ノジュール

<第21回>桜咲く城下町へ

  • 文 竹内寛文
  • 2015年2月27日
弘前公園の桜は4月下旬から5月上旬が見ごろ(写真 齋藤亮一)

写真:弘前城天守からは桜の向こうに聳える岩木山の絶景が 弘前城天守からは桜の向こうに聳える岩木山の絶景が

写真:鮮やかな桜色に包まれる高遠城址。見ごろは4月上~中旬(写真 北原俊覚) 鮮やかな桜色に包まれる高遠城址。見ごろは4月上~中旬(写真 北原俊覚)

写真:西日本随一の桜の名城・津山城。見ごろは4月上旬(写真 ウエストパブリッシング) 西日本随一の桜の名城・津山城。見ごろは4月上旬(写真 ウエストパブリッシング)

写真:『ノジュール』3月号は発売中。表紙は新潟県・村杉温泉の夜桜(写真 大川裕弘) 『ノジュール』3月号は発売中。表紙は新潟県・村杉温泉の夜桜(写真 大川裕弘)

 間もなく桜の季節。さて、今年はどこでお花見を?

 少し遠出をして「桜の名城」を訪ねてみてはいかがでしょう。天守閣や石垣、お堀端を彩る満開の花……。散り際の美しさも格別です。日本人の琴線に触れるベストマッチは、長年にわたって培われてきた春だけの特別な景色。桜祭りや夜桜のライトアップなど、楽しみ方も多彩です。ここでは『ノジュール』3月号で取り上げた、特に美しい“桜の城”を紹介します。

 この春一番のおすすめは、弘前城(弘前公園/青森県弘前市)。日本一ともいえる弘前公園の桜の華やかさは、一度見ておきたい花の絶景です。天守と石垣を彩る桜色が見どころですが、このベストマッチ、来春以降は様子が変わります。弘前城では、今夏から天守を移動させて石垣を修復する工事が本格的に始まるためです。桜自体は来季も見られますが、10年がかりの大工事ですから、ベストマッチを今のうちにという方はぜひ弘前へ。

 信州・高遠城址(長野県伊那市)も圧巻。「天下第一の桜城」と称された城址一帯は、タカトオコヒガンザクラという桃色の花で埋め尽くされます。残雪の日本アルプスの峰々を背景にした美しさは、一見の価値あり。

 名城が数多く残る西日本では、平成の修理を終えて3月下旬にグランドオープンする姫路城(兵庫県姫路市)に注目が集まりそうです。桜の名所でもある姫路城は、桜の季節に合わせて新たな姿がお披露目となります。姫路から中国山地へ分け入った津山城(鶴山公園/岡山県津山市)も、かつて姫路城のような規模を誇った大城郭。現在天守閣はありませんが、往時をしのばせる壮大な石垣が残り、1000本もの桜に彩られます。

 3月14日に開通する北陸新幹線沿線にも、桜の名城が点在しています。真田家ゆかりの上田城(長野県上田市)、夜桜が見事な高田城(新潟県上越市)、そして、新幹線開業に合わせて新しくなる金沢城公園(石川県金沢市)。金沢から列車で足を延ばせば、古城として知られる丸岡城(福井県坂井市)も1時間ほど。最新の列車で、情感あふれる桜の城をハシゴする旅も、新たな楽しみになりそうです。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。(下記PROFILE画像)

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PROFILE

竹内寛文(たけうち・ひろふみ)

1999年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック、月刊誌『旅』の編集を経て、2007年から定期購読専門誌『ノジュール』事業部で編集、物販などを担当。2013年より同誌編集長。

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