日産、次世代型タクシーの国内普及に意欲

  • 2015年6月16日

「NV200タクシー」には、ガソリン車のほか、走行状態により燃料をLPGに切り替える“バイフューエル仕様”もラインナップされる。需要の大部分は後者である

写真:東京都港区にて、「出発式」に臨む「日産NV200タクシー」 東京都港区にて、「出発式」に臨む「日産NV200タクシー」

写真:助手席側スライドドアには、乗降性を高める電動式ステップが備わる 助手席側スライドドアには、乗降性を高める電動式ステップが備わる

写真:「LPGバイフューエル」の荷室。LPGタンクが大きなスペースを占めるものの(写真左側に見えるボックス)、容量はセダンとは段違い 「LPGバイフューエル」の荷室。LPGタンクが大きなスペースを占めるものの(写真左側に見えるボックス)、容量はセダンとは段違い

写真:星野朝子 日産自動車専務執行役員(写真)は、スキーが趣味。その点でも「『NV200タクシー』のようなクルマを待ち望んでいた」とのこと 星野朝子 日産自動車専務執行役員(写真)は、スキーが趣味。その点でも「『NV200タクシー』のようなクルマを待ち望んでいた」とのこと

写真:セダン型のタクシーに交じって東京都内の道を走る「NV200タクシー」 セダン型のタクシーに交じって東京都内の道を走る「NV200タクシー」

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 日産自動車は6月8日、スライドドア式のワゴン型タクシー「NV200タクシー」を正式に発表。あわせて、国内での運用開始を記念する「出発式」を東京都内で開催した。

■今後の日本で生かせるクルマ

 NV200タクシーは、商用バンの「NV200」をベースに開発されたタクシー専用車両。2013年にアメリカ・ニューヨーク市で採用されたのに続き、今回、日本国内でもその運用が始められた。

 国内におけるNV200ベースのタクシーは、これまでも「車いす固定装置付きの『NV200バネットタクシー(ユニバーサルデザイン仕様)』」として存在したものの、“標準タイプ”は初登場。今後は「グローバルタクシー」のコンセプトのもと、一段と普及が促進されることになる。

 パワーユニットは、1.6リッターのガソリンエンジンと、ガソリンとLPGの両方を燃料として使える「LPGバイフューエル」がラインナップされる。日産によれば、今回のキックオフと同時に営業を始めるのは130台ほどで、その9割を運用コストの面で有利なLPGバイフューエルが占めるという。

 NV200タクシーのセリングポイントは、セダンの「セドリック」をベースとした従来型タクシーに勝る居住性と積載能力だ。

 後席のニールームは、セドリック比で+139mm。肩位置の室内幅も同+71mmのスペースが確保される。荷室は、LPGタンクが大きなスペースを占めるLPGバイフューエルでも、乗車定員4人分のスーツケースを載せられる大容量。FF車ならではのフラットなフロアや大開口のスライドドア、電動収納式のドアステップがもたらす乗降性のよさも、セダンにはないメリットとされている。

 発表の舞台となった東京タワーの敷地内には、NV200タクシーの運用を決めているタクシー会社の代表も来場。各社のオリジナルカラーをまとった35台のNV200タクシーを交えて、「出発式」が行われた。

 会場では、各社を代表して日本交通の川鍋一郎 代表取締役社長があいさつ。「NV200タクシーは極めて優れた能力を持っているが、タクシーはセダン型という先入観のあるお客さまには、まだなじみがない。これから乗務員とともに、盛り上げていきたい」などと、その普及に意欲をみせた。

 同席した日産の星野朝子 専務執行役員も、「NV200タクシーは、国内の少子高齢化や、増加傾向にある外国人旅行者に応えられるクルマ。2020年の東京オリンピックにおいても、大荷物を抱えた海外からのお客さまを“おもてなし”する存在になるはずです」などと、力強くコメントした。

 星野専務によれば、NV200タクシーに対するニーズは、そのほとんどが東京都内。ただし、京都から問い合わせがあるなど、他地域に広がる動きも見られる。今のところEV仕様の販売計画はないものの、今後の展開次第では、可能性もゼロではないという。

(webCG 関)

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