拝見!モデルルーム

高性能と低価格を追求した無印良品の家

  • 無印良品の家 高崎店「木の家」モデルハウス
  • 2016年4月7日

写真:4月15日オープンの無印良品の家 高崎店「木の家」。間口6間×奥行き4間、のべ床面積108.47平方メートルで本体工事価格は税抜き1931万円。ダブル断熱工法を採用した最新スペック仕様となる 4月15日オープンの無印良品の家 高崎店「木の家」。間口6間×奥行き4間、のべ床面積108.47平方メートルで本体工事価格は税抜き1931万円。ダブル断熱工法を採用した最新スペック仕様となる

写真:大きな吹き抜けが「木の家」の特徴。採光性や上下階の温度差を無くすといった機能性を重視し採用されているそうだ。上下2層に分かれた大開口の窓からは、たっぷりの陽光が降り注ぐ 大きな吹き抜けが「木の家」の特徴。採光性や上下階の温度差を無くすといった機能性を重視し採用されているそうだ。上下2層に分かれた大開口の窓からは、たっぷりの陽光が降り注ぐ

写真:1階のリビングスペース。広い土間を擁する玄関と直結したユニークな作り。間仕切りを設けてリビングと玄関を区切ることも可能だ 1階のリビングスペース。広い土間を擁する玄関と直結したユニークな作り。間仕切りを設けてリビングと玄関を区切ることも可能だ

写真:キッチンはカウンタータイプ。メーカーと協力してデザインしたキッチンの取っ手は、無印良品の冷蔵庫のハンドルと同じデザインとなる。引き戸の奥は冷蔵庫や戸棚を置けるスペース キッチンはカウンタータイプ。メーカーと協力してデザインしたキッチンの取っ手は、無印良品の冷蔵庫のハンドルと同じデザインとなる。引き戸の奥は冷蔵庫や戸棚を置けるスペース

写真:断熱性にこだわった結果、トリプルガラスとアルミ樹脂複合サッシをあわせた高性能ハイブリッド窓を標準装備する 断熱性にこだわった結果、トリプルガラスとアルミ樹脂複合サッシをあわせた高性能ハイブリッド窓を標準装備する

写真:「木の家」のファサード。長くて大きな庇(ひさし)とそれを支えるポール、庇と対になるデッキが特徴だ。おなじみの無印良品ブランドであることがひと目で分かるモデルハウスの看板 「木の家」のファサード。長くて大きな庇(ひさし)とそれを支えるポール、庇と対になるデッキが特徴だ。おなじみの無印良品ブランドであることがひと目で分かるモデルハウスの看板

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 生活雑貨から衣料、食品など約7000品目を展開する「無印良品」ブランド。そのブランド名を冠した家、その名も「無印良品の家」をご存じだろうか。手掛けるのは良品計画の小会社として2000年に設立された「MUJI HOUSE」。今回は同社の最新スペックを採用した高崎店の「木の家」のモデルハウスを拝見。住宅事業に参入した背景や家作りのコンセプト、最新の「木の家」について話を聞いた。

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 ガルバリウム鋼板による外壁。長い庇(ひさし)と対をなすウッドデッキ。整然と立ち並ぶポール。見る角度によって家の表情を大きく変える大小の窓。「木の家」と名付けられた家ながら、飾り気のないシンプルな外観からは、むしろ無機質で近未来的な、性能至上主義から生まれた機能美を感じる。その印象は、家の中に入ると一転する。

 空間の輪郭を縁取る木の柱。家の中心に設けられた吹き抜けから降り注ぐ陽光。その光を屋内に柔らかく拡散させるフローリング。確かに、そこには「木の家」にふさわしい有機的なぬくもりが宿っている。それでもなお、外観から感じた機能美に通じるクールな印象が、スパイスの効いた料理の後味のように、頭の片隅に残っている。

 2000年5月に始まった無印良品の住宅事業「MUJI HOUSE」。その立ち上げの背景を同社住空間事業部の佐藤晋さんは「世の中の住宅の買い方が、私たちにとって不自然に感じられました」と語る。「私たちは性能が表示されていないとか、値段が分からないということに違和感を感じていて、無印良品が住宅をやったらどうなるのか、というのが始まりです」。同社が目指したのは、最高の性能と低価格の両立だ。

無印良品で培った効率化のノウハウ

 耐震性に関しては、地震に対する強さを数値で表して保証するSE構法を採用し、耐震等級は最高レベルの3を取得。断熱性能の重要性にも早くから着目し、拝見した最新型のモデルハウスでは外張りと充塡(じゅうてん)のダブル断熱工法を採用した。加えて窓もトリプルガラスとアルミ樹脂複合サッシとなる。これらがすべて標準化されているところに、こだわりの強さが表れている。

 性能を上げれば、当然コストに反映するものだが、無印良品の家では、建材流通や配送の仕方を見直すことでコストアップを抑えているそうだ。「これまでに無印良品がやってきたことと同じ考え方です」と佐藤さん。そのせいか、スペックと価格の相場を知る建築のプロからの評価が高いのだそうだ。

ディティールすべてにワケがある

 また、住み手のライフステージの変化に応じて長く使える家、というのも無印良品の家の大きな特徴だ。「そのためには、家を作り込みすぎないという結論になった」と佐藤さん。その言葉通り、拝見した「木の家」のモデルハウスには、間仕切りがほとんど無い。プライバシー空間が必要なら、布や家具、収納の棚などで仕切れば良いという考えだ。

 「家の中から壁を排除していくと、太陽が低い冬の時期でも光が室内の奥まで入ってきます」と佐藤さん。印象的な吹き抜けも、単なるデザインではなく採光性や上下階での温度差をなくすといったロジカルな理由で採用されたそうだ。佐藤さんいわく、「なぜそのサイズなのかとか、ディティールすべてにワケがあります」。筆者が外観だけではなく内装からもクールな機能美を感じてしまったのは、この辺りの社風も関係しているのかも知れない。

 商品ラインナップは「木の家」を含め「窓の家」「縦の家」の3タイプ。2004年の販売開始以来、技術革新に伴うアップデートはされているが、コンセプトやデザインは全く変わっていないという。各タイプとも基本的にはモノグレード。拠点は全国に31カ所。ただし対応は施工できる地域のみとなるそうだ。なお、建築施工は「MUJI HOUSE」が各地域から選び抜いた工務店がパートナーとなり担当する。モデルハウスも、基本的にはパートナー工務店が運営している。

(文・中野剛 写真・田中さとし 構成・タラコデザイン 取材日:2016年3月17日)

【物件概要】無印良品の家 高崎店「木の家」モデルハウス
群馬県高崎市小八木町427―3。関越自動車道「前橋」ICより高崎方面へクルマで5分。高崎市小八木町の県道25号線高崎渋川線バイパス沿い。4月15日にオープン予定の最新モデルハウス。タイプは「木の家」で、サイズは間口6間(10.92メートル)×奥行き4間(7.28メートル)。2階建てで延べ床面積は108.47平方メートル。鉄筋コンクリートべた基礎、SE構法(木造)、ダブル断熱工法(外張り+充塡)が基本仕様として採用されている。同規模、同仕様の場合、本体工事価格は1931万円(税込み2086万円)。モデルハウスの営業時間は10:00~18:00(定休日:水曜日)。

PROFILE

中野剛(なかの・つよし)

1970年生まれ。編集者兼ライター兼「株式会社からす川出版」の代表取締役社長。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、様々な職を経てイタリアへ留学。足かけ7年間彼の地で暮らし2002年に帰国。一箇所に長くて5年、1年間で最高6回転居した異邦人気質を発揮し、現在は縁もゆかりもない群馬県高崎市に拠点を置く。

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