ノジュール

<第28回>東西世界遺産の紅葉を歩く

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2015年9月30日

徳川家康公400年回忌に沸く日光。二荒山神社(写真 宮地工)

写真:三仏堂改修中のみ眺められる、中空からの紅葉 三仏堂改修中のみ眺められる、中空からの紅葉

写真:日本三景の一つとして有名な宮島・厳島神社 日本三景の一つとして有名な宮島・厳島神社

写真:弥山山頂の展望休憩所から望む瀬戸内の絶景 弥山山頂の展望休憩所から望む瀬戸内の絶景

写真:定期購読誌『ノジュール』10月号は発売中。写真は、京都鹿ケ谷の霊鑑寺 定期購読誌『ノジュール』10月号は発売中。写真は、京都鹿ケ谷の霊鑑寺

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 今年が徳川家康公400年回忌の年にあたり、式年大祭や奉祝行事が行われ賑(にぎ)わう日光山。輪王寺、日光東照宮、日光二荒山神社の二社一寺を擁するこの日光山一帯が「日光の社寺」として世界遺産に指定されています。紅葉散策は、日光山の入口に位置する輪王寺から。その中心で威容を誇る「三仏堂」は現在改修中で、素屋根で覆われているのですが、改修中の今だから見られる景色があります。この素屋根の7階が天空回廊になっており、伽藍(がらん)の高さと同じ地上28mからは修復の様子はもとより、杉木立の緑と紅葉の競演を中空から楽しむことができるのです。なお、改修中でも三仏堂内部の拝観は可能で、特別公開の色鮮やかな風神・雷神像や金色の三仏を間近で拝むことができるのも、この期間中だけです。

 そのあとは「見ざる聞かざる言わざる」で有名な三猿はじめ想像上の象や麒麟(きりん)、龍の彫刻で彩られる日光東照宮へ。杉木立に囲まれ紅葉は多くありませんが、鬱蒼(うっそう)としたなかで見る紅葉は豪奢な堂宇のなかでも、ひときわ印象的です。さらに二荒山神社へ。日光山のなかで最も古い元和5(1619)年に寄進された本殿が立つ古社は、実は、紅葉の名所としてあまりに有名ないろは坂や、大谷川に掛かる神橋もその神域に含み、まさに紅葉で飾られる神社なのです。

 西では一転、海辺の紅葉が楽しめる宮島へ。1996年、世界遺産に登録されたのは、厳島神社と背後の弥山原始林も含めた広い範囲で、島の14%にあたります。主要なみどころをまわるだけなら3時間ほどでも廻(まわ)れますが、瀬戸内海の多島美も楽しめる弥山へも足をのばしてみましょう。まずは、観光の中心である厳島神社へ。

 108間(約275m)の回廊で結ばれた優美な社殿を見たあとは、神社の裏手、紅葉谷川に沿って広がる紅葉谷公園へ。その名の通りの紅葉スポットで、おなじみの鹿たちものんびり過ごしています。そこから、ロープウエイを乗り継ぎ標高430mの獅子岩展望台を経て、山道を歩いて約30分で標高535mの弥山山頂へ。昨年秋にリニューアルした休憩所からの眺めは、まさに絶景。帰りには、やはり紅葉つながりで名物「もみじまんじゅう」をおみやげに買っていきましょう。定番のあんこから、チーズやカボチャ味まで、店舗もさまざまで迷うのもまた楽しいのです。

 いずれも詳細は『ノジュール』10月号で紹介。このほか、トロッコ列車や遊覧船、路線バスなど乗り物で気軽に楽しむ絶景紅葉のほか、味覚自慢の美味しい温泉宿も紹介しています。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。

 

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PROFILE

田村知子(たむら・ともこ)

1995年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック『るるぶ』の編集ほか、旅行情報サイト「るるぶ.com」などデジタル媒体の企画制作・統括を担当。『るるぶ編集長』を経て、2015年から定期購読専門誌『ノジュール』編集長。

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