安藤俊介のアンガーマネジメント

「変えられないものは受け入れる」と気持ちを切り替える

  • 文 安藤俊介
  • 2016年12月26日

写真:     

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 2016年も残すところあとわずかになりました。この1年はどんな年だったでしょうか。1年を振り返る人が多いと思いますが、年末年始はイライラすることが多いタイミング。平穏無事に年末年始を過ごすためにアンガーマネジメント的に準備をしておきましょう。

 年末年始のイライラポイントといえば、交通事情です。道路は渋滞し、電車、飛行機は大混雑です。渋滞や大混雑はわかっていてもイライラするものです。でもわかっているからこそ、今年は対策をしておきましょう。

 渋滞や大混雑ではとにかく並ぶ、待つ、動かないといったことが起こります。それがわかっているのですから、たとえ並んでも、待っても、動かなくても気が紛れるものを用意しておきます。

 本をもっていく、時間つぶしのアプリをいれておく、みんなで簡単にできるゲームを用意しておく、聞きたい音楽を集めておく等々、用意できることはたくさんあります。

 いたってシンプルですが、準備に勝る対策はありません。早速今から準備を始めてください。筆者は車で帰省するので渋滞にはまることがわかっています。今年はオーディオブックを何冊か聞いてみようと思っていて、今から渋滞にはまってじっくりと聞けるのが楽しみになっています(笑)。

 それから、したくない家族、親戚付き合いなどをしなくてはいけない人もいるでしょう。あなたが会う前から嫌だと思えば思うほど、気は重くなるばかりで何の助けにもなりません。

 これは単純に付き合い方を変えてみましょう。会う時間、回数を減らす、家での役割(料理する、掃除する、親戚を迎え入れる、買い物当番になる、子どもの面倒みる等)を変えるなどして、いつもと違った時間の使い方、会い方ができないか工夫してみましょう。 あなたがその人たちを変えることはできません。私たちは変えられないことを変えようとすればするほどイライラします。「変えられないものは受け入れる」と気持ちを思い切って切り替えてみましょう。その思い切りがあなたのイライラを大きく減らしてくれるでしょう。

 さて、約1年にわたって連載してきました本連載も今回が最終回となりました。これまで本当に多くの方にお読みいただき、またシェアをしていただきまして誠にありがとうございました。毎回、筆者自身とても励まされました。

 アンガーマネジメントは心理トレーニングです。練習すれば誰でも上手になるものです。ぜひ本連載で得た知識の何でもいいので、日々の生活の中で実践してみてください。はじめのうちはできているのか、できていないのかよくわからなかったものが、ある日突然意識しなくてもできていることに気づく日がやってきます。

 本連載が少しでも皆さんの生活、お仕事にお役に立てたのなら、とてもうれしいです。短い間でしたが、ありがとうございました。

PROFILE

安藤俊介

安藤俊介(あんどう・しゅんすけ)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。怒りの感情のプロフェッショナルとして、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナーなどを行い、社会にある怒りの課題解決に取り組む。著書に「怒りに負ける人、怒りを生かす人」(朝日新聞出版)、「『怒り』のマネジメント術」(同)、「アンガーマネジメント入門」(同)など。日本アンガーマネジメント協会公式HP:https://www.angermanagement.co.jp

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