荻原博子の闘う家計術

消費税アップ前の駆け込み需要にはご用心!

  • 文 荻原博子
  • 2013年9月19日

 来年4月の消費税アップがほぼ決まりとなりましたが、すでにマンションのモデルルームや住宅展示場には、消費税アップ前の駆け込み購入が殺到。不動産経済研究所の調べでは、首都圏の7月のマンション販売戸数は前年比31.6%増の5306戸で、契約率も80%を上廻るという盛況なのだそうです。

 しかも、あまりの人気に業者も強気となっていて、一戸あたりの価格は5128万円と昨年の同じ月よりも462万円も約10%高くなっています。もちろん、円安で輸入資材の価格が上がっていることや東北の復興需要で人件費が上がっていることもありますが、強気な価格設定になっている背景には、長らく不況が続いたので、消費税前に稼げるだけ稼いでおこうという業者の意図が見えます。

 そうなると、消費税アップ後は反動で住宅需要が冷え込むことが考えられ、価格も安くなりそう。ですから、じっくり待ってそこで買うというのも方法ではないかと思います。

 ちなみに、マイホームを買う場合、消費税は土地にはかかりません。3000万円の物件でも、土地価格が1500万円、1500万円だとすると、消費税がかかるのは建物の1500万円。つまり、3%上がっても45万円ということ。だとしたら、なにもこの高いときに急いで買う必要はないのではないかと思います。

 ちなみに、税金が戻ってくる住宅ローン控除については、消費税が8%になる来年4月以降に買うと、住宅ローン控除自体が現行の2000万円から4000万円に拡充されます。さらに、所得が一定以下の人には、国が補助金を出すことになっています。

 こうしたことを加味すると、消費税アップ前に住宅を駆け込み購入する意味はほとんどないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

PROFILE

荻原博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

あなたの希望に沿った不動産情報・マンション情報を検索!

カテゴリ
都道府県
面積

おすすめ

今コラムも好評な荻原博子さんの関連書籍集めました

蒸し暑い夏にぴったりの、美味しい涼料理とワインの組み合わせをご紹介

よく見る「8?12畳用」の記載。本当の意味を知っていますか?

3千円の扇風機と3万円の扇風機には、根本的に大きな違いがあった

人気の浄水器ブランド「トレビーノ」の名を冠した、髪と肌に優しいシャワーヘッドが人気

机の乱れは頭の乱れ。作業がはかどる環境作りの秘訣を伝授します


Shopping

美人記念日