ジャスティン・ティンバーレイク、ライ、オマー……10の物語を楽しむ大人のプレイリスト

  • THE ONE I LOVE
  • 2018年3月23日

  

 今週の「THE ONE I LOVE」は、&M編集部が洋邦・ジャンル問わず暖かみのある名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒の肴に、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。そしてレコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。毎日に、もっと愛と音楽を!

 

■20th Century Steel Band「Love's Theme」

 オープニングはドラム、パーカッション、そしてスティールパンのみで演奏されたバリー・ホワイトの「愛のテーマ」。若干いなたいが、それが独特のグルーブを生み出していて、さらに楽しげで可愛らしく、まだまだ寒いこの季節をトロピカルでほっこりとした気分にさせてくれる。

 

■The Rah Band「Clouds Across the Moon」

 現代からするとかなりSFな設定の、キュートでちょっと切ないラブソング。戦争で火星に向かう宇宙船に搭乗中の夫へ銀河オペレーターを通じて妻が「元気? 早く帰って来て」と問いかけるがタイトルでもある「月にかかった雲」のせいで回線が切れてしまい、次の通信はなんと来年……。1985年にイメージされていた、遠距離にもほどがある胸キュンソング。

 

■Teresa Carpio & Lam「One Love In My Lifetime」

 あの勝新太郎にスカウトされたという香港の歌手、テレサ・カルピオとジョージ・ラムとのファンキーでドラマチックなデュエット。個人的にはダイアナ・ロスの数あるカバー曲の中で最もパワフルに「一生に一度の愛」を歌唱したバージョンの一つ。勝負プレゼン前に聴くと、鼓舞されて押しを少し強くして進められるかも。

 

■F.B.I.「Love, Love, Love」

 UKの人種混合バンドF.B.I.=Funky Bands Incによる、ダニー・ハサウェイで知られる名曲カバー。情感豊かな男女の混声ハーモニーとメロウなホーンズの絶妙な絡みが、原曲の持つスイートであたたかな印象をよりモダンで都会的なアレンジで聴かせている。とてもアンサンブルのバランスが良い一曲。

 

■Omar「There's Nothing Like This(feat. Pino Palladino)」

 元々ベースラインが印象的なオマーのオリジナルに、ディアンジェロなどでも知られる凄腕ベーシスト、ピノ・パラディーノをフィーチャーしたアコースティックなセルフカバー。安定感のある後ノリ目のプレイながら重いグルーブにならず、むしろリラックスしたアレンジが「他にはない特別なもの」に仕上がっている。午後のコーヒータイムに。

 

■Moonchild「Cure」

 2010年代後半のまさに今らしいオーガニックな質感を持ったメロウ・ネオソウルの一曲。エリカ・バドゥにも通じる、ささやくようで気だるい歌声と甘美なローズの心地よさに、非の打ち所がなく「Cure(=癒)」される。Spotifyにはこの曲も収録されたアルバム「Voyager」のインスパイア元になりそうな楽曲を集めたプレイリストもあり、そちらを聴いてゆったり過ごすのも楽しい。

 

■Justin Timberlake「Morning Light」

 2月に発売されたジャスティンの新譜から、アリシア・キーズをフィーチャリングしたスカスカの裏打ちビートが心地良い楽曲。恋に落ちた二人がともに朝日を浴びるという幸せいっぱいのラブソングだとすると、個人的にはミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」のように鳥の声や自然音をサンプリングして薄く引いていたらより完璧だったかも。

 

■Rhye「Please」

 シャーデーとも比較されるマイク・ミロシュ(男性)のシルキーで官能的な声と、シンプルで温度の低いピアノ、そして叙情的なストリングス。内省的で繊細な音から見えてくる色はモノクロだが、少しの光も見える。とても音楽なんて聴く気になれない、一人になりたい気分の時にこそ聴きたい、ただただ美しい一曲。

 

■Bloodstone「Natural High」

 タランティーノの映画「ジャッキー・ブラウン」でも使われていたスイートソウルで、タイトル通りナチュラルハイな気分に浸れる甘い甘い曲。ロマンチックなストリングスとともに歌い上げられる穏やかなバラードから、ラストは一転してアップテンポなアレンジになるのがまた素晴らしい……のだが、このバージョンはフェイドアウトで肝心なその部分がカットされているのが少し残念。

 

■Macklemore & Ryan Lewis「Same Love - feat. Mary Lambert」

 カーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディ」を下敷きに、それまでヒップホップの世界ではタブー、むしろディス(批判)の対象とされてきた同性愛への偏見に対し、真正面から向き合ってLGBTを超えた人間愛を歌った傑作曲。たくさんの愛の形を誠実に肯定し、訴えかけたこの曲は、あと一歩の勇気が欲しいときにこそ聴きたいメッセージソング。

 

(企画制作・たしざん、筑田大介)

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