試乗記

新生活を支える「生活の足」 スクーターを徹底試乗(後編)

  • 2016年2月25日

【動画】チバテレ「週刊バイクTV」ダイジェスト

写真:週刊バイクTVのパーソナリティ、末飛登さんと藤原明子さん。ツーリングに、スポーツ走行に、さまざまなライディングシーンを紹介する人気長寿番組だ 週刊バイクTVのパーソナリティ、末飛登さんと藤原明子さん。ツーリングに、スポーツ走行に、さまざまなライディングシーンを紹介する人気長寿番組だ

写真:こちらが今回試乗した4車種。左から、アドレスV50、アドレス110、アドレスV125、バーグマン200(いずれもスズキ) こちらが今回試乗した4車種。左から、アドレスV50、アドレス110、アドレスV125、バーグマン200(いずれもスズキ)

写真:スタートダッシュのテスト風景。スクーターのトルク性能と荷重(ライダーの体重?)による影響はあるものの、比較してみると排気量なりのパワーと車体ごとの特性がよくわかる スタートダッシュのテスト風景。スクーターのトルク性能と荷重(ライダーの体重?)による影響はあるものの、比較してみると排気量なりのパワーと車体ごとの特性がよくわかる

写真:4台中、「もっともシートグリップがよかった」(末飛登さん)、というアドレス110。シートの前後長が長いので、ライディングポジションの自由度も高いのでやや長距離のライディングも楽だ 4台中、「もっともシートグリップがよかった」(末飛登さん)、というアドレス110。シートの前後長が長いので、ライディングポジションの自由度も高いのでやや長距離のライディングも楽だ

写真:アドレス110に対して、シートが滑らかすぎて「滑る!」(末飛登さん)と言われていたのがバーグマン200。ステップがボードになっているが切れ込みが用意されているので、女性の藤原さん(身長165cm)でも十分な足つきのよさだ アドレス110に対して、シートが滑らかすぎて「滑る!」(末飛登さん)と言われていたのがバーグマン200。ステップがボードになっているが切れ込みが用意されているので、女性の藤原さん(身長165cm)でも十分な足つきのよさだ

写真:タンデム走行も試してみた。総合力が高いと評価されたアドレス125Vだが、コンパクトボディゆえ、大人二人のタンデムはサイズ的にはぎっしり タンデム走行も試してみた。総合力が高いと評価されたアドレス125Vだが、コンパクトボディゆえ、大人二人のタンデムはサイズ的にはぎっしり

写真:タンデム走行となれば、やっぱりゆとりのあるのがバーグマン200。リアシートもゆったり、パッセンジャーのポジションも楽。足の置き場もステップバーではなく、ライダー同様ボードなので、ロングツーリングでも苦にならない タンデム走行となれば、やっぱりゆとりのあるのがバーグマン200。リアシートもゆったり、パッセンジャーのポジションも楽。足の置き場もステップバーではなく、ライダー同様ボードなので、ロングツーリングでも苦にならない

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 千葉テレビ放送(以下:チバテレ)の人気番組『週刊バイクTV』が、春の新生活に向けて贈る「生活の足」スクーターの乗り比べ企画。日常生活を便利にしてくれるスクーターだが、さてその違いは?

前編はこちら

 排気量・サイズ・デザイン・必要になる免許も異なるスズキの4台を徹底比較するこの企画。番組収録に密着して、その違いを探ってみた!

 前編では各車両でのスラローム、そして30キロもの荷物を載せた場合のスラローム走行について紹介したが、今回はスタートダッシュ(初速)比較と、総合的な使い勝手についてご紹介しよう。

 今回も、前回同様、用意されたのは
①スポーティーなスタイルと新開発の50ccエンジンを搭載したアドレスV50
②通勤快速のイメージにぴったりなスポーティースタイルのアドレスV125S(原付2種)
③14インチラージホイールを採用した世界戦略車 アドレス110(原付2種)
④通勤通学からプライベートまでこなす万能中型バイク、バーグマン200(中型二輪)
の4台。

 これらに番組MCの末飛登(まひと)さんと藤原明子さんが次々に試乗する。

スタートダッシュはどうだろう?

 交差点での赤信号。バイクはたいていの場合、最前列の二輪車用の停止線にたまる傾向がある。二輪車用停止線がない交差点でも、おおむね、左側に寄った状態で最前列に集まる。その信号が青に変わったとき、初速の違う各バイクが、互いにぶつかることなく、まして車に干渉することなく、安全にスタートできるかどうか、は重要なポイントだ。

 「この車種がどう、っていうことじゃなくて、やはり50ccはどうしてももたつきますよね。その点、110はスムーズです。14インチの大口径ホールを履いているので、スタートしてからの安定性、走破性はアドレス110が特徴的にいいですね。やはりアジアマーケットを狙った世界戦略車だけはあるな、という印象です」(末飛登さん)

 ただ、一見すると従来型のスクーターに見えるアドレス125Vも特筆すべき良さがあるようだ。

 「110ccに比べて125ccは、わずかでも排気量が大きい分、有利なのは当然として、それ以上に優れているのがこのアドレス125Vです」

 そのべた褒めの真意は?

 「アドレス125Vは、同社のアドレス100のサイズ感を継承している、といいましたが、車体がコンパクトかつ軽量にできてるんです。その分、パワーウエイトレシオが高く、レスポンスも速い。スロットルを開けた瞬間の反応が早い、っていうのかな。スラロームでの挙動も安定しているし、小型免許で乗れるスクーターとしては、小回り、機敏さ、駆動力のバランスもとれていて、コスト面を考えても優等生なんじゃないかな」。

 そしてもう一台のバーグマン200はどうだろう。

 「排気量なりに、動力性能も足回りも文句なしです。下からしっかり立ち上がってくる、安定した力強い加速感がありますし、見た目以上に出足は軽やかです。スタートダッシュには優れているので、総合的にみると250クラスのビッグスクーターよりポテンシャルが高い面もありそう。ストップ&ゴーの多い市街地には特に適してるんじゃないかな」(末飛登さん)。

スクーターは使い勝手が命!

 さまざまな走行テストを繰り返した今回の企画。「新生活、生活の足にするならどれにする?」という視点で考えると、やはりスクーターの決め手は「総合力」だと末飛登さん。

 「今回試したバイクは、原付免許、小型二輪免許、中型免許が必要ですよね。スクーターに乗るために中型まで取る人もいるでしょうけれど、それはある程度バイクが好きな人。それ以外には、やはり生活の場面での使いやすさだとか、メンテナンスが(あまり)いらないっていうメリットだとかね。置き場所の問題や、乗るときの服装に至るまで、とっても現実的な『使い勝手』がポイントになるでしょうね」。

■アドレス50V

普通自動車免許の範囲で乗れる50cc原付バイク。自転車プラスアルファ程度のサイズ感で、公共の駐輪場などにも置きやすい。女性がスカート姿で乗っているのを見かけることがあるほど、気軽で手軽。ただし、大きくて重い荷物を運ぶのには不向きかも。

■アドレス110

世界マーケットを見据えた14インチ(大口径)ホイールを採用。そのため、少々の不整地(でこぼこ道)にも強く、直進安定性に優れる。また、シートグリップは4台中一番良かった。シートが前後に長いため、ライディングポジションもいろいろ変化できるため、やや長距離の走行も苦にならない。腰高なフォルムなこともあり、スカート&ハイヒールでの走行はお勧めしない。

■アドレス125V

排気量がある割には小型で軽量。スタートダッシュにも優れ、重心が低めなので小回りもなめらか。パワーがあるので、荷物を積んでも、タンデムしても、安心して渋滞路などに入っていける。置き場所の点でも、このサイズ感は優秀。生活バイクとしては総合力が高い。この排気量までなら、普通乗用車の自動車保険特約に組み込めるというメリットも。

■バーグマン200

ビッグスクーターに並んでも遜色なく、それでいて見た目を(いい意味で)裏切る軽量さ・コンパクトさが魅力。女性の使い勝手を意識してか、フットステップにも切れ込みがあって、ボリュームがある割には足つきも悪くない。中型免許が必要。保険も自動車への特約組み込みはできない。が、本気で走りたい時のパワー、スピード、街乗りでの小回りのよさなどの総合力は高い。ロングツーリングもタンデム走行もストレスなし。バイクが好きな人で、置き場所や維持費などがクリアできるなら、プライベートでの使用まで視野に入れておすすめできる。ビッグバイクに近いサイズ感なので、スカート&ハイヒールでの使用は避けるべき。

 あまりにも身近な存在なために、詳細に運動性能や使い勝手を比較したことのなかったスクーター。自分の使い方や生活環境に合わせて、愛用できる一台を選びたい!

(文・浅野裕見子 写真と動画はチバテレ提供)

〈前編はこちら

    ◇

チバテレ「週刊バイクTV」
出演者:末飛登(まひと)、藤原明子
レギュラー放送枠:水曜日 22:30~23:00
番組ホームページ
http://www.chiba-tv.com/program/detail/1010#schedule

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