ビートルズ 「USオリジナル盤」がCDボックスで復刻

  • 2014年1月29日

The Beatles advert The U.S. LP's Box Set in 2014

写真:「ザ・ビートルズ THE U.S.BOX」のジャケット「ザ・ビートルズ THE U.S.BOX」のジャケットこのCDボックスを購入する

写真:「ザ・ビートルズ THE U.S.BOX」のセット「ザ・ビートルズ THE U.S.BOX」のセットこのCDボックスを購入する

 イギリスでデビューしヨーロッパで成功を収めていたビートルズが、初めて米国の地を踏んだのは1964年2月7日、米国上陸50年を記念して、1964〜70年にかけてアメリカで編集されたUSオリジナル盤が、日本盤CDボックスとして復刻された。

 「ザ・ビートルズ THE U.S.BOX」は、日本では初めてCDになる5枚を含め、全13枚とボリューム感ある商品に仕上がった。初CD化されたのは、「ア・ハード・デイズ・ナイト」「ビートルズ・ストーリー」「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」「ヘイ・ジュード」「US盤リボルバー」の5枚。

■ビートルズの「USオリジナル盤」とは

 1964年はビートルズにとってファンにとって、忘れられないメモリアル・イヤーとなった。ビートルズは初めてニューヨークに降り立ち、滞在中の2週間で人気テレビ番組「エド・サリヴァン・ショー」に3度も出演した。瞬く間に人気を呼び、全米シングル・チャート1位を独走した「抱きしめたい」に続き、4月4日付けチャートでは1位から5位までを独占する大記録を樹立した。同年の夏にはビートルズ初の主演映画「ハード・デイズ・ナイト」が公開され、世界的に人気が広がった。

 1966年までのビートルズのレコード制作は、イギリスでブライアン・エプスタインとジョージ・マーティンが綿密に計画して進めていた。年間でシングル3枚とアルバム2枚をリリースし、原則的にシングル盤の曲はアルバムには収録しない。そこには、ファンが支払う額に見合った内容の作品を受け取れるようにという配慮があったようだ。

 しかしアメリカでは「人気があるうちに、1枚でも多く売り切ってしまう」ことが優先された。キャピトル・レコードは、イギリスでのシングル3枚・アルバム2枚分の素材を組み替え、シングル5〜6枚とアルバム3枚を作り出し、しかもそのなかにはイギリスより早く発表される曲まで含まれていた。イギリスの数倍の市場規模を持つ世界最大の音楽マーケット米国で、キャピトル・レコードの発言権は絶大だった。このような背景から、アメリカではこうした「独自編集盤」が生まれたものと思われる。

 当時はアーティストがアルバム作りに関与する文化がなかったため、このアメリカ編集盤にはビートルズの意思が反映されていないものの、アメリカのファンにとってはUSオリジナル盤こそがオリジナルアルバム。日本でも70〜80年代後半にかけてアナログ盤が発売されており、ジャケットも曲順も、イギリス盤よりなじみ深いものだった。是非、今回復刻した日本盤CDボックスを永久保存しておきたい。少年少女の時代に、ビートルズのアルバムをそろえた思い出がよみがえるだろう。

■日本盤の特徴

1)日本盤はA式表張り:日本盤は紙ジャケット、USオリジナル盤に準じた仕様となっている。

2)「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」は「ブッチャー・カバー」:米国の商業主義によってアルバム曲が切り売りされることに不満を持ったビートルズが、そのジャケット写真として用意したのが、メンバーが肉屋(ブッチャー)の扮装をして裁断した肉の塊を抱えるグロテスクな写真。クレームが相次ぎ、急遽別の写真(トランク・カバー)をステッカーで張り付けて対応した。今回の「The U.S.BOX」ではステッカーも忠実に再現している。

3)「ラバー・ソウル」のジャケットはオリジナル盤と色合いが異なる:オリジナル盤と同じ写真でありながら、ロゴほか微妙に色合いが違う。

4)「ザ・ビートルズ・ストーリー」はドキュメンタリー:当時のビートルズ人気のすごさが感じられる1枚。メンバー、関係者、ファンのインタビューを軸に、ナレーションとともにビートルズの歴史をたどるドキュメンタリーCD。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

美人記念日

Shopping