ごきげんよう、岸田です。
シトシトと雨が降る朝、出かけるべく玄関で身支度をしていると、後ろからカミさんが……
「あなた、そのビンボー臭いの、やめたら〜」
何を指摘されたかというと、雨の日、革靴の上に履かせる
ゴムのブーツカバー (写真参照)
のこと。
若かりし頃、NYはマンハッタンで雨の日に取材をしていると。街行くビジネスマンの中に、傘をさしながら、なにやら靴に黒いゴムのカバーをかぶせて、アスファルトにできた水溜りも気にせず、チャプチャプ歩いている人がいたのです。もちろんごく少数なのではありますが。ただ気になったのは、そんなオッサンに限っていいスーツを着込んでいて、当該のゴムのカバーに隠れてよく見えない靴も、それはそれは
さぞや高級な靴
を履いているのだろうな、と思えるのでありました。
その後分かったのですが、このゴムのカバー、なにかというと……。雨の日、ふつーの革靴の底からソックスを履く要領でかぶせる超短いゴム長(長くはないのですが……)なのであります。長靴より薄く、自転車のチューブより少し厚いくらいのゴム製。適当に伸縮するのでググッと引っ張りながら履かせるとピタッと靴にフィットして、靴底からの水の侵入を完璧に防いでくれるというスグレモノであったのです。
写真にあるのはワタクシのモデル。正式名称が
TINGLEY社の「OVERSHOES」
というもの。もちろんアメリカのブランド(製造はメキシコですが)です。しかし、アメリカというのは、隅から隅までなんでもある国、アメリカンドリームを目指して隙間なく商材開発が行われビジネス チャンスを作り続けるホント凄い国ですね。これもそんなお国柄が作り出した合理商品なのです。このオーバー・シューズ、本国にはメーカーも、モデルも数多くあって、選ぶのに迷ってしまうくらい。このモデルはいまのところ日本では未発売ですが、実はワタクシ、愛用していることもあり、かなりの種類を持っていて、いわばオタク状態。
さてみなさん、こんな話を聞き素直な感想として「そんなに靴を濡らすのがいやなら長靴があるじゃない」。さらには、たしかにスーツに長靴、というわけにもいかないとしても
「ラバー・ソールの靴を履けばエエやんか?」
とおっしゃる御仁もいらっしゃるでしょう。
確かに、ワタクシもオール革ソールの高級靴ばかり履いているわけではなくて、ラバー底のそれを履くこともけっして少なくはありません。ただ、雨というのは気まぐれで
「今日はここイチバンのかっこで出かけるつもり」
そんな日に限って降ることがあるのですね。
一張羅のスーツをキメ込んで、ラバー・ソールの靴もないでしょ。そんな時にこれが役立ってくれるのですよ。収納バッグは付属してないのだけれど、写真のように折りたたんでちっちゃいポシェット程度のバッグに入るので、雨が止んだらオフィスに置いていくもよし、カバンやクルマに放り込んでおいてもいいわけなのです。
いまのところ日本では、ちょっとお高いですが、フランス製で、かのジョン ロブ社からと、ちょっとカジュアル&カラフルですが、ノルウェー製で、スイムス社から同様な機能のものが発売されています。アメリカ本国では、単なる実用品の域を出るものではないので、お値段もびっくりするほど安価。一部日本にも入ってきてはいます。
まあ、ジョン ロブやエドワード・グリーンのオール革ソールの靴を雨でもチャプチャプ平気で履いて、裏底がガビガビ、グダグダになったら捨てて買い換えてしまう御仁には不要かと思います。ただ、冒頭の妻の嘲りどおり、ワタクシのようなビンボーなくせして、ええカッコしたいおっさんには、なくてはならないアイテムなのでした。
ちなみにこのオーバー・シューズ、女性用もあるよ〜

「ちょい不良(ワル)オヤジ」や「艶男(アデオス)艶女(アデージョ)」などで話題を集めた『LEON』、『NIKITA』をはじめ『Begin』、『時計Begin』、『Car EX』、『MEN’S EX』などの創刊を手がけた伝説の編集長。“ちょいモテ オヤジ”は2005年流行語大賞10ベストを受賞。現在(株)ブランジスタでLUXURY TVをはじめとする電子雑誌のプロデューサーを務める傍ら、講演会、トーク・ショウなどでも活躍中。趣味は、サーフィン、バイク、ゴルフにワンコのトレーニングと多彩。1951年生まれの牡羊座、AB型。
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