京都古文化特集

とっておき! ここだけのお守りを集める

  • 文 岡見理沙
  • 2013年5月1日

写真:上賀茂神社の航空安全お守り=京都市北区、撮影・岡見理沙上賀茂神社の航空安全お守り=京都市北区、撮影・岡見理沙

写真:城南宮の美容健康(うるわし)御守=京都市伏見区、撮影・岡見理沙城南宮の美容健康(うるわし)御守=京都市伏見区、撮影・岡見理沙

〈2013年(平成25年)の、春の京都非公開文化財特別公開は終了しました。新しい情報は「古都 京の文化」ページで、ごらん下さい。【古都 京の文化】

 京都の神社やお寺には、色とりどりのお守りがそろっています。なかでも、非公開文化財を特別公開する19社寺には、他にはないお守りがたくさん。「京都 お守り手帖(てちょう)」(光村推古書院)を編集するなど、京都のお守りに詳しいエディターの佐藤紅(くれない)さんにオススメを聞きました。

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◆天空を支配…旅のお供にはこれ

 まず、あげてくれたのが上賀茂神社(京都市北区)の「航空安全」のお守り(800円)です。水色とピンクの2種類で、ゴールデンウイークや夏休みを控えた、この時期にはぴったりといえそうです。「御利益が分かりやすいシンプルなデザインが魅力。飛行機に乗る機会が多くなり、海外旅行前に授かる知人もいます」と佐藤さん。

 権禰宜(ごんねぎ)の乾光孝さん(41)に、なぜ航空安全のお守りなのか聞きました。「ご祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)は大自然の力を支配する神様。天空を支配することから、航空の安全も守護するとして授与しています。空を飛ぶ烏(からす)が、神様のお使いであるため、航空安全を願うお守りに結びついたようです」。20年以上ありますが、平日には5体、参拝者の多い休日には15体以上と、上賀茂神社では定番です。フライトアテンダントの方も求めにこられるそうです。

◆醸す人・売る人・飲む人…みんなを守る

 続いては、お酒の神様として知られる松尾大社(京都市西京区)の「醸酒守」「販酒守」「服酒守」(各800円)。佐藤さんは、お酒を飲む機会も多い女性をサポートしてくれそうと紹介してくれました。

 食べ物に関係した京都の神様といえば、吉田神社(京都市左京区)の境内にある菓祖(か・そ)神社が、お菓子の神様として有名ですが、お札のみの授与だそうです。

 「松尾大社のように、食べ物の作り手だけではなく、売り手や食べる人向けで、しかも身につけられるお守りは珍しいのではないでしょうか」と佐藤さん。

 禰宜(ねぎ)の竹内直道さん(56)によると、「販酒守」は、その名前の通り、お酒の小売業や飲食店関係者が、「服酒守」はお酒をよく飲む方に人気だそうです。「お守りがあるからと言って、深酒をしていいわけではありません。お酒と上手に付き合ってくださいね」

◆季節のうつろい 変わるデザイン

 城南宮(京都市伏見区)の「美容健康(うるわし)御守」(800円)は、まさに女性のためのお守り。佐藤さんは「美は内面からと言いますが、健康も同時に願いたい女性には、うれしい御利益。女性の願いをすべてかなえてくれそうです」。

 権禰宜の赤尾雄治さん(33)がお守りを担当しています。特徴は、花の季節に応じて梅や桜、菊と、お守りのデザインが変わること。3月半ばごろから、桜の友禅紙で包まれたものが並びます。花の季節ごとに千体ほどが用意されますが、なくなれば、次の花の時期まで楽しみに待つことになります。この友禅紙のデザインは、赤尾さん自ら選んだものです。「お守りさんは、1年を通して身につけて頂くもの。女性の心を癒やすデザインを心がけています」

◆記者の注目はこれ

 最後に、記者が注目するお守りは、東寺(京都市南区)の「食べるお守り 歯守護」(600円)。なんとキシリトール入りのラムネ菓子です。口に含むと、ほんのり甘く、冷たく感じます。パッケージにある夜叉神像は現在、食堂(じき・どう)の南側に安置されています。歯を守る神様として古くから信仰を集めてきました。お守りの企画製作会社「松田」の専務取締役・百々幸佑(どどこうすけ)さん(33)が手掛けました。「京都ではお守りをお土産代わりに求める人も多いので、ありきたりではないものをと考えました。『祈祷済』というシールを貼ってあるとおり、東寺でちゃんとお祈りして頂いています」と、話してくれました。

 お守りの魅力について、佐藤さんに改めて聞くと、「お守りは、願いもかなえてくれて、かわいいものを身につけたいという両方の気持ちを満たしてくれます」と語ります。私たちの願いは様々ですが、自分に合ったお守りを探しに行きませんか。

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    ◇

【京都非公開文化財特別公開】4月26日〜5月6日(百万遍知恩寺のみ4月27日〜)
【時間】午前9時〜午後4時(拝観受付)
【拝観料/1カ所につき】大人800円、中高生400円(東寺のみ高校生700円、中学生以下500円)
【主催】京都古文化保存協会および公開社寺
【特別協力】朝日新聞社
【問い合わせ】協会075・561・1795
【協会ホームページ】http://www.kobunka.com/hikoukai2013har.html

【朝日新聞デジタル特設ページ】http://www.asahi.com/koto/


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