レトロモビル2017、秘蔵のボンドカーも登場

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 欧州を代表するヒストリックカー・ショーのひとつ、「レトロモビル」が2月8日から12日まで、パリで開催された。
 レトロモビルは今回で42回目。例年どおり、メインパビリオンでは国産・外国ブランドの公認クラブがにぎやかなスタンドを展開し、メンバー同士の交流を楽しんだ。
 そうした愛好会のひとつで、シトロエンにおける往年のGTカーの愛好会「ユーロSMクラブ」のスタンドでは、新車時から日本にあったシトロエンSMも紹介された。
 フランスのメディアが最も報じたのは、映画007「ゴールドフィンガー」(1964年)の撮影に用いられたアストン・マーティンDB5だ。長らくスイス人オーナーが秘蔵していたもので、今回初公開された。
 もはや会期中の恒例となったオークションも、3千人以上が見守るなか開催された。落札額の合計は前年比33%増の3200万ユーロ(約38億4千万円)に達した。
 古いクルマにちなんだ「新車」もあった。1/2スケールのジープ風ホビーカーだ。「ジーピー」と名付けられたそれは、単気筒108cc、8.2馬力エンジンを搭載し、最高速は時速45キロである。
 販売責任者のルノー・アンヌヴェール氏によれば「富裕な自動車コレクターのお年寄りが、孫にプレゼントする例が少なくない」という。昨今、息子・娘世代は、クルマにあまり関心がないことが背景にある。
 家族にクルマ好き仲間を確保すべく、孫に“早期教育”を施そうとするおじいちゃんが想像できてほほ笑ましい。
<文 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA 写真 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA 大矢麻里 Mari OYA>

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    PROFILE

    大矢アキオ(おおや・あきお) Akio Lorenzo OYA

    コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。東京生まれ、国立音大卒(ヴァイオリン専攻)。二玄社『SUPER CAR GRAPHIC』編集記者を経て独立。30歳でイタリア・シエナに渡る。現在、雑誌、webに連載多数。実際の生活者ならではの視点によるライフスタイル、クルマ、デザインに関する語り口には、根強いファンがいる。テレビ、ラジオでも活躍中。『Hotするイタリア―イタリアでは30万円で別荘が持てるって?』(二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』(光人社)、『イタリア発シアワセの秘密 笑って!愛して! トスカーナの平日』(二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、電子書籍iPad/iPhone/iPod touch用『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。

    大矢麻里

    大矢麻里(おおや・まり) Mari OYA

    イタリアコラムニスト。東京生まれ。短大卒業後、幼稚園教諭、大手総合商社勤務などを経て、1996 年にイタリア・トスカーナの古都シエナに移り住む。 国立シエナ外国人大学で学び、現地の料理学校で通訳・アシスタントを務めるかたわら執筆活動を開始。NHKラジオテキスト『まいにちイタリア語』をはじめ、イタリア文化や生活関連の連載・執筆多数。 NHK『マイあさラジオ』など、ラジオ番組でもリポーターとして活躍中。著書に『イタリアの小さな工房めぐり』(新潮社)がある。

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