映画「トラック野郎」で文太さんが乗った「一番星号」復活へ

  • 2014年12月24日
「トラック野郎」シリーズで菅原文太さんが乗った「一番星号」。ペイント部分は来年以降に別の場所で整備される予定だ

写真:画像では全ての電飾が点灯しているが、実際は流れるように点滅している 画像では全ての電飾が点灯しているが、実際は流れるように点滅している

写真:今にも走り出しそうな「一番星号」イベントでのお披露目が待たれる 今にも走り出しそうな「一番星号」イベントでのお披露目が待たれる

写真:トラック用品制作販売業を営みながら、アートトラッククラブの総会長も務める生駒氏 トラック用品制作販売業を営みながら、アートトラッククラブの総会長も務める生駒氏

 映画「トラック野郎」シリーズで菅原文太さんが乗った、トラック野郎たちの憧れの名車「一番星号」の整備が、滋賀県のトラック用品製作販売業者らの手で進められており、電飾の整備をほぼ終えて公開された。

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 「一番星号」は、11月28日に亡くなった俳優菅原文太さんが映画「トラック野郎」シリーズで演じた「星桃次郎」の愛車として、第2作目から最終の第10作(1979年)まで使用された有名なトラック。映画撮影終了後は所有者が数回かわり、十数年前に前所有者の手で一度修理されたものの、その後は数年間放置されていた。

 2014年春、「全日本アートトラック連盟」理事長の田島順市さん(埼玉県)が購入し、「手に入れたからには映画公開時のきれいな姿に戻したい」との思いからプロジェクトはスタート。元の姿にもどして年末恒例のアートトラックが集まるカウントダウンイベントでお披露目することになった。

 まずは運転台部分が再ペイントされ、続いて電飾の修理のために滋賀県のDKオリジナル(生駒雅巳代表)に持ち込まれた。

 「うわ~えらいもん引き受けたなあ」が、配線を確認するために部品を外した時の生駒さんの第一声。ペイントは何度か塗り替えられてはいるが、電飾の部分はほとんどが映画撮影時に東映が作成したオリジナルのままで、配線や電球のソケットが腐食したり断線したりしており、約1000個のソケットや配線を今回全て交換した。

 このトラックに使われている電球は100ボルトのもの。同じ形状のソケットを探し回って見つけたソケットは配線が細かったため、100ボルトの電流に耐えられるか心配だったため、まずは丸一日かけて用意したソケット全てを100ボルトに耐える太い配線に交換するハンダ付け作業からスタートした。使用した電線は総延長1500メートル以上になり、「年末までに終わるか少し不安でした」と生駒さん。

 そして作業を進めている最中に菅原文太氏の訃報(ふほう)が入る。「ショックでしたね、この一番星号が復活したらいつかは菅原さんに見せたいと思ってましたから」と肩を落とす。それでも「こんな名車の復活に携われることなんてほんまに光栄ですよ」と目を輝かせる。

 発電機の積み替えで仕上げを終えたあとは、カウントダウンイベントでお披露目するために埼玉県の田島さんの自宅まで陸送する。

 大みそかに群馬県太田市の利根川河川敷で開催されるカウントダウンイベントは期せずして文太さんの「追悼イベント」となるが、この「一番星号」の電飾復活で「桃次郎」にあこがれた「トラック野郎」たちが集い、いっそう盛り上がりそうだ。(文・写真 南博幸)

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