矢島里佳の暮し手への案内

ベッドメリーのお人形は誰が見ている?

  • 文 矢島里佳
  • 2015年7月24日

立体的でどこから見ても美しい竹のベッドメリー

写真:大分県竹田市の竹林
大分県竹田市の竹林

写真:竹を割って様々な製品を作ります 竹を割って様々な製品を作ります

写真:竹を使ったベッドメリーの繊細な飾り 竹を使ったベッドメリーの繊細な飾り 商品詳細はこちら

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 数年前から、私はある商品開発に取り組み続けていました。その商品とは、ベッドメリー、仰向けになっている赤ちゃん用のおもちゃです。本日(7月24日)、aeruの商品に仲間入りした、できたてほやほやの商品です。

 お人形や乗り物がぶら下がったものなど、様々なベッドメリーがありますよね。でも考えてみると、真横から見ている大人は、宙に浮かぶお人形を見ていることになりますが、赤ちゃんは真下から見上げているので、お人形の足や背中などが見えています。私はなんだかとっても不思議な気がしていました。結局お人形を見ているのは、大人ではないだろうか、と。

 実際に市販のベッドメリーを使っている方にお話を聞いてみると、「うちはあまり広い家ではないから、子どもがいる場所と私たちが生活する部屋が同じ。女の子向けにはお人形のものしかなく、仕方なく買ったけれど、私たちは常にお人形が目に入って気になる。子どもが小さいうちは、どうしてもインテリアを諦めなければならないんですよね」とおっしゃる方がいました。

 子育て中は、本当にインテリアを諦めなければならないのでしょうか。

 そこで、赤ちゃんが下から見ても、大人が横から見ても成立するベッドメリーを作りたいと思うようになりました。

 ベッドメリーは0歳の時しか使わないという方が多く、子どもが大きくなると、捨ててしまう、譲ってしまう、売ってしまう、という声も多く聞かれます。私自身、自分のベッドメリーはもうありません。幼少期の思い出とともに、大人になっても身近に寄り添ってくれるベッドメリーを作りたい。そんな想(おも)いも湧き上がり、伝統産業の技術をいかして、成長とともにあるベッドメリーを作ろうと決心しました。

 しかし、ここからが大変でした。赤ちゃんの上につるすわけですから、軽い素材でないと危険です。布、和紙……いろいろと試してみましたが、イマイチしっくりきませんでした。

 そんな時、偶然お声がけいただいた、大分県竹田市の竹細工の職人さんとお話ししている中で、「あ、ベッドメリーにぴったり!」とひらめいたのです。こうして、竹を使ったベッドメリー作りが始まりました。

■大分県から 竹細工の ベッドメリー
価格:<3個セット>3万7800円(税込) <5個セット>4万8600円(税込)
サイズ(約):<3個セット>37センチ×47センチ <5個セット>55センチ×55センチ
素材:大分の竹
生産地:大分県
商品詳細はこちら

    ◇

 22歳で「0から6歳の伝統ブランドaeru」を立ち上げた株式会社和(あ)える代表の矢島里佳さんが、全国の職人とともにつくった製品の物語をご紹介します。モノを消費する生活から、モノとともに心豊かな生活を築く「暮し手」へ、皆さまをご案内します。

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PROFILE

矢島里佳(やじま・りか)

株式会社和(あ)える代表取締役。1988年東京都生まれ。2011年慶応義塾大学法学部政治学科卒業、13年同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。「21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなげたい」という想いから、大学4年生の時に「和える」(http://a-eru.co.jp)を設立。子どもたちのための日用品を全国各地の職人とともにつくる「0歳から6歳の伝統ブランドaeru」を12年3月に立ち上げる。『和える-aeru- 伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』(早川書房)を14年7月に刊行。

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