ノジュール

<第38回>天然鮎に夜通しのおどり、夏の郡上八幡

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2016年7月29日

「水の町」風情たっぷりの郡上八幡(ぐじょうはちまん)。町の中心にある「やなか水のこみち」

写真:名水・宗祇水(そうぎすい)。室町期に連歌師の宗祇がこのあたりに住み愛用したという 名水・宗祇水(そうぎすい)。室町期に連歌師の宗祇がこのあたりに住み愛用したという

写真:1937(昭和12)年創業の老舗・新橋亭の郡上天然鮎定食 1937(昭和12)年創業の老舗・新橋亭の郡上天然鮎定食

写真:町を見下ろす高台に立つ郡上八幡城 町を見下ろす高台に立つ郡上八幡城

写真:夜を徹しておどりが続く「郡上おどり」 夜を徹しておどりが続く「郡上おどり」

写真:定期購読誌『ノジュール』8月号は発売中。写真は風情ある木造駅舎の郡上八幡駅(写真 アフロ) 定期購読誌『ノジュール』8月号は発売中。写真は風情ある木造駅舎の郡上八幡駅(写真 アフロ)

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 『ノジュール』の人気企画の一つに「1万円の旅」があります。執筆陣や読者有志が、自分の決めたテーマで、予算1万円の旅に出かけます。予算配分は自由、ガイドツアーに参加して深く知るもよし、ご当地グルメの食べ歩きもよし、予算も目的も1点豪華主義で行くのもよし、なにか制限があることで計画や工夫が必要になり、新たな発見が生まれてきます。今回はそのなかの一つ、清流の町・郡上八幡(ぐじょうはちまん)への旅を紹介します。

 長良川上流部に位置し、その最大の支流・吉田川が市街中心を流れる郡上八幡。町のあちこちから湧く名水は「水舟」と呼ばれるこの町独特の水槽に溜(た)めて利用されており、これらが「水の町」といわれるゆえんでもあります。水舟は基本的には個人宅で使われているものですが、名水百選に選ばれた自然湧水(ゆうすい)の「宗祇水(そうぎすい)」のほか、数カ所に観光用が設置されていて無料で利用することができます。

 そして夏の楽しみは、旬の天然「郡上鮎(あゆ)」と「郡上おどり」。この時期になると、川べりで鮎釣りをする人も見られます。吉田川を望む「新橋亭」で郡上天然鮎定食(10月中旬まで)をいただきます。漁師から直接仕入れるという鮎が、塩焼き・フライ・郡上味噌(みそ)を塗った魚でんの3種で供されます。香りのよい淡白な身の味わいも天然ならではです。

 また、400年の歴史があり、重要無形民俗文化財に指定されている郡上おどりは夏の風物詩。毎年7月中旬から9月上旬まで、実に延べ30数夜にわたって開催されます。8月は23晩も楽しめ、なかでもお盆の13日から16日までは「徹夜おどり」となって、数万人が夜通しおどり明かします。振り付けも簡単で誰でも自由に参加できる、懐深いお祭りなのです。

 さて、この旅は名古屋からの1万円旅行なので、少しでもお得に旅するために「長良川鉄道 一日郡上八幡クーポン」を利用します。起点の美濃太田駅~郡上八幡駅の往復きっぷと、小高い丘の上に立ち城下の眺めが素晴らしい「郡上八幡城」と、郡上おどりの実演が見られる「郡上八幡博覧館」の入館券がセットになったクーポンで2720円。電車の往復だけでも2700円なので断然お得です。

 『ノジュール』8月号では、アイデアとこだわりが詰まった計12本の1万円旅のほか、約1万円で泊まれる安くていい宿、ローカル線が乗り放題の「青春18きっぷ」で行く鉄道旅など、夏に行きたい魅力的な旅を多数紹介しています。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。

 

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PROFILE

田村知子(たむら・ともこ)

1995年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック『るるぶ』の編集ほか、旅行情報サイト「るるぶ.com」などデジタル媒体の企画制作・統括を担当。『るるぶ編集長』を経て、2015年から定期購読専門誌『ノジュール』編集長。

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