自らの起業によって明日の日本を担い、世界へ発信したいと行動する女性3人を招いたトークセッションが3月18日、東京・渋谷ヒカリエで催された。主催は、IT環境とその枠を越えた幅広いサービスの提供を通じて、全国の中小企業のビジネス拡大を支援する「KDDI まとめてオフィス株式会社」を傘下にもつKDDI株式会社だ。
いまだ女性参画のハードルが高いビジネス界で、とりわけ経営を支えるIT環境などが容易にもたらされるなら、高い志を抱いた女性起業家がもっと世に出やすいのではないか。実際に自分の会社を立ち上げる中で直面した困難や不便、それらをカバーして起業を促すITサービスのあり方など、本音の議論がかわされた。
遠藤貴子さんは、日本の「あられ」を若者や海外に広めようと、新潟の生産者と提携して小売・卸会社を08年に設立。起業時に苦労したのは、店舗づくりに必要な法的書類をそろえる煩雑さと、経営の右腕となるITの構築・運用に骨が折れたこと。「あと、商いを広げるためにお茶屋さんとのタイアップを考えていて、相方を探してくれるサービスがあれば助かりますね」
人手が足りず、実務経験に乏しい起業家には悩ましい問題だが「KDDI まとめてオフィス」の菅雅道取締役は「当社の会員となっていただくことで十分にサポートが可能です」と回答。一つめの法的書類は、KDDIが株式会社プロジェクトニッポンと共同で提供する起業・経営支援サービス「SmaBI(スマビ)」によって申請手続きの負担を大幅に軽減でき、二つめについても専門家集団による「IT導入相談サービス」などで問題解決に導くという。三つめのビジネスマッチングに関しては「担当する地域や分野に精通した当社の営業社員なら、タイアップ先候補のご提案もできるかもしれません」。
経営コンサルタントとして経験を積んだ佐々木裕子さんは、人の意識変革から組織を変える「変革屋」をめざして09年独立。昨年のオフィス移転に際し、しつらえにこだわりたくてカタログを多数取り寄せたが納得がいかない。「お仕着せのデザインは避けたいし、家具調度を個々に選んでいけば費用がかさみます。こちらの要望を踏まえ、全体をまとめてリーズナブルな価格で調達してもらえたらうれしい」
そのようなケースでこそ、KDDIグループの豊富で多様な調達ルートが力になれると菅取締役は胸を張った。「オフィスの設計段階からご相談いただければ、照明や空調などを含めたトータルなプランニングも可能ですし、開業の立地選定から引っ越しまで当社がお膳立てする例も珍しくありません」 自身で考案した「外れないピアスキャッチ(留め金)」を特許出願、その製造・販売会社を07年に起こした菊永英里さんは、ホームページから名刺まで自作した。が、本来の経営が疎かになり、人に頼めることは頼もうと方針転換。「自分のアンテナに頼り過ぎると情報が片寄りがちです。ITサービスを頼んだ先から逆提案をもらうとか、他の起業家と情報を共有できるといいですね」
「経営者の方には本業に専念し、大いに業績を伸ばしていただきたい。その頼れる相談先となって、お客さまに有益なあらゆる付加価値を提供するのが『KDDI まとめてオフィス』の使命です」と菅取締役。その一方で、会員間のビジネス交流を促し、悩み相談などの場にもなるポータルサイトの立ち上げも鋭意準備中とのことだ。
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