モーターサイクル・リポート

2015ミラノショー(1) ホンダ、スズキ編

  • 文 河野正士
  • 2015年12月4日

EICMA直前、2015年12月から欧州での発売が発表された「CRF1000LAfrica Twin」。今後、北米や日本での発売も計画されている(写真特集はこちら)

写真:デュアルクラッチトランスミッション(DTC)をアップデートしたNCシリーズ。アドベンチャースタイルの「NC750X」はLEDヘッドライトも採用した デュアルクラッチトランスミッション(DTC)をアップデートしたNCシリーズ。アドベンチャースタイルの「NC750X」はLEDヘッドライトも採用した

写真:ホンダのテクノロジーを進化させながら、市街地でのライディングにもアドベンチャースピリットを取り入れた「City Adventure Concept」 ホンダのテクノロジーを進化させながら、市街地でのライディングにもアドベンチャースピリットを取り入れた「City Adventure Concept」

写真:CB650Fをベースにしたデザインコンセプトモデル「CB SIX50」。4気筒エンジンを使ったスクランブラースタイルを提案 CB650Fをベースにしたデザインコンセプトモデル「CB SIX50」。4気筒エンジンを使ったスクランブラースタイルを提案

写真:CB650Fをベースにした、もう一台のデザインコンセプトモデル「CB4」。アバンギャルドなカフェスタイルを採用 CB650Fをベースにした、もう一台のデザインコンセプトモデル「CB4」。アバンギャルドなカフェスタイルを採用

写真:コンセプトモデルとして発表された「スズキGSX-R1000」。このまま市販できるのでは!? と思わせる完成度の高さ コンセプトモデルとして発表された「スズキGSX-R1000」。このまま市販できるのでは!? と思わせる完成度の高さ

写真:プレスカンファレンスでアンベールされる「スズキGSX-R1000」コンセプト プレスカンファレンスでアンベールされる「スズキGSX-R1000」コンセプト

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 毎年11月上旬、イタリア・ミラノで開催される欧州最大のモーターサイクルショー/EICMA(エイクマやアイクマと呼ばれる)。日本ではミラノショーとも呼ばれるこのバイクの見本市は、二輪を取り巻く様々なアイテムの、輸入や輸出を行うメーカーとディストリビューターをつなぐトレードショーであると同時に、二輪メーカーにとっては翌年の主力モデルとなる新型車を発表する場となっている。開催スケジュールの前半2日間を報道機関限定公開日(プレスデー)とし、そこで発表されたニューモデルたちは一般公開日以降そのまま各メーカーのブースに展示され、発売時期未定のコンセプトモデル以外そのほとんどのモデルに触ったり、またがったりすることができる。

 2015年の数字が出ていないので、2014年の数字で恐縮だが、六つのパビリオンと屋外イベント会場を合わせたスペースは28万平方メートル。東京モーターショーが開催された東京ビッグサイトの総展示面積が約8万平方メートルであることを考えると、その規模の大きさを想像できるだろう。その会場に報道期間限定公開日および一般公開日の計6日間で62万人が来場した。

 そんなEICMAの会場で撮影した各メーカーのマシンを全3回で紹介する。今回はホンダとスズキ編。

12月に欧州で発売、ホンダ「Africa Twin」

 EICMAのプレスデー前日、ミラノ郊外のイベントスペースで行われたホンダのプレスカンファレンス。最高出力35kW以下のA2ライセンスで乗ることができる、マイナーチェンジを受けた欧州におけるミドルスタンダードモデル「CB500F」、そのスポーツモデル「CB500R」、アドベンチャーモデル「CB500X」を発表。日本でも人気のNC750シリーズは、マイナーチェンジを受けた「NC750S」と「NC750X」にくわえ、スクーターとモーターサイクルを融合させた機能とスタイリングを持つINTEGRAのスポーツバージョン「INTEGRA S」も発表された。

 また昨年コンセプトモデルを発表し、EICMA直前に欧州での販売をリリースした「CRF1000L Africa Twin」を改めて展示。かつてパリ−ダカールラリーで活躍した、ホンダのラリーマシンの名前を冠したニューモデルであり、欧州で人気のアドベンチャー カテゴリーに投入されるマシンであることから、会場でも大いに注目を集めていた。

 プレスカンファレンスではコンセプトモデル「City Adventure Concept」を発表。“ホンダ独自のテクノロジーを進化させ、市街地でのライディングにもアドベンチャーのスピリットを取り入れた”と説明がある以外詳細は不明だが、現場で見たうえでの推測では、クラッチ操作を必要としないデュアル・クラッチ・トランスミッション(DTC)を採用した「INTEGRA」をベースにしたマシンのようだった。

 さらにプレスデーではアナウンスがなかったものの、EICMA会場内のホンダブースにはCB650Fをベースにした2台のデザインコンセプトモデル「CB SIX50」「CB4」が展示されていた。あくまでもホンダR&Dヨーロッパの2人のデザイナーが手掛けたデザイン スタディとのこと。直列4気筒エンジンを抱くマシンをベースにしながらスクランブラースタイルとカフェスタイルを表現。欧州では二輪メーカーがカスタムビルダーと組んでカスタムマシンを数多く製作しているが、これまでホンダは沈黙を守ってきた。しかし社内デザインながら、カスタムマシンライクな2台のコンセプトマシンを出展し、そのマシンを前にユーザー調査も積極的に行っていた。このデザインコンセプトが、今後の製品にどう生かされるか楽しみだ。

とにかく完成度の高い「スズキGSX-R1000」コンセプト

EICMA会場のスズキブースで行われたプレスカンファレンスで注目を集めたのは、やはりスーパースポーツモデル「GSX-R1000」のコンセプトモデルだ。コンセプトモデルと言いながらその完成度は高く“このまま2016年モデルとして発表してもいいのでは!?”と思うほどのルックスだった。エンジンおよびフレームは新設計され、トラクションコントロールやローンチコントロールなど電子制御システムも搭載される予定だという。

(写真特集はこちら)

PROFILE

河野正士(こうの・ただし)

 二輪専門誌の編集部員を経てフリーランスのライター&エディターに。現在は雑誌やWEBメディアで活動するほか、二輪および二輪関連メーカーのプロモーションサポートなども行っている。ロードレースからオフロード、ニューモデルからクラシック、カスタムバイクまで好きなモノが多すぎて的が絞れないのが悩みのタネ

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