中村江里子 パリからあなたへ

フランス人の「縁起かつぎ」<良い編>

  • 文 中村江里子
  • 2014年3月18日

写真:これが幸運を招く指の交差ポーズ。私が小学生の頃、日本では反対の意味だったと記憶しています。でも、ハッピーになれるのなら、ずっとこのジェスチャーをしていたいです これが幸運を招く指の交差ポーズ。私が小学生の頃、日本では反対の意味だったと記憶しています。でも、ハッピーになれるのなら、ずっとこのジェスチャーをしていたいです

写真:フランスの縁起について調べていた私に、義母が「参考になる本を見つけたわよ!」と送ってくれた本です。まだフランス語の本は、読むのにエネルギーがいるためあまりページをめくっていませんが……。これはフランスの“縁起”について書かれたもので、辞書のようにAからZまで書かれています。もっともっと色々な発見がありそう! またご報告しますね。(写真 中村江里子) フランスの縁起について調べていた私に、義母が「参考になる本を見つけたわよ!」と送ってくれた本です。まだフランス語の本は、読むのにエネルギーがいるためあまりページをめくっていませんが……。これはフランスの“縁起”について書かれたもので、辞書のようにAからZまで書かれています。もっともっと色々な発見がありそう! またご報告しますね。(写真 中村江里子)

 今回は“縁起が良い”とされていることをご紹介します。

 学生時代、テストの時には同じシャープペンを使うとか、一日に3台のフォルクスワーゲン(ビートル)を見かけると願い事がかなうとか……。本当かしら? と思いながらも、縁起が良いといわれるとそれだけでうれしくなってしまったものです。

 フランスにもたくさんあり、驚いています。まずは幸運を呼ぶものから。

■何といってもよく知られているのは、四つ葉のクローバー

■テントウムシ

■フクロウ。日本の友人がずいぶんと前から、自分のお店にフクロウの置物を飾っていた理由がパリに来てから分かりました。

■馬の蹄鉄(ていてつ)。玄関の扉の上方に飾ることで、家族を災いから守るといわれています。

そして、以下“縁起が良い”とされていることです。

■まさにフランスならではのこと。犬のフンを左足で踏んでしまったときには、良いことが起こる。そうはいわれても、できることならフンは踏みたくないものです。

■指を交差させる。人さし指と中指を交差させるという仕草は、相手にあるいは自分自身に幸運をもたらすといわれています。両手ならなお良いとの説も……。

■食卓でワインやシャンパンを注ぎ、最後の一滴がグラスに入った人は、その年に結婚するといわれています。テーブル内の独身者に、最後の一滴をあえて注いだりします。

■幸運が続いたときには、木を触る。木でもテーブルでも椅子でも良いそうです。実は、私も子どもの頃からよく木を触っていました。特に「今年は病気もしなくて元気だったわ!」なんて発言をしたあとには、すぐに木に触るのです。この幸運が続きますようにという願いとともに、常に謙虚な気持ちでいなくてはならない、おごってはいけないという戒めのために。フランスでもそういう意味合いのようです。

■前歯2本の間がちょっと空いているのは(つまり、すきっ歯)、幸運の歯だといわれています。Dents du Bonheur(ドン ドゥ ボヌール)と呼ばれ、幸運をもたらすということで女性であればチャームポイントにもなります。フランスの歌手であり女優であるヴァネッサ・パラディもそうですね。

■虹を見ると願い事がかなう。

■フランス海軍のユニフォームはベレー帽に赤いポンポンがついています。そのポンポンに触ると幸運が訪れる、なんていうのもあります。なかなかそのような機会がありませんが……。

■パジャマのズボンを右足から履くと、その夜はとても気分良く過ごせる。

■衣服に白い糸がついていたら、幸運がやってくる。

■肩に髪の毛が1本ついていたら、何か良いニュースがある。

■塩のかわりに砂糖を入れてしまったら、良いニュースがある。

 出産に関する縁起かつぎもたくさんあるようです。やはり国は違っても、何か心弾む出来事が日々の生活の中にあることを誰もが望んでいるのだと思います。

 縁起かつぎとは違いますが、我が家では年始に家族がお守りを買ってパリに送ってくれるので、車には“交通安全”の、子どもたちには“学業成就”のお守りを持たせています。もちろん、私たち夫婦も持っています。

 素敵なことが毎日起こりますように……。

 次回は4月1日の配信を予定しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

PROFILE

中村江里子(なかむら・えりこ、Eriko Barthes)

1969年東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。妻であり、3児の母でもある。現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会などの仕事を続ける。著書に『エリコ・パリ・スタイル』(マガジンハウス)、『ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)、『女四世代、ひとつ屋根の下』、『マダムエリコロワイヤル』」(ともに講談社)、新刊『ERIKO的 おいしいパリ散歩』(朝日新聞出版)と多数。


&Mの最新情報をチェック

Shopping