38度を超える日もある猛暑が続く現在のニューヨークでは、メンズの展示会シーズン真っただ中だ。中も今年で6回目を迎えるトレードショー「カプセル」は、2007年のスタート時は参加ブランドが15だったのが、今回(7月22日〜23日)は220にまで増え、盛り上がりを見せている。
審査を通過したデザイナーのみが参加できるというこのトレードショーは、質の高いブランドがそろうということに加え、時代を先読みした新しい才能発掘に定評がある。たとえばここ数シーズンで人気が急上昇した「ノース・プロジェクツ(NORSE PROJECTS)」や「アワー・レガシー(OUR LEGACY)」といったスカンジナビアの若手によるブランドも、この「カプセル」が火付け役だった。
そんな若手の登竜門といえる「カプセル」で、今季注目されているのが「ロンドンの若手ブランド。カプセルの立ち上げメンバーの一人、エディーナ・サルタニク氏によると、「キット・ニール(Kit Neale)」や「クリストファー・シャノン(Christopher Shannon)」といった若手のロンドン出身の若手デザイナーが来シーズンのトレンドセッターになると予想しているという。
「今のロンドンの若手デザイナーたちが作り出すスタイルは、アメリカでは見られないような大胆な柄や色使いが特徴です。この柄と色は今季一番のトレンドで、ニューヨークでも影響が少しずつ見られるようになったと感じます。この2ブランドが、アメリカでコレクションを発表するのは、カプセルが初めてになるので、反応が楽しみですね」
ほかには、「モニタリー(Monitaly)」のような、仕立てのいいジャケットに機能素材を掛けあわせたアーバンスポーティーなスタイルのブランドも、注目の一つ。
「山登りにいくようなカジュアルなデザインなのに、仕立てがよくどこか落ち着いた雰囲気があるものや、逆にクラシックなスーツのデザインなのに素材はスポーティーなものなど、伝統と新しさのミックスは、今までにない何かを探している人たちに響くと思います」
「カプセル」では、これらのような新しいブランドのとともに「ウールリッチ(Woolrich)」や「トゥミ(TUMI)」「アルモーリュックス(Armor Lux)」のような老舗ブランドも並ぶ。
「私たちが最も重視しているのは、選り抜きの新旧交えたブランドが集まることで、参加デザイナーにコミュニティーを感じてもらうことなんです。実際、これまで参加デザイナーたちも、カプセルを情報交換の場として利用してきたところがあります。バイヤーたちのためでだけでなく、作り手が成長し続けるための交流の場でもあるのです」
開催中は、会場外でバーベキューを行ったり、無料のバーバー(床屋)やバー、またブルックリンの人気レストランのケータリングがあったりと、コレクションの展示以外にも、人々が交流し楽しめる工夫が多く施されている。

日本での雑誌編集者としてのキャリアを経て、2007年に渡米。FIT(NY州立ファッション工科大学)留学し、現在はファッション中心とした雑誌への取材執筆とファッション撮影を担当している。また、NYからグローバルな視点でアジアの最新のクリエーティブについて考えるニューメディアプロジェクト「yellow new media」も展開中。http://www.yellow-newmedia.com/
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