ベルトーネ・原点回帰の「オーダーメイド」

  • 2013年2月26日

写真:『ラピード・ベルトーネ』。フロントのバンパーにも手が加えられているのがわかる『ラピード・ベルトーネ』。フロントのバンパーにも手が加えられているのがわかる

写真:Cピラー以降をシューティング・ブレーク(狩猟用ワゴン)形状としたリアスタイルCピラー以降をシューティング・ブレーク(狩猟用ワゴン)形状としたリアスタイル

写真:ボディカラーから室内のマテリアルまで、オーダーしたアストン・マーティン愛好家の好みが存分に反映されたというボディカラーから室内のマテリアルまで、オーダーしたアストン・マーティン愛好家の好みが存分に反映されたという

写真:シート形状を見直し、後席乗員の足元により広い空間を実現したシート形状を見直し、後席乗員の足元により広い空間を実現した

写真:PROFILE<br />
大矢アキオ(おおや・あきお) Akio Lorenzo OYA コラムニスト。東京生まれ、国立音大卒(ヴァイオリン専攻)。二玄社『SUPER CAR GRAPHIC』編集記者を経て、1996年独立、イタリア・シエナに渡る。現在雑誌・webに連載多数。実際の生活者ならではの視点によるライフスタイル、クルマ、デザインに関する語り口には、根強いファンがいる。テレビ・ラジオでも活躍中。主な著書に『Hotするイタリア―イタリアでは30万円で別荘が持てるって?』(二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』(光人社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)。電子書籍に、iPad/iPhone/iPod touch用『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)。最新刊に『イタリア発シアワセの秘密 笑って!愛して!トスカーナの平日』(二玄社)。PROFILE
大矢アキオ(おおや・あきお) Akio Lorenzo OYA コラムニスト。東京生まれ、国立音大卒(ヴァイオリン専攻)。二玄社『SUPER CAR GRAPHIC』編集記者を経て、1996年独立、イタリア・シエナに渡る。現在雑誌・webに連載多数。実際の生活者ならではの視点によるライフスタイル、クルマ、デザインに関する語り口には、根強いファンがいる。テレビ・ラジオでも活躍中。主な著書に『Hotするイタリア―イタリアでは30万円で別荘が持てるって?』(二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』(光人社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)。電子書籍に、iPad/iPhone/iPod touch用『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)。最新刊に『イタリア発シアワセの秘密 笑って!愛して!トスカーナの平日』(二玄社)。

 イタリアを代表するカーデザイン・ハウスのひとつ『ベルトーネ』は、3月7日から一般公開されるジュネーブ国際自動車ショーで、新作『ラピード・ベルトーネ』を展示する。

 『ラピード・ベルトーネ』は、アストン・マーティンの4ドアモデル『ラピード』をベースにしたワンオフ(一品製作車)である。

 Cピラー以降の後部に手を加え、シューティングブレーク・スタイルとした。テールゲートには水平に延びたテールランプが備わる。

 インテリアでは、フロントシート形状を再考することにより、より広い後席空間を実現した。

 後席シートバックを電動スライド式のカバーで覆うことにより、ラゲッジルームは完全に水平となる。

 ベルトーネにとって2013年は、アストン・マーティンとのコラボレーション60周年の節目である。

 最初の作品は『DB2/4』をベースとした1953年のコンペティション用モデルおよび2+2カブリオレで、55年には同じく『DB2/4』を基に2台のカスタムカーを仕上げた。

 61年には『DB4GT』をベースにした『ジェット』を同年のジュネーブ自動車ショーで公開した。

 近年では2004年に『ヴァンキッシュ』を基にした『ジェット2』を発表した。

 今回公開する『ラピード・ベルトーネ』は、あるアストン・マーティン収集家のオーダーを受けて製作したものである。

 ベルトーネ社内で作業にあたったのは、新たに立ち上げられた注文製作部門『ベルトーネ・オフィチーナ』だ。ベルトーネはオフィチーナ部門を、自動車界におけるオートクチュールのアトリエと定義する。

 自動車不況の影響を受けたベルトーネは、戦後同社の発展を支えた大手自動車メーカーのボディ受託量産から08年に撤退。本来の自動車設計会社として再発足した。

 今回の注文製作強化は、さらに草創期の事業にまで遡るものといえる。

 参考までに近年イタリアでは、かつて存在したカロッツェリア(ボディ製作業)の名称を復活させた複数の工房が、世界の富裕顧客を対象に一品製作を開始している。

 08年には、フェラーリが約半世紀ぶりに個人オーナーの依頼を受けてオーダーメイド車両を製作した。

 「原点回帰」はイタリア高級車界における静かなムーブメントとなりつつある。

(text 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA photo BERTONE)

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