私の一枚

体重マックスの空手人生がミスコン優勝で一転 女優・是永瞳

  • 2017年11月21日

空手部にいた大分の高校生の時の大会の団体戦の写真

  • 空手の経験を生かして将来はアクション女優になりたいという是永瞳さん

  • 是永さんが出演中のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」

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 高校生の時に空手部で出場した大会の団体戦の写真です。私は大学2年まで空手一色の生活をしていて、高校生のこの頃は筋肉が多くて顔もパンパン。体重もマックスで、今より20キロ多かった時もあったんですよ。

 空手を始めたのは父の強い希望でした。小6で身長162センチあった私を見て、父の友人だった空手の先生が「お前の娘は背が高いから空手をしたら映えるし、いいところまでいくかもしれん」と父に勧めたんです。その気になった父が「一度、空手の練習を見に行ったら好きなものを買ってやる」と何度も言ってきて。1回行けば父も満足するだろうと出かけたら、その帰りには道着の採寸をされ、後日道着が出来上がり、空手をやらざるを得なかった。父にだまされました(笑)。

 そんなふうに始めたので、週7日、毎日あった練習にも身は入らず、なんとなくやってたんです。そんな状況が1年半続いた中2のある日、先生から「甘えるな」と競技への姿勢をすごく怒られました。負けず嫌いだった私は、しかられたことがとても悔しくて、それから空手にのめり込むようになりました。

 練習が終わった後も、道場に残って練習。試合が近づくと、帰宅して食事すると何キロも走り込む。夜なので、心配した父が自転車やバイクで伴走してくれたものです。そんな父や家族の応援や、毎日時間をさいてくれている先生のために、「絶対に勝ちたい」と思い、ますます練習に励み、大分県大会優勝などの成績を残せました。

 どのスポーツもそうかもしれないですが、空手は、やればやった分だけ自分に返ってくる競技だと思っています。大会の決勝の場に立った時は「この会場で自分ほど練習した人も、走りこんだ人もいない」と考えると、自信を持って集中することができました。私は背が高いので、大きく構えて足を上げると、相手がひるんで体重が後ろにかかる。そこに一気に飛び込んで攻めるのが得意でした。相手との間合いをはかり、瞬時に技を決める。そんな技術を磨き続けました。

 ですが、大学2年になった頃、空手以外の学生生活も経験したくなり、カフェなどいろんなバイトを始めたんです。そうするうちに、大学のミスコン事務局にいた友人から、「参加者が足りないから出て」と言われ、気が付いたらいつの間にか大学のホームページの参加者に載っていた、という(笑)。どうせ出るならとダイエットして臨んだら、なんと優勝できました。

 空手の試合で、自分が必死に頑張る姿を会場全体の観客に見られる恥ずかしさを長年克服してきていたせいか、このミスコンでもまったく緊張しませんでしたね。これをきっかけに、福岡アジアコレクションというファッションショーに出演することになりました。そこで、スポットライトの中、観客の皆さんの歓声を浴びてランウェーを歩いたことがすごく気持ちよくて、芸能界に興味を持ちました。そして自分で今の事務所が主催するコンテストを探して応募して、グランプリをいただけたんです。あれよあれよという間に、現在の状況になって、怖いぐらい順調です。

 実は、空手しかやってこなかった自分が空手を捨ててしまっていいのか葛藤しました。父にも相談したのですが、芸能活動を始めることは意外だったようですが、表舞台で私が活動することを喜び、応援してくれています。

 それに、今でも撮影などのお仕事で週に1回か2回、空手の道着を着る機会があるんですよ。道着を身につけると、フォトグラファーから「しゃんとするね」と褒めてもらえます。自信が持てることがあるのは私の強みですし、これまで空手で培った精神力を生かして、芸能界でがんばりたいですね。

    ◇

これなが・ひとみ 女優。1995年大分県生まれ。オスカープロモーション主催「ミス美しい20代コンテスト」でグランプリ受賞。2017年空手3段に合格、東京オリンピック空手スペシャルアンバサダーに就任。

◆現在テレビ朝日(木曜日夜9時から)放映中の、「ドクターX~外科医・大門未知子~」第5シリーズに、是永瞳さんが出演中だ。フリーランスの外科医に扮する米倉涼子さんが主演の大人気ドラマ。舞台の大学病院の院長に扮する西田敏行さんの秘書役に是永さんが抜擢(ばってき)された。今後、得意の空手を披露するシーンがあるかもしれないそうだ。

「第4シリーズの時は、まだ芸能界に入る前で、家でドラマを見ていました。あの時の秘書役は同じ事務所の先輩の田中道子さん。超大人っぽく、色っぽく演じていたので、今回『なんで私なの?』と悩みまして(笑)。すると母が『あなたは小さい時から末っ子で甘え上手で、だからお父さんはあなたをかわいがって甘やかしてた。そういう男心をくすぐるところがもともとあるのだから、そのままでいいんじゃない?』と言われたんです。そういえば父が私を甘やかし、それに母が嫉妬して夫婦げんかになることもあったな……と思い出し(笑)。今回は西田敏行さんに子供のように全力で甘えてみようと決めました。また、撮影前は、有名な俳優さんばかりなので、やっぱりオーラに圧倒されてしまうだろうなと勝手に怖がっていましたが、皆さん本当にいい方たちで、ドラマの現場が初めての私のことを、いろいろ気遣ってくださいます。がんばりますので、ぜひ見てくださいね」

(聞き手:田中亜紀子)

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