森秀光 お金のセオリー

「対面証券」と「ネット証券」どちらを選ぶべきか?

  • 文 森秀光
  • 2016年10月19日

写真:     

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 証券会社は、大きく「対面証券」と「ネット証券」に分類されます。ネット証券は、1990年代後半以降急速に普及し、2005年には株式の売買代金に占めるインターネット取引の割合が30%となりました。ネット証券の割合が増え続け、対面証券に取って代わるかと思いきや、2016年時点では約20%まで低下しており、最近では対面証券の良さが見直されています。

 両者の違いをまとめると、以下の通りです。

(1)相談できるかどうか(対面証券の場合、相場見通しや分からないことなどについて何でも聞くことができる)

(2)手数料(ネット証券の方が安く、ノーロード<販売手数料無料>投信が多い)

(3)商品ラインナップ(対面証券は新規公開株などの配分が多い、各社固有の商品がある。ネット証券は品ぞろえが豊富)

(4)発注方法(対面証券は電話での発注も可)

(5)情報や取引ツール(対面証券は支店セミナーやリサーチリポート・参考資料が充実。ネット証券はオンラインセミナーや取引ツールが充実)

 証券取引は初めてという方は、初心者向けサービスが充実している対面証券を選んだ方が無難かと思います。このほか、まとまった資金の運用を考えている人、忙しくてネットでの売買の発注や手続きが面倒な人、そして投資助言サービスを受けたい人などは、対面証券がおすすめです。対面証券の留意点は、担当者のアドバイスの良しあしで運用成果が大きく変わるため、手数料に見合う価値のある投資助言かどうか、しっかり見きわめる必要があることです。対面証券のアドバイザー選びのポイントは、もうかりそうな話や自分が売りたい商品の説明ばかりする人ではなく、顧客プロフィルに合わせて商品選定やポートフォリオ設計をしてくれるかどうかという点です。

 他方、手数料を節約したい人、自分で調べて投資判断をしたい人、投資助言が不要な人などは、ネット証券がおすすめです。例えば少額のインデックス投資の積み立ては、ネット証券のコストパフォーマンスが優れています。ネット証券の留意点を挙げるとすれば、情報量が多すぎて、目的の情報が入手できるまで時間がかかることが多いことです。

 結論としては、「対面証券」と「ネット証券」の二者択一でなく、口座開設だけであれば無料なので、複数の口座を開設しておき、両者を目的に応じて使い分ける「良いとこ取り」がいいように思います。

PROFILE

森秀光

森秀光(もり・ひでみつ)

キャピタル・ソリューション(株)代表取締役。1990(平成2)年大手証券会社に入社後、個人富裕層向けの資産運用アドバイス、上場法人向けのコンサルティング業務等に従事。2014年より現職。有価証券だけでなく、不動産、自社株、相続・事業承継等、多様な側面から顧客資産の分析を行い、最適な解決策を提供することを目指している。資産運用のプロフェッショナルとして、幅広く講演、研修、セミナー等を行っている。キャピタル・ソリューション(株)公式HP:http://www.c-solution.jp/

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