砂漠をジャングルに変える、ソニーが取り組む「協生農法」とは?[PR]

  • 2018年2月27日

「協生農法」で生態系をよみがえらせるソニーCSLの取り組みを紹介

 ソニーが農業に携わっていると聞いて、何が想像できるだろうか? 情報通信技術を活用して農地を管理するというのはよく聞く話だが、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の舩橋真俊が目指しているのは、従来の農業で単一の植物の生産量を上げようとすることではない。従来の農業自体を転換し、そこから地球の環境問題を解決しようとする試みだという。舩橋が農業を通じて環境問題というグローバルアジェンダへの挑戦を収めた動画が公開された。新しい農業が生み出す驚くべき成果とは――。

協生農法を実践するソニーCSLのリサーチャー舩橋真俊

 動画で最初に登場するのは、東京都内の住宅地にある“実験農園”。一見すると雑草が好き放題に伸びた空き地のように見えるが、約1000種類の動植物が投入され、協生農法の研究が行われている。食用になる花を試食したり、カエルに話しかけたりるワイルドな風貌の男性が、舩橋真俊その人だ。東京大学で生物学や数理科学を修めた後、仏エコールポリテクニク大学院にて物理学博士を取得した経歴の持ち主でもある。

 この農園では、土を耕すことはしないし、肥料や農薬も使用しない。一つの作物だけでなく、雑草や自然に生えてくる木、昆虫や動物も総合的に活用して、生態系本来の強さを引き出そうという、「協生農法」である。

植物や生物の力で生態系本来の強さを引き出す

 「地球環境は確かに人間活動によって後戻りできないところまで確実に来ています。環境負荷を生んでいる大本の要因、農業自体を転換しない限り、有限な地球の上では生きていけなくなってしまう」と舩橋は話す。現在のペースで人間活動が拡張しつづけると、数百年で地球上の生物の75%が絶滅するという。その最大の要因が従来型の農業であり、草原や森林を伐採し、生態系を破壊しつづけている。

 自然保護か、人間活動か。その二者択一ではなく、人間も他の生き物も両方増やそうと発想を転換したのが、舩橋の提唱する協生農法だ。単一の作物の生産性を追求するために不必要な生物を排除するのではなく、多様な生物を共生させて生産性と環境負荷低減の両立を図る。多様な生物に関する情報や知見をデータベース化し、それをいかに組み合わせて使うかに、情報処理などに関するソニーの技術が活用されている。

生き物の情報をタブレット上で重ねて表示

 砂漠化が進む西アフリカの内陸国ブルキナファソに飛んだ舩橋は協生農法で驚異的な成果を残した。わずか1年で砂漠から植生を復元したのだ。

ブルキナファソでの実証実験は大きな“収穫”を得た

 持続可能な食糧生産システムが実現すれば、環境、貧困、食の安全などさまざまな問題を解決に導くだろう。農業で世界を変えようとする舩橋の挑戦は続く。

「全体として共存した豊かな社会ができれば」と舩橋は語る

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 ソニーグループのポータルサイト内の「Stories」のページでは、商品やサービスを通じて多様なイノベーションと新しい挑戦のストーリーをムービーで紹介している。テーマは、ロボティクスを活用した義足に関するプロジェクト、電子ペーパーを採用したディスプレイウォッチ、イメージセンサーとAIが導く未来の可能性など。それぞれ開発者や研究者のインタビューを交え、興味深い内容となっている。

■Stories
https://www.sony.co.jp/brand/stories/ja/

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