ノジュール

<第4回>ご存じですか? 感動の城と城下町

  • 文 竹内寛文
  • 2013年8月30日
鶴ケ城(写真:松澤暁生)

写真:定期購読誌『ノジュール』9月号は発売中。表紙の写真は大阪城の天守(写真:岡泰行)定期購読誌『ノジュール』9月号は発売中。表紙の写真は大阪城の天守(写真:岡泰行)

写真:名古屋城本丸御殿(写真:伊藤千晴)名古屋城本丸御殿(写真:伊藤千晴)

写真:丸亀城(写真:岡泰行)丸亀城(写真:岡泰行)

写真:竹田城(写真:岡泰行)竹田城(写真:岡泰行)

写真:石垣山一夜城から見た小田原城石垣山一夜城から見た小田原城

 歴史ブームの中、戦国武将や城にも注目が集まっています。『ノジュール』9月号は「城と城下町」の特集。全国には多くの城跡が残されていますが、近世の建築がそのまま残っている天守は「現存12天守」と呼ばれる次の12カ所のみ。

 弘前城(青森県)、丸岡城(福井県)、松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、備中松山城(岡山県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)と、比較的西日本に多く残されています。

 また、安土城(滋賀県)のようにかつては見事な天守、城郭をもちながら、今ではその遺構が残るのみとなった城跡や、名古屋城、大阪城、熊本城のように再建された大天守など、城によって見所は様々です。

 ここでは、この秋のおすすめの「名城」を紹介します。

 まずは名古屋城(愛知県名古屋市)。戦災で大半を消失した名古屋城ですが、戦後にいち早く再建された天守に続き、本丸御殿の復元工事が進められています。壮大な規模を誇った天下の名城の往年の姿が、地元の熱意で蘇(よみがえ)りつつあるのです。今年、その本丸御殿の復元工事の一部が完成。一般公開が始まりました。豪華絢爛な御殿建築は必見。

 讃岐といえば、最近はうどんやアートが人気ですが、この写真をご覧あれ。香川県の丸亀城(丸亀市)は、一二三(ひふみ)段と呼ばれる石垣の威容には驚かされます。小さな天守は現存12天守のひとつ。高架になったJR丸亀駅に近づく列車からも眺められます。

 ここは日本? と思わせるのは竹田城(兵庫県朝来市)。「天空の城」「日本のマチュピチュ」などと称される、憧れ度抜群の古城。山頂に残された石垣は、秋が深まるにつれ、早朝には雲海に包まれることが多くなり、その光景を求めて全国からファンが訪れるようになりました。姫路から1時間半ほどローカル線で北上した、JR播但線竹田駅から歩けます。

 東日本からは、知られざる石垣山一夜城(神奈川県小田原市)を。こちらは豊臣秀吉の小田原攻めの際に一夜にして築かれ、北条方の戦意をそいだという伝説の城。東海道線早川駅から山頂の城跡まで歩くことができます。石垣が残る城跡から、小田原の市街地にたたずむ小田原城天守閣を探してみましょう。

 NHKドラマ『八重の桜』でも悲劇の舞台となった会津藩の本拠、鶴ケ城(福島県会津若松市)。再建された天守は、瓦が幕末期と同じ赤色に塗り代わり、往時を偲(しの)ぶことができます。天守から会津を一望したら、城下町を走る循環バス「ハイカラさん」で飯盛山へ。白虎隊自刃の地から城を遠望してみてください。歴史ドラマの世界が眼前に広がっています。

 最後に『ノジュール』9月号ではご紹介しきれなかったのですが、個人的なおすすめを。九州山地の古城、岡城址(大分県竹田市)です。唱歌『荒城の月』が似合う名城。竹田の静かな城下町を散策したら、その郊外にある城跡へ。美しい石垣と天守跡からの眺めが見事です。一面緑深い山並みが続き、その中にポッカリと見える竹田の小さな町のたたずまいと、九州の雄大な山並み。昔から変わらない情景の中、月見をしてみたくなります。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。「団塊の世代」の語源となったもので、球の中心にアンモナイトや三葉虫などの化石が入っていることがある。(下記PROFILE画像)

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PROFILE

竹内寛文(たけうち・ひろふみ)

1999年JTB出版事業局(現・JTBパブリッシング)入社。旅行ガイドブック、月刊誌『旅』の編集を経て、2007年から定期購読専門誌『ノジュール』事業部で編集、物販などを担当。2013年より同誌編集長。

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