カーティス・メイフィールドやマリーナ・ショウ、トム・ウェイツ……ライブ音源で楽しむ大人のプレイリスト

  • 2018年3月9日

  

 2回目となる「THE ONE I LOVE」では、&M編集部が洋邦・ジャンル問わず、暖かみのある名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒の肴に、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。そしてレコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。Spotifyで聴くことができるライブ音源のラブソングは、曲順の流れに大きなこだわりアリ。そのまま聴けばあらゆるシチュエーションに対応した選曲なので、恋人同士、家族、グループそしてひとりでも愛を感じてもらいたい。2回目の写真は京都・天橋立の川辺から優しく見守る雪だるま。寒い日々が続いた今年の冬だが、春はもうすぐそこまで近づいている。毎日に、もっと愛と音楽を!

 

■Marlena Shaw 「Feel Like Makin' Love」

 冬から春に変わるこの季節に聴きたいロバータ・フラックの名曲。このバージョンは一昨年、最後の来日を果たしたマリーナ・ショウの2001年赤坂での録音で、ピアノトリオとサックスという小規模編成にもかかわらず、鉄壁のグルーヴの演奏と貫禄たっぷりの歌唱。リラックスした掛け合いが目に浮かんでくる極上の9分間。

 

■The Brand New Heavies「You Are The Universe」

 2008年ロンドンでのライブから、おそらく嫌いな人はいないブランニュー・ヘヴィーズの激キャッチーソング。既に20年以上前にリリースされた曲だが、今聴いても90年代後半のキラキラした成分が詰まっている。今年はもっとアシッド・ジャズがリバイバルするかも(してほしい)。

 

■BABYFACE 「BREATHE AGAIN」

 「アイ・ラブ・ユア・スマイル」のヒットで知られるシャニースがベイビーフェイスのアンプラグドにゲストで登場し、トニ・ブラクストンの名曲をカバー。情感たっぷり、圧倒的な声とフェイクで歌い上げるかと思いきや、最後はおそろしく高域のハイノートで締める。凝縮された2分半であっさり終わってしまうのがもったいないほどの歌唱だ。

 

■Diana Ross 「Ain't No Mountain High Enough - Live at Caesar’s Palace/1974」

 シーザーズ・パレスでの1974年のコンサートより。原曲のデュエット方式ではなく、Aメロをあえて歌わないで歌詞をポエトリーリーディングのように読むことで緩急をつけ、焦らした分サビのコーラスが大爆発するようなドラマティックな聴かせ方に仕上げている。「天使にラブソングを」でこの曲を知った人はアレンジの大胆な違いに驚くだろう。

 

■Donny Hathaway「What's Going On - Live at the Bitter End 1971」

 ダニーといえば名ライブ盤「LIVE」での「ワッツ・ゴーイング・オン」が有名だが、こちらはそれより前に同じNYのビターエンドで録られたもの。ギターがコーネル・デュプリーだったりとメンバーも一部違い、耳になじんだライブ盤の別テイクとしてとても新鮮に聴こえる反面、少しの違和感も楽しい。客席との距離感が素晴らしい名演。

 

■Curtis Mayfield「We've Only Just Begun - Live @ Bitter End, NYC」

 カーペンターズで知られる名曲をカーティスがしっとりとシンプルに歌い上げる愛にあふれたカバー。最小限の演奏でも楽曲の力を感じさせる。隙間を埋めるパーカッションも小気味よく、この後に続く「ピープル・ゲット・レディ」への流れが素晴らしい。会場はダニーと同じビターエンド。

 

■The Cinematic Orchestra「To Build a Home」

 オリジナルも素晴らしいが、このライブ盤のテイクはアレンジが大幅に違い、24人編成のオーケストラとの共演。しっとりとした弾き語りに始まり、後半のストリングスが入る場面は何度聴いても鳥肌が立つ。歌詞も永遠の愛のような普遍性のあるもの。

 

■Tom Waits「Nobody」

 実はライブ盤ではなく、スタジオに観客を入れてリラックスしたムードで録音された作品。(もちろん酔いどれながら)散々女ってやつは……、と歌ってきたライブの最後に「誰も俺みたいにお前を愛せない」とようやく本音を出した、トムには珍しいストレートなラブソング。

 

■Otis Redding「I've Been Lovin' You Too Long(To Stop Now)」

 オーティスの人気絶頂の1967年に行われたSTAX/VOLTのパッケージショウケース、実況録音盤から。ブッカー・T&ザ・MGズをバックに全身全霊で歌い上げるこの曲は彼の真骨頂だ。このライブの後の年末、彼は飛行機事故で亡くなってしまうが、もしも彼の歌声を生で聴けたとしたら……この悲哀もブルースだし、愛なのだ。

 

■Pat Metheny Group「Last Train Home - Live Version」

 パット・メセニーのギターを久しぶりに耳にしたのは「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメのエンディングテーマとして。とても良い選曲だった。16分(ぶ)で刻むドラムに甘美な響きのギターと後半のコーラス。春を迎えるこの時期、冬のエンディングにも相応しいと思う美しい曲。

 

(企画制作・たしざん、筑田大介)

[PR]

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ

Pickup!