朝渋

効率を重視したインプットには限界がある。関係ないように思える情報を繋げて考えよう!

  • 朝渋×&Mコラボ企画 『著者と語る朝渋』角田陽一郎さん
  • 2018年5月17日

  

渋谷・道玄坂で毎週開催している会員制朝活コミュニティ「朝渋」

4月11日(水)は、『13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤』の著者であり、TBSテレビで『中居正広の金曜日のスマたちへ』を立ち上げるなど数多くのバラエティ番組の制作を担当され、TBSテレビを退社された現在も、多くの新しいメディアビジネスをプロデュースし続けている、バラエティプロデューサーの角田陽一郎さんをゲストにお招きして、『著者と語る朝読書会』を開催しました。

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)さん

バラエティプロデューサー
1970年千葉県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。TVプロデューサー、ディレクターとして「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」など、主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社goomoを設立(取締役)。
2016年12月31日付でTBS退社。
2017年1月より「オトナに!」(TOKYO MX)、「イク天 イク天~イクぜ、バンド天国」(BS-TBS)などプロデュース。
Twitter: @kakuichi41

効率を重視したインプットはやめよう

  

今朝は早くからお集まりいただきありがとうございます。
みなさんのように平日の朝早くから積極的に活動されている姿勢は素晴らしいと思いますが、「朝渋」に来てしまうような意識が高くて新しい知識を身につけようとする情報感度が高い方だからこそ、気をつけないといけない事があります。

それは、「効率を重視して情報収集しようとする」ことです。
我々が暮らす現代社会は「A or B」の2択の中に答えがあるような単純な構造ではなく、様々な事象が複雑に絡み合いながら存在しています。

それにもかかわらず、「その情報が実用的か」という基準に当てはめて情報を取捨選択してしまうと、全体像を見誤ります。

物事の全体像や本質を見極めるためには、一見関係ないように思える情報を繋いで発想することが大事です。

以前出版した『成功の神はネガティブな狩人に降臨する』という本の中で、「マクトゥーブ」「エピファニー」という2つの言葉について紹介しています。

参考記事:「マクトゥーブとエピファニー」

  

「マクトゥーブ(Maktub)」とは、アラビア語で「それは書かれている」という意味で、「起こりうる物事は、すべて起きるべくして起きている。それを感じるか感じないかはその人次第である」を表します。

「エピファニー(Epiphany)」とは、「本質の突然の顕現」や「直感的な真実把握」という意味で、「ある日突然目の前に何かが現れて、それによってものごとの様相が一変してしまうこと」を表します。
村上春樹さんが『職業としての小説家』の中で用いた、この「エピファニー」という言葉には、その言葉を象徴するエピソードがあります。
村上さんが小説を書こうと思ったタイミングは、神宮球場でヤクルト戦の試合で選手が打った打球を見ていた時でした。
その打球を見た瞬間に、彼の中で何かが繋がり、小説家として成功する確信を持ったそうです。

この話は、側から見ると関係ないように思えることであっても、マクトゥーブは常に起きていて、その前兆さえ逃さなければ、いつかエピファニーが訪れることを意味します。

いかにして全ての物事を関連づけて考えられるかが大事ということです。

星を見て、いかに星座を繋げるかが大事

  

先ほどの話は、「星を見て、いかに星座を繋げるか」という話にも関連してます。
星座における星と星の関係性は、自分から繋げて見なければ見えないものです。
空に浮かぶ一つ一つの星をバラバラに見ていては、星座を思い描くことはできません。
同じように、情報が溢れる世の中で情報を一つ一つ単体で収集しているだけでは、全体は見えてこないのです。

今まで見えてなかった情報と情報の繋がりを見つけるためには、自分の仕事とは直接的には関係のないものをインプットすることが大切です。

仕事を頑張ろうとしてしまう人ほど、自分の仕事に関係ある知識ばかりを得ようとしてしまいがちですが、なるべく自分が関わっていないことに興味を持ちましょう。
「役に立つから」ではなく「知りたいから」知識を学ぶというスタンスが大切です。

「アイデアの作り方」という本の中では、アイデアを作る上で4つのプロセスが存在すると書かれています。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

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ジェームス・W・ヤング/今井茂雄 訳/CCCメディアハウス 2012年06月

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1. 徹底的に調べる
2. 全然違うことをやる
3. 予想もしない時に思いつく
4. それを整理する

この中で特に注目したいのが、2と3のプロセスです。
あえて、徹底的に調べた内容とは別のことを行う時間を作ることで、発想をフレームから外します。
この工程を挟むことが大切で、発想をフレームから外して別のことを行っている時にこそ、頭が整理されてアイデアが生まれるものだそうです。

この話は、まさに先ほどの「エピファニー」の話と同じです。
予想もしないような時に、全然関係ないものと結びついてアイデアは生まれるのです。

フレームなき時代をいかに生きていくかを考えよう

  

たしかにこれまでの資本主義というフレームの中では、実利を追求することが社会にとっても個人にとっても、成長や発展する上で一番効率がよかったかもしれません。
しかし、資本主義というフレームが壊れかけている現代においても同じ方法が通用するのでしょうか。
例えるならば、幕末で江戸幕府が終わりそうな時に参勤交代のことを心配しているようなものです。
江戸時代が終われば、参勤交代を行う必要がなくなるはずにもかかわらず、大抵の人はフレームを抜けて未来を考えることができません。

これは現代の我々にも当てはまります。
情報革命が起こり、これから新しい時代が訪れることは確実です。
会社という概念すらも資本主義のフレームに適した概念であるため、いつ無くなってもおかしくありません。
それでも多くの人は、会社に行って今季の売上成績を気にして働いています。
時代の変革期を迎えていることに気づいていないふりをするのはやめて、いかにして情報革命という維新の後を生きていくかを考えていきましょう。

角田さん、ありがとうございました!

  

13の未来地図

13の未来地図

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角田陽一郎 ぴあ 2018年03月14日

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会場提供: BOOK LAB TOKYO

Text by 児玉悠太朗(@kodama_yutaro

Photo by 矢野拓実(@takumiYANO_

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★参考記事:

「スタートアップのCEOこそ、朝5時に起きるべき。」渋谷発の朝活コミュニティ「朝渋」プロデューサー、井上皓史さん (HARES.jp)

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