フランスの風を走る

プジョーの王道308の系譜[PR]

  • 2017年11月27日

 フランスのファッションやワインは、世界で群を抜いて上等だ。ということは、男性も女性もよくご存知だろう。ただしクルマになるとどうだろう? 実は知らないと損をする。ぼくたちクルマ好きはそう感じている。

 プジョーは1889年にその名前を冠した最初の自動車を発表して以来、クルマを作り続けている。日本ではとりわけ1980年代の205や405、90年代の306といったモデルが、ドイツ車に並ぶほどの人気ぶりを見せたのが記憶に新しい。

左から405 SRD、205 GTi、306

 ぼくはずっとプジョーのファンで、なかでもセダンが気に入っていた。ついこのあいだも知り合いの中古車屋さんで見つけた80年代初頭の大型セダン、604を買おうとしかけたほどだ。デザインの質感と乗り味が、ほかに類のないプジョー車の魅力である。

 興味深いことに昨今のプジョーはセダンよりもハッチバックとSUVに力を傾注している感がある。セダンが好きだったぼくだが、その姿勢も理解できる。思い出すのは、フランスの偉大な料理人ジョエル・ロブション氏の言葉だ。

 すばらしい雰囲気のレストランで創造性ゆたかな料理を提供してきたロブション氏だが、「未来永劫おなじスタイルを守ろうとは思っていない」とかつてインタビューで語ってくれたことがある。

 理由は料理人やサービスといったレストランに欠かせないひとたちの質や数の問題、それに料理の素材の変化。どんどん状況が変わるなかでグランドメニュー(定番料理)に固執するのはかえってクオリティを下げることになる。それがロブション氏の主張だ。

 将来の“いいレストラン”とは小さなスペースで、グランドメニューはもたず、料理人がその日マーケットで見つけてきた食材を臨機応変に料理するスタイルにならざるをえない……そう言うのである。

 ぼくがそのロブション氏の炯眼(だと思う)をプジョーと結びつけて考えたのは、プジョーもまたオーソドックスなスタイルにこだわらず、その時代にもっともふさわしいスタイルのクルマづくりを旨としているように感じられるからだ。

NEW 308

 代表的なクルマが308である。かつて、このクルマのターゲットユーザーはセダンに乗っていたひとたちだったはずだ。しかしこのひとたちがハッチバック(とSW=ステーションワゴン)というスタイルの軽快さと利便性に注目しはじめた。

 308は外寸は比較的コンパクトながら、4人の大人が快適に乗れて荷物もたっぷり積める。パッケージングが考え抜かれたクルマである。一方で、合理性だけでなく、力のあるエンジンに機敏なハンドリングを組み合わせ、はつらつとした走りも提供してくれている。

 プジョー車は昔から比較的外観はおとなしい。ところが走り出すと、目がさめるような楽しさがある。それは計算で作れるものというより、ゆたかなクルマづくりの経験のなせる技だろう。

 さきのロブション氏はいま料理に必要なのは、素材のもつ風味、香り、味をそのまま表現することとしているが、それと似ているかもしれない。プジョー車に乗るひとはクルマの素性のよさを堪能できるのだ。

 そこにはクルマ好きがクルマに期待する、ほとんどすべての要素を満足させてくれるものがある。ステアリングホイールを切ったときの車体の動きや、アクセルペダルを踏み込んだときのエンジンの回りかたなどは、一流シェフの火入れに相当するような、繊細な感覚が味わえる。

 308 GTi by PEUGEOT SPORTという270馬力のウルトラホットな楽しさ炸裂モデルもあるが、一方で1.2リッター「PureTech」ガソリンターボエンジンや、1.6、2.0リッターとラインナップのあるディーゼル「BlueHDi」ともに気持ちよいフィールも捨てがたい。

 料理についてあれこれ言うのも、クルマと同じようにフランス人のこだわりの表れだ。そこにならってプジョーをたとえると、いい水でもありいいワインでもある。それが308に代表されるプジョー車のよさなのだ。

 おいしい水がたんなるH2Oではないように、308シリーズも機械を超えた存在のように感じられる。使うひとがいてクルマは走る。有機的な関係性を作り手がよく承知しているのではないかと思うのだ。

 プジョーが好きになったらずっと好きでいる。20代のときに404や504と出会ったぼくを含めて、そんなひとが少なくないのは、プジョー車にいちどでも接するとよくわかるはずだ。

NEW 308のフロントグリル

 308シリーズはさきごろフェイスリフトを受けた。フロントグリルの意匠がすこし変わり、立体感のあるフロントバンパーと組み合わされて力強さが強調されたかんじだ。さらに“シークエンシャル・インジケーター(流れるウィンカー)”など最新の技術も目をひく。

 アクティブセーフティブレーキ、レーンキープアシスト、インテリジェントハイビーム、ドライバーアテンションアラート、スピードリミットインフォメーション、ワイドバックアイカメラなどがほとんど全車に標準装備された。

  

 料理以外、ファッションにしても音楽にしてもフランスのブランド力が高いのは、視覚や聴覚や触覚といった刺激で感覚を満たしてくれるからではないだろうか。308シリーズもその点では同様。安全装備や運転支援システムを充実させながら、操縦性ではつねに刺激がある。つまり最高のテイストなのだ。

(文 モーター・ジャーナリスト 小川フミオ)

プジョー「New 308」の詳細はこちら

※本文中に登場する安全技術は、ドライバーの安全運転を前提としたシステムであり、事故被害や運転負荷の軽減を目的としています。したがって、各機能には限界がありますので過信せず、安全運転を心がけてください。速度や道路状況、天候状況、対象物などの条件によっては適切に作動しない場合があります。詳しくは、Webもしくは店頭でご確認ください。

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