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今週(というより先週)の週刊文春(6月20日号)の電車の中吊りを見て思わず唸ってしまった。
「文春よ、おまえもか……」
そこにはこんな文字が踊っていた。
<60歳からのセックス 「する人」「しない人」ここが違う!>
正確には、JRの広告審査の問題があって「セックス」が「セ●クス」と一部伏字になっていた(この広告審査問題についてはまた別の機会に)が、まぁ要するに、本コラムでもたびたび取り上げていた週刊現代Vvs.週刊ポストの“シルバーセックス・バトル”がついに週刊文春にまで飛び火したのだ!
こりゃあよっぽど売れてんだなぁと思って聞いてみると、案の定、両誌がバトルを始めた5月以降、完売店が続出し、実売率も9割近くに達するという。出版不況で売り上げが右肩下がりの中、週刊誌の実売は65〜70%以上いけば御の字といわれている。それが「9割」というのだから、タダごとではない。しばらくは業界のセックス依存は続きそうだ。
さて文春の特集だが、現代・ポストが「ハウツー・マニュアル」中心なのに比べて、実態はどうなっているのかという「調査報道」になっている。高齢者の恋愛と性に詳しいノンフィクション作家の小林照幸氏を起用し、60歳以上の男女1000人へのアンケートとインタビューを実施。文字通り「する人」「しない人」の<相違を真面目に考証>(同誌より)しようという主旨だ。遅れた参戦だけに差別化が必要なのだ。
また、現代・ポストは「高齢男性がどうしたら若い女性とまぐわうことができるか」といった男性目線のテーマが中心になっているが、文春は導入部に高齢女性と若い男性の恋愛話をもってくるなど、女性読者も視野に入れたつくりになっている。
今回は短期集中連載の第1回「夫婦編」。中見出しだけ拾うと<60歳以上の約5割が“現役”><「しない夫婦」の事情><「する夫婦」は記念日と旅行で><前戯をゆっくり、丁寧に><配偶者の協力を得られるかどうか>。興味を持たれた方はぜひ、読んでもらいたい。
一方、こうした“現象”を丸ごと分析してしまっていたのが週刊SPA!(6月18日号)の<二大週刊誌が巻き起こす「死ぬまでセックス」ブームを大検証>だ。これがなかなか面白い。
冒頭で現代・ポスト現象を解説しているのだが、売り上げを支えるシルバー世代は「ホットドッグ・プレス」創刊時に20代だったいわゆるマニュアル世代。なので老いてもセックスマニュアルに飛びつくとの仮説を提示。これには目から鱗だった。
さらに、高齢男性と交際経験のある女性の体験談あり、出会いサークルへの潜入ルポありと盛り沢山な内容が続き、結論は高齢者がセックスをすることで消費が喚起され、日本経済が延命する! とまで言い切ってしまう。サスガのSPA!、脱帽である。
みなさんも日本経済のために頑張りましょうね。
&Mに関するアンケートはこちらから(6月27日まで)。
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1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊朝日の記者として9.11テロを、編集長として3.11大震災を経験する。週刊誌歴3誌27年(週刊ゴルフダイジェスト→朝日ジャーナル→週刊朝日)。2006年11月〜11年3月まで週刊朝日編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。13年4月から有楽町と浜離宮にある朝日ホールの総支配人。
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