小川フミオのモーターカー

世界の名車<第59回>乗り心地よく高品質な「ボルボ・アマゾン」

  • 文 小川フミオ
  • 2015年2月9日
アマゾン121によるデンマークでのキャンプ風景

写真:雪道はスウェーデン生まれのボルボが得意とするところ 雪道はスウェーデン生まれのボルボが得意とするところ

写真:ボディーサイズは全長×全幅×全高=4450mm×1620mm×1505mm ボディーサイズは全長×全幅×全高=4450mm×1620mm×1505mm

写真:エンジンは1.6リッターでスタートし、1.8リッター、さらに2リッターへ エンジンは1.6リッターでスタートし、1.8リッター、さらに2リッターへ

写真:2ドア版は欧州で人気が高かった 2ドア版は欧州で人気が高かった

写真:ホイールベースは2600mmもあり、当時としては余裕あるボディーサイズだった ホイールベースは2600mmもあり、当時としては余裕あるボディーサイズだった

写真:4ドアも2ドアも同じように流麗なルーフラインが特徴的 4ドアも2ドアも同じように流麗なルーフラインが特徴的

 奇をてらうことのないスタイリングだが、見飽きない魅力がある。それがスウェーデンのボルボがつくったアマゾンだ。1958年から67年まで長期にわたって生産されたセダンで、現在でもクラシックカーとしての人気が高いモデルである。

 通称「アマゾン」と呼ばれるが、実際には121、122S、そして123GTと、エンジンに応じてグレードが分けられている。121はシングルカーブレター(キャブレター)、122Sはツインカーブ、そして123GTはレースやラリーのためにつくられたGTだ。

 当初は4ドアのみで、61年に新しいエンジンが搭載された際、すっきりしたデザインの2ドアも追加された。クロームをフロントグリルやボディーサイドの加飾に使用したのは米国市場を意識してのことだが、決して華美にならず、独自の個性をつくり上げて成功している。

 衝突安全性が注目されたクルマでもあった。ダッシュボードには、乗員保護のためパッドが貼られた。セイフティベルトも量産車として世界で初めて採用し、前後席ともに設置された。

 左の写真からではわからないが、実際には厚い鉄板が使用され頑丈さがある。現代の水準からすると121は重すぎ、122Sもしくは生産台数が少なく希少だが123GTの方をお薦めしたい。日本の夏にはオーバーヒート対策も必要となる。しかし乗り心地がよい上に、品質感も高く、それらがクラシックカーとしての魅力にもなっているのだ。

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PROFILE

小川フミオ(おがわ・ふみお)

クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。

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