
岡村詩野、北中正和、萩原健太、三田格の4氏が合議で選びました
トラップと呼ばれるエレクトロヒップホップを大々的に取り入れた6作目。批判を浴びたジェイ・Zとの共作アルバムから一転、歌詞ではメッセージ性も復活。ヒップホップ黎明(れいめい)期を支えたリック・ルービンを柱にダフト・パンク、ボン・イヴェール、若手のチーフ・キーフが参加(知る人ぞ知るハドスン・モーホークも)。物議を醸さなければカニエじゃない?(三)
インド系イギリス人を中心とするミクスチャーバンドの結成20周年盤。初期のメンバーも復帰して、低音のビートがきき、ダンスサウンドの重層性が増した。アラブの政変に言及する曲など、社会的な視点も健在。(北)
ロックの殿堂入りも果たしている名オルガン奏者は古巣のレーベル、スタックスから新作を。メイヤー・ホーソーンやヴィンテージ・トラブルなど世代を超えた仲間と曲ごとに共演し、年季の入ったソウル、R&Bにさらなる旨味(うまみ)を与えている。(岡)
結成から30年を超える英国のデュオによる通算11作目。自身のレーベル第1弾ということもあり、アッパーなダンスビートと叙情的なメロディー全開で原点回帰を見せる。硬派な歌詞のブルース・スプリングスティーンのカバーでは社会派の横顔もチラリ。(岡)
外部プロデューサー陣を積極的に迎え入れた通算3作目だ。レトロソウルおたくの白人パフォーマーという従来の持ち味を捨て、過去避けてきた打ち込みも多用。しかし根底にはきっちり伝統的ソウル音楽への敬愛がにじむ。好感度高し。(萩)
運命的な再会を果たした2人が新たに始めたR&Bプロジェクトのデビュー作。誰もが女性の声だと思ったミロシュのアンニュイなボーカルに簡素でクラシカルな演奏がしみじみとした余韻を残していく。歌詞もすべて切々としたラブソングで、いま、この瞬間を生きる喜びが伝わってくる。(三)
本国で昨年9月に発表されていたデビュー作がようやく日本発売。マムフォード&サンズなどと共に英国新世代フォークとして話題を集める女性だが、素朴な風合いのアコースティックサウンドに溶け込む心地良くも知性ある歌声は時代を超えた魅力がたっぷり。(岡)
1973年の大ヒット作の拡張版。オリジナル盤全曲に膨大な未発表音源を追加した4枚組だ。設立メンバー2人を相次いで事故で失った激動期、残された者たちが作り上げた名盤を多角的に再評価できる。(萩)