私の一枚

大切な作品が生まれた場所 原田知世さん

  • 2015年3月16日

1995年3月、スウェ-デンの音楽プロデューサーであるトーレ・ヨハンソンさん(右から2番目)と鈴木慶一さん(右)と共にレコーディングを行った時の写真。アルバムは「I could be free」としてリリースし、その中から先行シングル「ロマンス」もヒット

写真:女優とミュージシャンの両輪の活動を続ける原田知世さん 女優とミュージシャンの両輪の活動を続ける原田知世さん

写真:原田さんが短編小説の主人公を演じるように歌うカバー・アルバム「恋愛小説」 原田さんが短編小説の主人公を演じるように歌うカバー・アルバム「恋愛小説」

 これは約20年前に、スウェーデンのタンバリンスタジオでトーレ・ヨハンソンさんたちとレコーディングした時の写真です。当時日本でもヒットしていた「カーディガンズ」というバンドのアナログ感あふれるポップなサウンドがとても新鮮で、そのプロデューサーであるトーレさんにアルバムのプロデュースをお願いしました。

 マルメという小さな町にあるこのスタジオ。トーレさんをはじめ、数人のミュージシャンたちが共同で運営していました。とてもセンスの良い内装は彼らの手作り。スタジオに置いてあったヴィンテージの楽器も家具も雑貨も全て一つひとつ大切に選んできたものばかりなのだと思います。窓からは光がさんさんと注ぎ、町の鐘の音がきこえることも。温かな雰囲気の中でとてもリラックスして歌うことができました。

 レコーディングはベーシックなリズムに私の声を入れただけでしたので、現場ではどういう音になるのか全くわからなかったのですが、その後送られてきた作品を聴いて、ほんとに感動しました。先行シングルの「ロマンス」はラジオでもたくさんかけていただき、そこから、新たなファンの方との出会いが生まれ、私の音楽活動が広がる大切な作品となりました。

 10代でデビューした頃は決められたレールの上をひたすら走るという感じでしたが、20代をむかえる頃から、自分で歩き始めるようになりました。役を演じる女優のお仕事とは別に、音楽で等身大の自分を表現していけたらと思うようにもなりました。

 今思うと、女優と音楽の活動を両方やっていたからここまで長く続けられたような気がしています。

     ◇

はらだ・ともよ 女優・歌手 1983年にオーディションで5万7千人の中から選ばれ映画「時をかける少女」で主演デビュー。近年は映画「COLOR」「紙屋悦子の青春」。ドラマ「紙の月」など。近年は、歌と朗読の会「on-doc.(オンドク)」で全国を意欲的に回る。5月から原田知世 LIVE TOUR 2015 “恋愛小説”を開催。

◆3月18日にリリースされた原田知世さんのカバー・アルバム「恋愛小説」。「大人のラヴ・ソング」をテーマに、原田さんがラヴ・ストーリーの主人公を演じるように歌う。ポップス、ロック・ジャズ。ボサ・ノヴァとさまざまなジャンルの洋楽のラヴ・ソングから歌詞を吟味し10曲を厳選。

 「最近はようやく女優と歌手の二つの姿が合体してきて、それがいい形で結びついた作品となりました。さまざまなシチュエーションの違うラヴ・ソングを、女優として短編小説を演じるような気持ちで歌ってみました。恋していた時の気持ちがよみがえるようなアルバムになったと思うので、恋愛中の方も最近恋をしていないという方も、ぜひ聞いてほしいですね」

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