ノジュール

<第12回>北海道のロングトレイル

  • 文 竹内寛文
  • 2014年5月30日
初心者でも楽しめる北海道のトレイル

写真:『ノジュール』6月号「北海道を歩く、食べる」は発売中 『ノジュール』6月号「北海道を歩く、食べる」は発売中

写真:西別小屋からすぐはじまる「がまん坂」。ここを過ぎると絶景の草原の道 西別小屋からすぐはじまる「がまん坂」。ここを過ぎると絶景の草原の道

写真:西別岳山頂からは根釧台地(地理の授業で習った畑作&牧場地帯)が一望。遠く知床の山々や国後島も 西別岳山頂からは根釧台地(地理の授業で習った畑作&牧場地帯)が一望。遠く知床の山々や国後島も

写真:天気が良ければ早暁の摩周湖展望台へ。早起きの価値あり 天気が良ければ早暁の摩周湖展望台へ。早起きの価値あり

 北海道旅行の主流はすっかりレンタカーになりましたが、この夏は改めて「歩く旅」に注目です。登山道ほどハードではなく、歩くことを楽しむための専用コースの整備が進んでいます。林間や草原を行く「フットパス」、おもに牧場の中を歩く「ランチウェイ」など様々。北海道のなかでも、初心者でも歩きやすく、眺望も素晴らしい道東の「ランチウェイ」という長距離自然歩道を紹介します。

 道東の根室中標津(ねむろなかしべつ)空港から霧の摩周湖を経て、JR釧網本線の美留和(びるわ)駅まで「北根室ランチウェイ」という自然歩道が整備されています。全行程71kmにも及ぶロングトレイルですが、六つのステージに区切られ、好みの区間をたどることができます。ちなみにランチとは牧場のこと。コース前半は道東の広大な牧野を行くルート、後半に摩周湖の縁を行く眺望のよい尾根歩きのルートが設定されています。

 おすすめしたいのは「第5ステージ」にあたる、西別小屋~摩周第一展望台の10km余り。標高500~800mの尾根を歩くため眺望抜群。とくに、西別岳山頂からの眺めは、ザ・北海道の大風景が楽しめます。霧の摩周湖も、好天に恵まれれば写真の通り。

 ほどよいアップダウンに疲れたら、温泉宿へ。硫黄の匂いただよう川湯温泉は、摩周第一展望台から車で約30分。かけ流しの無色透明の湯は、日本屈指の強酸性泉で、湯治気分でじっくり楽しむことができます。『ノジュール』で紹介している通り、川湯温泉では、北根室ランチウェイを歩くガイドツアーや、星空観察など、宿を拠点に道東の大自然が楽しめます。連泊して「中日」を歩く日にするのがおすすめ。お昼のお弁当は宿に相談してみるといいでしょう。

 いつもはドライブ派という方も、トレッキングシューズで大地を踏みしめる旅をぜひ!

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。(下記PROFILE画像)

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PROFILE

竹内寛文(たけうち・ひろふみ)

1999年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック、月刊誌『旅』の編集を経て、2007年から定期購読専門誌『ノジュール』事業部で編集、物販などを担当。2013年より同誌編集長。


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