私の一枚

本当に目立たない高校生だった私 斉藤由貴さん

  • 2014年10月27日
高校2年生のデビュー直前の写真

写真:映画にドラマに舞台に幅広く活動する斉藤由貴さん 映画にドラマに舞台に幅広く活動する斉藤由貴さん

写真:『紫式部ダイアリー』ポスター。「長澤まさみちゃんは同じ事務所の後輩で、かわいくて大好きな存在です」 『紫式部ダイアリー』ポスター。「長澤まさみちゃんは同じ事務所の後輩で、かわいくて大好きな存在です」

 これは高校2年生時、玄関先で親が撮影したものです。この頃の私は本当に地味で目立たない高校生でした。中学の頃は小説部、高校では漫画研究部に入り何かを書くことが好きでした。高校では地味で、雨が降ったら学校を休むような気ままな子で、成績は模試を受けると、国語は全国で上位なのに数学はほぼビリなどムラがありました。

 そんな時、弟が「ミス・マガジン」に私の写真を送り、グランプリに。ナイーブで精神的に不安定だった私を心配していた両親は、これがきっかけで生活に変化が生まれればと思っていたようです。私は大学受験をしなくて済んだぐらいの気持ちでしたが、デビュー後はカップラーメンのCMで注目され、すぐに売れたんです。夏まで普通の高校生だったのに、車が迎えにきて早朝から深夜まで仕事になり、学校にも通えない生活に。そんな私の変化に両親は戸惑いながらも、反対はしませんでした。それだけ以前の私が心配だったんでしょうね。私自身は、最初は何が何だかわかりませんでしたが、朝ドラの「はね駒」で、1年間一人の人物を演じて役に感情移入する経験ができ、女優という仕事に魅せられていきました。

 今回出演する三谷幸喜さんのコメディー「紫式部ダイアリー」は若き作家、紫式部を演じる長澤まさみちゃんと、エッセイストとしてベテランの清少納言を演じる私の二人芝居。物書きとは「私はこう思います」と公に発言する性(さが)なので、エゴとプライドが強いイメージがあり、三谷さんのコメディーと相性がいい気がします。清少納言は、自分の主、中宮定子に忠誠を尽くし、その人のためには何でもする悲しいぐらい愛情深い女性。私自身、3人の子供がいるので無償の愛の深さは理解できる。今回の劇では「追い落とされるか否か」という女の闘いだけではなく、どんな時も愛情を注がずにはいられない清少納言の物悲しさも演じたいですね。

    ◇

さいとう・ゆき 女優 神奈川県出身。「少年マガジン」の第3回『ミス・マガジン』でグランプリを受賞しデビュー。「恋する女たち」「優駿ORACION」などで日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。11月1日から「紫式部ダイアリー」に出演。

◆斉藤由貴さんが出演する「紫式部ダイアリー」は、三谷幸喜が「作家」について描いた舞台。飛ぶ鳥を落とす勢いの若き作家、紫式部(長澤まさみ)と、エッセイストとして確固とした地位を築いている清少納言(斉藤由貴)。二人の才媛が作家として、そして女としてプライドと人生を賭けた闘いの物語。

出演:長澤まさみ 斉藤由貴

公演は、11月1日~30日がパルコ劇場、その後、12月は名鉄ホール、福岡国際会議場メインホール、森ノ宮ピロティホール、まつもと市民芸術館主ホール、広島アステールプラザ・大ホールなど。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

&Mの最新情報をチェック

Shopping