関口一喜 イチ押し週刊誌

鍋料理の「締めの雑炊」は肥満の元

  • 文 関口一喜
  • 2016年11月22日

写真:具のすべてのうまみが凝縮した雑炊こそ鍋料理の醍醐味なのだが…… 具のすべてのうまみが凝縮した雑炊こそ鍋料理の醍醐味なのだが……

写真:      サンデー毎日(毎日新聞出版)2016年11月27日号

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 鍋の季節到来というのに、締めに雑炊はやめときなさいと言わんばかりの『サンデー毎日』(11月27日号)<冬に効く! 食と健康のウソホント>が気になったので紹介しておこう。

 世の鍋奉行が聞いたらがっかりしそうなアドバイスをしているのは、テレビ番組などでもおなじみの管理栄養士・望月理恵子さんだ。「(鍋の最後の)スープで『締め』を作って食べると、“糖質&脂質たっぷり”になってしまいます」という。鍋は野菜も多く、栄養バランスもいいヘルシーなイメージだが、なにがいけないのか。「鍋で煮込んでいると、人参や大根などの根菜類に入っている糖質がスープに流れ出ます。ぐつぐつ煮込めば肉類の脂もスープに溶け“糖質&脂質スープ”のような状態」になって、それをすっかり飲み干してしまう雑炊は、ヘルシーどころか肥満の元というわけなのだ。どうしても締めを楽しみたいなら、スープが染み込みにくいうどんがいいという。

 でも、具のすべてのうまみが凝縮した雑炊こそ鍋料理の醍醐(だいご)味でしょう。なかには、最後にあれを食べるために鍋をやっているという人だっている。うどんのつゆにするには、もったいなさすぎる。なにかいい“対策”があるはずだ。

 そもそも、毎回の食事ごとにバランスを取ろうとするから、あれはダメ、これを控えろとなる。だったら、一日の中で帳尻を合わせればいい。鍋の日は、朝食はお茶漬けさらさら、あるいは朝がゆでカロリーと脂質を控える。昼食もそばかうどん。それも天玉そば、肉うどんは避けて、かけかもりで我慢する。そして、いよいよ鍋。もうお腹はぺこぺこ、まだ一日分の摂取カロリーには余裕があるし、からだも脂質を欲しがっている。心おきなく鍋を突いて、雑炊で締めれば、ああ満足! 医者や栄養士に「こんな偏った食べ方は決して勧められません」と叱られそうだが、たまにならいいではないか。

 ちなみに、望月さんによると、味噌(みそ)鍋よりも水炊きや醤油(しょうゆ)ベース、野菜は葉物やきのこ類がダイエットにはいいそうだ。

PROFILE

関口一喜(せきぐち・かずのぶ)

1950年横浜生まれ。週刊誌、月刊誌の記者をへて76年に創刊直後の「日刊ゲンダイ」入社。政治、経済、社会、実用ページを担当し、経済情報編集部長、社会情報編集部長を担当後、統括編集局次長、編集委員などを歴任し2010年に退社。ラジオ番組のコメンテーターも10年つとめる。現在はネットニュースサイト「J-CAST」シニアエディター。コラムニスト。

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