ノジュール

<第25回>「青春18きっぷ」で観光列車のハシゴ旅

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2015年6月30日

白地に「藍下黒」という伝統色を配したスタイリッシュな車体の「越乃shu*kura」。日本海沿岸を爽快に走る

写真:上越線の車窓から越後の名峰・八海山を望む 上越線の車窓から越後の名峰・八海山を望む

写真:「越乃shu*kura」では新潟県内の蔵元によるイベントも開催。試飲サービスが好評 「越乃shu*kura」では新潟県内の蔵元によるイベントも開催。試飲サービスが好評

写真:ホーム下がすぐ渚になっている青海川駅。ここで約10分間停車する ホーム下がすぐ渚になっている青海川駅。ここで約10分間停車する

写真:「おいこっと」の車内は「おばあちゃんの家」をイメージした古民家風 「おいこっと」の車内は「おばあちゃんの家」をイメージした古民家風

写真:定期購読誌『ノジュール』7月号は発売中。写真は、七里ヶ浜の高台より望む相模湾 定期購読誌『ノジュール』7月号は発売中。写真は、七里ヶ浜の高台より望む相模湾

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 今夏も7月1日から「青春18きっぷ」が発売になります。7月20日から9月10日まで(発売は8月31日まで)の期間限定で、全国のJR普通列車が乗り放題になるきっぷです。経験がある方も多いと思いますが、かつては使用できた夜行列車が減便あるいは廃止になっていたり、新幹線の開業で在来線が第三セクターに移管され途中下車できなくなったり……と、「青春18きっぷ」の旅も少しずつ変化しています。鉄道ファンにとっては、その条件をクリアしてルートづくりをするのが醍醐味の一つでもありますが、一日(回)2370円でいつもと違う旅を楽しんでみませんか。

 最近の鉄道旅のトレンドですが、各地でレストラン、スイーツ、フルーツ、お酒……などなど、その土地の名産をテーマにした観光列車が走っています。今号の『ノジュール』では、そんな人気の観光列車をハシゴする1泊2日の鉄道旅を紹介しています。東京から高崎線、信越本線、上越線、再び信越本線を乗り継いで、まる一日(約9時間)かけて新潟県の直江津駅に到着。この間、関東の山々や谷川岳を望み、全長13.5kmの新清水トンネルを抜けて日本海側まで縦断します。短い時間(とはいえ実際には長いですが……)に、これだけ風景が変わる日本の多様さを改めて実感できるのです。

 翌日はいよいよ、直江津駅から十日町駅まで、新潟らしく列車内で利き酒が楽しめる「越乃shu*kura(こしのしゅくら)」に乗車。座席指定券520円が必要なので事前に別途購入します。車両の一つがイベントスペースになっており、ジャズの生演奏のなか、サービスカウンターの「蔵守」で地酒の販売が始まります。金属製のおちょこで一杯やると、乗客同士での会話も盛り上がります。日本海に限りなく近い青海川(おうみがわ)駅では10分間停車し海景を存分に楽しみ、長岡でスイッチバックした後は、飯山線に入って青々とした棚田の風景が広がります。

 十日町駅に到着して、午後からは今春登場した「おいこっと」に乗車。こちらも全車指定の観光列車なので、事前に座席指定券520円を購入します。コンセプトは日本人のこころのふる里で、その名も「TOKYO」をひっくり返したというユニークなネーミング。もんぺ姿のアテンダントに、車窓を流れる千曲川の風景がなんとも懐かしい気持ちにさせてくれます。飯山駅からは新幹線開業で、今春からしなの鉄道の路線となった区間を長野まで戻り(別途料金)、長野からは新幹線で帰途へ。「青春18きっぷ」では新幹線には乗れませんが、旅にはメリハリが必要。二日かけて来た場所から、たった3時間ほどで東京に戻ります。

 詳細は『ノジュール』7月号で紹介。このほかにも「青春18きっぷ」で行く魅力たっぷりのルート紹介のほか、達人が教える人気の花火大会やその攻略法、また世界遺産登録が期待される「明治産業革命遺産」の一つ、軍艦島や北アルプスの黒部ダムなど、行ってみたい日本の産業遺産をたっぷり紹介しています。

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PROFILE

田村知子(たむら・ともこ)

1995年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック『るるぶ』の編集ほか、旅行情報サイト「るるぶ.com」などデジタル媒体の企画制作・統括を担当。『るるぶ編集長』を経て、2015年から定期購読専門誌『ノジュール』編集長。

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