矢島里佳の暮し手への案内

吹きガラスでつくる「こぼしにくいコップ」

  • 文 矢島里佳
  • 2016年3月11日

aeruの「沖縄県から 琉球ガラス こぼしにくいコップ」

写真:こぼしにくいコップには、子どもが持ちやすいようにつくられた「段差」が欠かせません こぼしにくいコップには、子どもが持ちやすいようにつくられた「段差」が欠かせません

写真:段差があるから重ねることもできます 段差があるから重ねることもできます 「沖縄県から 琉球ガラス こぼしにくいコップ」の商品詳細はこちら

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 こぼしにくいコップシリーズには、昨年5月29日のコラムでご紹介した、陶器の小石原焼と、漆器の津軽塗りの2種類があります。

 以前から、今までに扱ったことのない素材でも挑戦したいと考えており、少しゆるくて柔らかい雰囲気の、吹きガラスに注目していました。

 つくっていただける職人さんを探し、日本各地のガラスの産地へ行ってみたのですが、形に特徴のあるaeruのこぼしにくいコップをつくれる職人さんがなかなかいません。

 諦めかけていた頃、東京直営店「aeru meguro」へ、琉球ガラスの工房の方が訪ねていらっしゃいました。その前日、都内で行われた沖縄展で講演をさせていただいたのですが、参加されていた方が、沖縄へ帰る前に「和えると何かものづくりをしたい!」と伝えに来てくださったのです。私もたまたまお店にいたので、「このコップつくれますか?」とこぼしにくいコップをご覧頂いたところ、「挑戦させてください!」との答えが。今思えば、このときの偶然の重なりが「沖縄県から 琉球ガラス こぼしにくいコップ」づくりの長い道のりの始まりでした。

 まずはつくってみようということで試作をしたのですが、最初は、こぼしにくいコップの大切な部分である、コップの段差のラインがくっきりと出ませんでした。

 どうしたら、ガラスの柔らかさを残しつつ、くっきりとした段差のラインが生まれるか。

 ここからが生みの苦しみ。妥協なきものづくりをするための、試行錯誤が始まりました。

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「沖縄県から 琉球ガラス こぼしにくいコップ」の詳しい説明はこちら

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 22歳で「0から6歳の伝統ブランドaeru」を立ち上げた株式会社和(あ)える代表の矢島里佳さんが、全国の職人とともにつくった製品の物語をご紹介します。モノを消費する生活から、モノとともに心豊かな生活を築く「暮し手」へ、皆さまをご案内します。

PROFILE

矢島里佳(やじま・りか)

株式会社和(あ)える代表取締役。1988年東京都生まれ。2011年慶応義塾大学法学部政治学科卒業、13年同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。「21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなげたい」という想いから、大学4年生の時に「和える」(http://a-eru.co.jp)を設立。子どもたちのための日用品を全国各地の職人とともにつくる「0歳から6歳の伝統ブランドaeru」を12年3月に立ち上げる。『和える-aeru- 伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』(早川書房)を14年7月に刊行。

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