ノジュール

<第32回>真田家ゆかりの地をめぐる

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2016年1月29日

JR上田駅前にある真田幸村公騎馬像

写真:上田城の東虎口櫓門 上田城の東虎口櫓門

写真:善名称院(真田庵)。瓦や門に六文銭があしらわれている 善名称院(真田庵)。瓦や門に六文銭があしらわれている

写真:大坂の陣の舞台となった大阪城。春には桜で彩られる 大坂の陣の舞台となった大阪城。春には桜で彩られる

写真:信繁(幸村)が本陣を置いた茶臼山(天王寺公園)
信繁(幸村)が本陣を置いた茶臼山(天王寺公園)

写真:定期購読誌『ノジュール』2月号は発売中。写真は、室生寺金堂十一面観音立像(写真 三好和義) 定期購読誌『ノジュール』2月号は発売中。写真は、室生寺金堂十一面観音立像(写真 三好和義)

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 新しい年が始まり、今年の旅先としてまず注目されるのは、信州・大阪・和歌山でしょうか。これらの地は、戦国時代にその知略と一族の絆で生き抜いた真田信繁(幸村)が活躍した地です。

 まずは、真田一族発祥の地・信州上田へ。駅前では信繁の騎馬像が迎え、駅から10分ほど歩けば、信繁が父・昌幸とともに徳川軍と戦い大きな打撃を与えた上田城に着きます。道すがらには、所々に六文銭を施した旗や看板が立ち、真田の郷を実感します。市街地から北へ緩やかな丘陵地へ向かうと、上田城築城前の本拠地だったとされる真田氏本城跡や館跡などが点在。標高895mの城跡からはかつての戦国拠点と想像がつかない、のどかな里山風景が広がります。

 次は、和歌山県の九度山。あまり聞きなれない地名ですが、真田ファンにとっては見逃せないこの地は、関ヶ原の戦いで敗れた信繁が父とともに、蟄居(ちっきょ)を命じられ14年間を過ごした場所です。大阪の難波から南海電車で1時間あまり、九度山駅を下りるとそこは高野山麓の静かな町。父子が住んだ庵があったといわれる善名称院、通称「真田庵」は駅から歩いて15分ほど。3月には、この近くに「九度山・真田ミュージアム」もオープンの予定です。

 14年間の雌伏(しふく)の時を経て、豊臣に与して決起し奮戦したのが大坂の陣。難攻不落とされた大阪城(当時は大坂城)が舞台です。天守閣には、大坂夏の陣図屏風(複製)が展示され、展望台からは防衛のため信繁が築いたという「真田丸」があった場所はもとより、市街地を360度のパノラマで望むことができます。市内では、激戦地となった茶臼山や、信繁が最期を遂げた安居神社も訪れ、ここで真田歩きを締めくくります。

 真田家については、実は歴史的資料が少なく謎が多いといいます。そんなヒーローの謎に想いを馳(は)せながら、ゆかりの地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 ほか、『ノジュール』2月号では、若狭・会津・国東などの仏都で美仏に出あう旅のほか、ボランティアツアーや買い物などで楽しみながら社会貢献をする方法などを紹介しています。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。

 

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PROFILE

田村知子(たむら・ともこ)

1995年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック『るるぶ』の編集ほか、旅行情報サイト「るるぶ.com」などデジタル媒体の企画制作・統括を担当。『るるぶ編集長』を経て、2015年から定期購読専門誌『ノジュール』編集長。

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