俳優驚かせた「スター・ウォーズ浮世絵」制作の裏側

  • 記事提供:日刊スポーツ
  • 2017年12月7日
  • 写真:米映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」来日会見に登場した「スター・ウォーズ浮世絵」(撮影・村上幸将)

    米映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」来日会見に登場した「スター・ウォーズ浮世絵」(撮影・村上幸将)

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 米映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督、15日公開)が7日、都内で行われた。

 席上で、米俳優マーク・ハミル(66)らを驚かせたのが“動く浮世絵”だ。

 “動く浮世絵”には、ハミルが演じるルーク・スカイウォーカー、ハミルとともに会見に登壇した米俳優アダム・ドライバー(34)演じるカイロ・レン、そして主演の英女優デイジー・リドリー(25)演じるレイが描かれていた。

 そして、イベントの最後に、司会から促されたジョンソン監督がカチンコを鳴らすと、絵の奥からもう1枚の浮世絵が出てきた。葛飾北斎の名作「富嶽(ふがく)三十六景」の中の「東海道江尻田子の浦略図」と、「神奈川沖浪裏」をベースに描かれたものだといい、寄せては返す波の上に浮かぶ船に乗ったレイとカイロ・レンが、ライトセーバーで斬り合う。

 作者の瀬川三十七さんは、映像に興味があり、ケーブルテレビ「J:COM」を15年に退社し、著作権がフリーの浮世絵が動くアニメーション「動く浮世絵」シリーズを制作。ツイッターに投稿して話題となった。作品は江崎グリコや三井住友VISAカードなど、大手企業のプロモーションに採用されている。

 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」をモチーフにした“動く浮世絵”は、配給のウォルト・ディズニー・ジャパンから1カ月前にオファーを受けて、約2週間で作り上げた。同社から「レイとレン…ライトサイドとダークサイドの対立、揺れ動く心を表現して欲しい」とオーダーを受けて、揺れる波の上で戦う2人を描いたという。2人は、真横からみた姿を描いたが、実写の映像には真横からの映像が、なかなかないため、キャラクターのフィギュアの写真を撮って、なぞる形で書いたという。

 日本の伝統美術の中に、スター・ウォーズの世界観が描かれたことに、ハミルは「旧3部作は、ジョージ・ルーカス監督が、崇拝する黒沢明監督から…特に『隠し砦の三悪人』(58年)から影響を受けた」と説明。その上で「新しい『スター・ウォーズ』の世界を描いた、この画はすばらしい」と感激した。さらに、浮世絵が動くと「ファンタスティック…1番! 言葉では言い尽くせないほど、すばらしく、見入ってしまった。自分用にコピーをいただけないだろうか? たまらないよ」と興奮した。

 今回の作品は90秒あり、数秒で完結する作品が多い瀬川さんにとって、初の長い尺の作品だった。瀬川さん自身、「スター・ウォーズ」のファンで「恐れ多かった。自分がやっていいのかなと思った。その(公開の)瞬間は、マークがどういう反応をするのか怖くて直視できず、目線を外しました。最後、フォースで監督を引き寄せるマネをしてくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。

 ウォルト・ディズニー・ジャパン関係者によると、今回の映像は来日会見のためだけに制作したもので、今後、公開予定はないという。【村上幸将】

日刊スポーツ

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