矢島里佳の暮し手への案内

ともに歳を刻む 和ろうそくの灯り

  • 文 矢島里佳
  • 2015年7月10日

数字が刻まれた誕生祝い和ろうそく

和ろうそくは独特な揺らめきを放つ

写真:1歳のお誕生日をお祝い 1歳のお誕生日をお祝い

写真:ひとつひとつは、お子さまの指くらいのサイズ。次のお誕生日までは、桐箱に入れて大切に保管します ひとつひとつは、お子さまの指くらいのサイズ。次のお誕生日までは、桐箱に入れて大切に保管します 商品詳細はこちら

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 みなさま、和ろうそくの揺らめきをご覧になったことはありますか。西洋のろうそくとの一番の違いは、ろうがたれにくいこと。炎の熱によって溶けたろうを芯が吸い上げて、燃料にしていきます。芯の吸収力と、ろうの浸透力、このバランスにより、風などに煽られない限り、ろうが垂れ続けることはほとんどありません。

 aeruでも和ろうそくの商品をつくりたいと思い、展示会に足を運んだところ、ある職人さんが、「和ろうそくにともした美しい灯(あか)りを届けたい」とおっしゃったのが、とても印象に残りました。これまでろうそくと言えば、色や形などのデザインに目を奪われていたので、「灯り」を届けたいという言葉が新鮮だったのです。それからというもの、和ろうそくの灯りを楽しむようになりました。

 部屋を真っ暗にして和ろうそくに火をともすと、最初は小さな小さな生まれたての灯りなのですが、少しずつ大きくなり、最後はまた小さくなって消えていきます。なんだか灯りが生きているかのように感じられ、あまり身近に火を見ることがなくなった現代の子どもたちにも、ホンモノの灯りを届けたいと思うようになりました。

 そこで考えたのが、1歳から6歳のお誕生日をお祝いするための和ろうそくです。「日本に生まれてきてくれてありがとう。大切なお誕生日だからこそ、日本の和ろうそくでお祝いしたい」。そんな想(おも)いをこめて、展示会でお会いした職人さんと一緒につくりました。

 米ぬかの和ろうそくは、自然の恵みから生まれた力強い灯りが出ます。純植物性のろうでできているので、万が一お子さんが口に入れたりなめたりしてしまっても大丈夫。知り合いのお子さまへの贈り物としてもご好評をいただいています。

 ろうそくには、1、2、……6と数字が刻まれています。毎年1本ずつ、ろうそくとともに丁寧に年を重ねていく。「つかまり立ちが出来るようになったね!」「一人でご飯を食べられるようになったね!」「お手伝いできるようになったね!」「一人でお使いに行けるようになったね!」「なんでも自分でできるようになったね!」「いよいよ小学校!大きくなったね!」などと、ろうそくの灯が消えるまで、お子さまの一年の成長を家族みんなで語り合ってはいかがでしょうか。

 和ろうそくの生きているような温かい灯りが、たくさんのお子さまのお誕生日をお祝いできますように。

■滋賀県から 米ぬかの 誕生祝い和ろうそく
価格:3780円(税込み)
サイズ:15ミリ×17ミリ×38ミリ(ろうそく)、115ミリ×36ミリ×55ミリ(桐箱)
素材:米ぬか、い草(ろうそく)
生産地:滋賀県
商品詳細はこちら

    ◇

 22歳で「0から6歳の伝統ブランドaeru」を立ち上げた株式会社和(あ)える代表の矢島里佳さんが、全国の職人とともにつくった製品の物語をご紹介します。モノを消費する生活から、モノとともに心豊かな生活を築く「暮し手」へ、皆さまをご案内します。

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PROFILE

矢島里佳(やじま・りか)

株式会社和(あ)える代表取締役。1988年東京都生まれ。2011年慶応義塾大学法学部政治学科卒業、13年同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。「21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなげたい」という想いから、大学4年生の時に「和える」(http://a-eru.co.jp)を設立。子どもたちのための日用品を全国各地の職人とともにつくる「0歳から6歳の伝統ブランドaeru」を12年3月に立ち上げる。『和える-aeru- 伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』(早川書房)を14年7月に刊行。

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