イタリアの中心でたるをこぐ リエティの夏祭り

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 ローマから北東へおよそ80kmの街リエティ。地理的に長靴型半島の中心とされることから「イタリアのへそ」とも呼ばれている。この街で約半世紀続く伝統行事「太陽の祭り」が、今年も7月12日~16日の日程で開催された。
 街のシンボルであるヴェリーノ川を用い、チーム対抗で四つの水上種目を競う。最も盛り上がりをみせるのはたるこぎレースである。たるはワインづくりなど、古くから親しまれた生活用品であったことから考案された競技であるという。
 ちなみに日本の静岡県伊東市とは、類似するタライ乗りレースがある縁から友好都市協定が結ばれている。約800mのコースを力いっぱいオールでこいで進む選手たち。その先に目をやると、水面から大きな石の塊が顔をのぞかせていた。
 古代ローマ時代に造られた橋の一部分だ。イタリアの夏祭りは、時空を超えた舞台で繰り広げられる。
(文 大矢麻里 Mari OYA/写真 大矢麻里 Mari OYA、大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

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    PROFILE

    大矢アキオ(おおや・あきお) Akio Lorenzo OYA

    コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。東京生まれ、国立音大卒(ヴァイオリン専攻)。二玄社『SUPER CAR GRAPHIC』編集記者を経て独立。イタリア・シエナに渡る。雑誌、webに連載多数。日本のさまざまなラジオ番組でコメンテーターとしても活躍中。イタリア在住20年ならではの国際的視点によるライフスタイル、クルマ、デザインに関する語り口には、根強いファンがいる。『Hotするイタリア―イタリアでは30万円で別荘が持てるって?』(二玄社)、『イタリア式クルマ生活術』『カンティーナを巡る冒険旅行』(いずれも光人社)、『イタリア発シアワセの秘密 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)など数々の著書・訳書あり

    大矢麻里

    大矢麻里(おおや・まり) Mari OYA

    イタリアコラムニスト。東京生まれ。短大卒業後、幼稚園教諭、大手総合商社勤務などを経て、1996年にイタリア・トスカーナの古都シエナに移り住む。 国立シエナ外国人大学で学び、現地の料理学校で通訳・アシスタントを務めるかたわら執筆活動を開始。NHKラジオテキスト『まいにちイタリア語』をはじめ、イタリア文化や生活関連の連載・執筆多数。 NHK『マイあさラジオ』など、ラジオ番組でもリポーターとして活躍中。著書に『イタリアの小さな工房めぐり』(新潮社)がある。

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