荻原博子の闘う家計術

金利上昇で住宅ローンは大丈夫?

  • 文 荻原博子
  • 2013年1月24日

 公共投資などをするために、多額の国債が発行されるということで、昨年から今年にかけて、長期国債の金利が上昇して来ています。将来的に金利が上昇しても、長期固定金利で住宅ローンを借りている人は問題ないのですが、2年固定金利、3年固定金利といった短期間で金利が見直される契約の方は、金利が上がると、見直しの際に返済額が大きくアップしてしまう危険性があります。

 その危険性を避ける方法は二つ。一つ目は、金利見直し時点で長期固定金利のローンに乗り換える。ただし、短期固定金利のローンよりも長期固定金利のローンは金利が高いので、返済額が増えてしまうことは覚悟しましょう。

 金利上昇の危険性を避けるもう一つの方法は、しっかり住宅ローンの繰り上げ返済をしておくことです。繰り上げ返済で元金を減らしておけば、そのぶん金利上昇の影響は受けにくくなります。

 たとえば、3000万円、35年ローンを金利3%で借りた人が、1年たった時点で100万円を繰り上げ返済したとします。繰り上げ返済には、払うお金で返済期間を短縮する方法と返済額を下げる方法があります。前述のケースで返済期間を短縮した場合には、支払う利息が168万6562円も減ります。返済額は今までと同様で、支払期間を1年11カ月短縮できます。

 今どき、100万円投資して、ノーリスクで170万円近いもうけが出る投資商品などありませんから、リスクのある運用にまわすよりも、確実に借金を減らす繰り上げ返済に回したほうがずっと効率的でしょう。

 ローンの借入期間を、繰り上げ返済でできるだけ短くしておけば、もし支払いがつらくなったら、期間を延ばして返済額を下げるということもできます。

 実は、金利が上昇すると予想外のリスクが発生するのが、変動金利型の住宅ローン。借りている方も多いと思いますが、これについては次回に詳しくご説明しましょう。

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PROFILE

荻原博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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