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犬や猫にはない表情 「鳥まみれ」の世界へようこそ

  • 鳥のいるカフェ 浅草店
  • 2016年5月6日
鳥・鳥・鳥! 鳥好きにとってはたまらない鳥天国へようこそ!
「鳥のいるカフェ」の様子は、フォトギャラリーでどうぞ。

 猫カフェに犬カフェ、ウサギカフェと外国人に人気の動物カフェ。中でも、他とは比べものにはならないほど、生き物とじゃれ合える「カフェ」がある。2014年、東京・浅草にオープンした「鳥のいるカフェ」。「カフェ」といっても食事は提供しない。フクロウやインコなど約20種、100羽近くの鳥たちと触れ合う場だ。いや、触れ合うというよりも、鳥が自由に飛び回っている中を人間が頭を下げてお邪魔するのだ。

鳥のいるカフェ 浅草店

見つめられると「胸きゅん」。ふわふわモフモフのフクロウはファンが多い

鳥のいるカフェ 浅草店

たまたま通りかかって入ってきた外国人観光客も、かわいいフクロウを手にのせて大満足

 本店は、江東区の木場にある。そちらは正真正銘のカフェで、お茶を飲みながらガラス越しの鳥を観賞できる。子供のころタカを飼っていて、中高生時代の趣味が鷹狩(たかがり)だったというツワモノのオーナー、明渡(あけど)隆祐さんが、鳥好きのコミュニケーションの場を作りたいと店を出したのが始まりだった。「ところが、意外にも外国人客が多いんです。海外のニュース番組で取り上げられたようで、台湾や香港、シンガポールの方々が、わざわざ木場まで来てくれる。しかも、やけに鳥に触りたがってね。木場店では食品衛生上、鳥を外に出せないので、それなら外国人も来やすい浅草で、ふれあいを目的としたお店を開こうと思ったんです」

 客層は「子どものころ鳥を飼っていた」鳥好きの20~30代の女性が中心だが、半数が外国人の日も。英語版のホームページをつくり、英語を話せるスタッフが鳥の触り方を説明する。浅草店では、個人ツアーや通りがかりの欧米人観光客が目立つという。「中国の方によると鳥はさく越しにめでるという感覚だったり、ヨーロッパではペットショップでの陳列販売もあまり許されない文化だったり。生き物と触れ合うことをメインにした店が珍しいみたい」と明渡さん。「もちろん、鳥に触るだけでお金をとるのか、という外国の方もいますよ」  

鳥のいるカフェ 浅草店

おやつを買ったことに気づいた「コガネメキシコインコ」たちが頭や腕に集まってくる

 フクロウの部屋では、十数羽のフクロウたちが待っていた。手のひらサイズのフクロウは生後3か月だという。目をつぶって等間隔にじっとしている様子はたまらなくかわいい。「ニャーニャー鳴くこともあるんです」とスタッフが話しながら、希望者の腕にのせてくれる。「静かなフクロウを見ていると心が落ち着きます」と言うリピーターの女性の言葉にうなずくも、「冷凍のネズミや鳥肉を食べる」と聞いて、なでようとした手が止まる。僧のようなフクロウも肉食の猛禽類(もうきんるい)なのだ。

 そんなフクロウが怖くないのか、後ろの部屋の窓から「早くこっちに来いよ」とのぞくインコたちの姿が。扉をあけると、そこはカオスな光景が広がっていた。「コガネメキシコインコ」たちが、立ち尽くす人の頭から頭へ飛び交い、体長50センチの「ナキサイチョウ」がぴょんぴょんジャンプし、足元には「世界最小のアヒル」といわれる「コールダック」が歩きまわる。通りかかって入ったというアメリカ人観光客は、鳥のおやつを買う途中で気づかれ、腕も肩も頭も「鳥まみれ」に。「鳥好きだけど、ここは想像以上でびっくり。自然界ではこんなに触れ合えない」と非日常の世界を楽しんでいた。

 鳥の魅力は種類にもよるが、人になつくことだという。「インコにおいては、小さいころからピーちゃん、ピーちゃんと話しかけて、フレンドリーに育てましたから」と明渡さん。「店内で放し飼いにしているので、嫌なら人間のそばにいかないし、人間と遊びたいなら自分から腕や頭に飛んできます。できるだけ鳥本来の姿で人になつくように育てたので、人間は受け身でも楽しめますよ」

 カメラを向けると目をパチクリ。犬でも猫でもない、なんともいえないインコの表情に思わず笑うと、頭の上に乗ってきた。「鳥とともだち」気分を味わえるが、鏡に映る自分の姿はシュールだった。

 ちなみに、空き店舗だった隣に最近新しい店がオープンしたという。「からあげ」「鳥南蛮」の看板がかかる鶏肉料理専門店。乱れた髪を整えながら、鳥たちの心境を思った。

(文・写真 塩見圭)


場所名:鳥のいるカフェ 浅草店
住所:東京都台東区浅草1-12-8、大山ビルB1階
アクセス:都営浅草線浅草駅から徒歩5分、東京メトロ銀座線田原町駅から徒歩3分
電話:03・6802・8572
ホームページ:http://toricafe.co.jp/asakusa
メモ:平日は午後1時~8時、土日祝日は午前11時~午後8時。年中無休。最初の1時間は1500円。延長15分ごとに300円。お試し30分は1000円。3歳まで無料。ポンチョの無料貸し出しあり。鳥のレンタルや一時預かり、業務販売やペットとしての販売もおこなう。

マウスホイールのスクロールでも見ることができます
(Windows IE6以降・Mac Safari3以降推奨)
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