パパって楽しい

ひろみちお兄さんと息子をつないだ交換日記 佐藤弘道さん

  • 2016年11月18日

次男の高校の入学式のときに撮った一枚。奥様も元NHKの体操のお姉さん。「今年から次男が寮に入ってしまって我が家は少し寂しくなりましたが、入れ違いに長男が家に戻ってきてくれました」

写真:タレントで親子体操教室主宰の佐藤弘道さん タレントで親子体操教室主宰の佐藤弘道さん

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 NHKの子ども向け番組「おかあさんといっしょ」で12年間体操のお兄さんを務めていた佐藤弘道さんは、もともと大の子ども好き。それでも我が子が生まれると「子どもってかわいいな」という気持ちが、「子どもって本……っ当に! かわいいな!!」とさらに膨らんだと笑顔を見せる。小さかった2人の息子は今や野球に打ち込む大学一年生と高校一年生。妻も元NHKの体操のお姉さんだが、2人の子どもが選んだのは体操ではなかった。

 「幼稚園の頃から僕の体操教室にも通っていたんですけどね。他にも空手、柔道、フットサルと、本人が興味をもったものをやらせていました。『必ず1年は続けてね』って約束をして。で、最終的に2人が選んだのが野球だったんです」

 実は佐藤さん、子どもの頃は野球に興味津々だった。

 「でも習わせてもらえなかったんです、母の方針で。うちは自営業だったから、父の休みが日曜しかなくて。せっかくのお休みに僕が野球をやっちゃうと、お父さんと過ごす時間がなくなるのが母としては嫌だったみたい。母は、家族の時間を大切にする優しい人でした」

 佐藤さんも、家族と過ごす時間を大切にしてきた。

 「僕の家では、母の日や父の日、誕生日を祝うのが普通だった。弟と2人、お小遣いをためてお母さんにはお花、お父さんにはハンカチをプレゼントしていました。だから僕も、母の日には子どもたちにお金を渡して、お花を買って、メッセージを書いてってやったんです。……なのに父の日、なんにもなくて! 『あれ!? 母の日あんなにやってるのに!?』って思って、あるとき妻に聞いたんです。そしたら、『だってあなたは私のお父さんじゃないし』って言われて『えぇ~』って。まぁでもお祝いっぽい特別なことはなくても、今年も長男から手紙、次男からはメッセージをもらえたのでそれはすごくうれしかったです」

 子どもと今のような関係を築けているのも、小さな頃からの積み重ねがあったからこそ。番組収録や全国ツアーで多忙を極めた体操のお兄さん時代は、交換日記で親子のコミュニケーションをとってきた。

 「当時はよその子と触れ合っている時間の方が長くて。妻にも言われました、『うちの子とも、もっと遊んで』って。で、長男が3歳くらいのときかな、『お父さんに見せる!』ってノートにいたずら書きしたものを帰宅した僕が見て、『大変よくできました』みたいな返事を書いたら息子が喜んでまた書いてくれて。この交換日記は長男が中学生になるまで続きました。そのうち次男とも始めて、今では宝物です。何十冊とあって、息子たちもときどき見返しているみたいです」

 日頃からコミュニケーションをとることは、子どものやる気を引き出す上でも役立つという。

 「肌と肌を触れ合うこと、目と目を見つめ合うこと、足をたくさん動かすこと。0~2歳の間にこの三つをしておくことが親子のコミュニケーション作りで重要とされているんですけど、これはもう少し年齢が上がってきても続けた方がいいんです。やる気に関係する前頭葉の働きが良くなるから。一緒にお散歩したり、目を見て話したり。そういったコミュニケーションがやる気の脳を育てるんですよ」

 佐藤さんにとって、家は昔も今も一番くつろげる場所。

 「家は、家族みんなにとって『帰ってきたい場所』であるようにしていたい。これからも息子たちのお手本となるような夫婦でいたいですね。『ゆくゆくはこういう家庭を築きたい』って、思ってもらえるような」

(聞き手・渡部麻衣子)

◆佐藤弘道(さとう・ひろみち) タレント、親子体操教室主宰。1968年7月14日生まれ。ブログ「Hiromitea time」Twitterでも、ときどき家族の様子がつづられている。

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