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[ クラシック音楽 ]

2014年11月14日

片山杜秀、金澤正剛、諸石幸生、矢澤孝樹の4氏が合議で選びました。※タイトルから買い物サイト(一部輸入盤)にリンクします(一部適用外)

「ゴジラ」伊福部昭、生誕100年の再評価

 これほど劇的に再評価されている日本人作曲家も稀(まれ)だろう。生誕100年を迎えた伊福部昭である。年頭から記念演奏会が続き、書籍も多く、テレビ番組も。CDリリース状況も熱く、1995年から続く『伊福部昭の芸術』(キング)の最新第10~12巻では記念演奏会も早速収録。高関健、和田薫の指揮、加藤知子の独奏などにより「シンフォニア・タプカーラ」「日本狂詩曲」「ヴァイオリン協奏曲第2番」などの代表作や、“ゴジラ音型”も登場する初期の「寒帯林」などが聴ける。他に歴史的録音が数多く復活、鈴木大介のギター独奏による『伊福部昭を弾く』(ベルウッド)のような、管弦楽曲以外の録音も増えた。  四半世紀前に時代遅れ扱いされた伊福部音楽は、彼が映画音楽を書いた映画「ゴジラ」ともども、その不屈の生命力と無双の驀進(ばくしん)力で復活し、袋小路の日本社会に警鐘を鳴らす。西洋の価値観に屈従することなく、かといって内に籠(こも)って視野を狭めることなく、複数の文化を貫く旋法とリズムで、日本を超えアジアを超え、世界中の民族とつながること。今年公開されたハリウッド版「ゴジラ」は、現代文明への警告という主題において原典の精神を受け継ぎ、音楽も伊福部トリビュート的だった。今度は日本人が、その魂を継承する番だ!(矢)

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