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お金を出して働く!? 月額10800円のオンラインサロンに人が集まる理由

  • 「ホリエモン万博」は1万人集められるか
  • 2018年1月11日

  

 東京・六本木で今年2月、「ホリエモン万博」という1万人規模のイベントが開かれる。

 そう初めて聞いた時は、その名前から、「堀江貴文さんがイベントをするのか、芸能人や著名人を呼べるだろうし、1万人でも集まりそうだな」という感想を持ったぐらいだった。けれども詳しく聞くと、企画と運営を担う実行委員会は、イベント会社でも広告代理店でもなく、言わば“素人”の集まりだそうだ。俄然興味が湧いて、実行委員会のメンバーに取材をお願いした。

 そこで気づかされたのは、最近数を増やしている「オンラインサロン」の持つポテンシャルだった。

 「ホリエモン万博」の実行委員会は、全員が会員制コミュニティーサービス「DMM lounge」で募集されているオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーだ。毎月10800円の会費を払い、堀江さんも参加する月2回の定例会や、ゲストを迎えたイベント、懇親会に参加する権利を得る。

 メンバーは、26ある分科会の中から興味があるものに参加することになるが、関わり方は個人に任されている。堀江さんが構想している事業に運営スタッフとして参加することもできるし、自らプロジェクトを起こして協力者を募ることもできる。DMMのサイトを見ると、1月9日時点でメンバーは1764人にのぼる。

 堀江さんが参加者に示した企画の一つが、「六本木でイベントをやろう」というものだった。一般社団法人を設立し、昨年2月の節分に合わせて「ホリエモン祭」を六本木で開いたのを手始めに、全国各地やセブ島でも開催している。今年は、規模を拡大して、「祭り」が「万博」へとグレードアップするわけだ。

職業も動機もバラバラな実行委員会メンバー

 オンラインサロン参加者の職業や動機は、一人ひとり全く異なる。当然、実行委員会のメンバーの職業や年齢構成もバラバラだ。

 委員長の柏井茂達さんは、大手IT企業に勤務する。格闘技の大ファンで、格闘技イベントを主催したくてHIUに参加した。昨年2月の「ホリエモン祭」で実行委員長を務めており、今回も連続で立候補した。

 実行委員会のメンバーは全て無報酬。取材のために集まってくれた8人は「もともとサロンに月1万円の参加費を払っているので、お金を出して働いていることになりますね」と笑う。

 全員が、それぞれ万博でやりたい企画があって実行委員会に入っている。柏井さんは全体の予算などを管理する傍ら、今回も格闘技イベントを担当する。話を聞かせていただいた8人が関わっている企画だけでも、映画祭、『人狼ゲーム』イベント、ワインの品評会、落語会、英語漫才と多岐にわたる。

 「堀江さんがやりたいと思ったもの」という大まかな方向性は決まっているそうだが、何でもありといえばありな感じだ。すでに始まっているチケット販売の宣伝文は「大人の文化祭」とうたっている。

 例えば実行委員会メンバーの一人で、素人落語会を企画した坂元伸介さんは、仕事であるUber Eatsの配達で背負うバッグに「ホリエモン万博」のPRポスターを貼り付けて宣伝している。誰に指示された訳でもなく、自分で考えて始めた。取材中も、坂元さんはちょっとだけ席を外すと、配達を1件済ませていた。「万博」当日は『見切家発車』という高座名で出演するそうだ。

  

背中を押してくれるひとこと

 実行委員会のメンバーはほとんどが社会人で、自らの仕事の分野ではスキルがある。しかし、イベントの企画・運営に関しては経験がある人はいなかった。

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