もっとOUTDOOR

軽登山、キャンプ、湖遊び すべてを1泊で満喫する

  • 文・真田崇史
  • 2016年7月26日

本栖湖キャンプ場のキャンプサイトは予約不要。どこでも好きな場所でキャンプができる。利用料金もリーズナブルなのがうれしい

  • キャンプ場の裏手から2時間もあれば登れる竜ヶ岳。広々とした山頂から雄大な富士山を眺めるのは至福のひとときだ

  • 竜ヶ岳の下山途中の景色。美しい本栖湖とその周囲を取り巻く山容が幻想的

  • 本栖湖キャンプ場の素晴らしいところは、直たき火ができること。手ごろな岩で炉を作り、たき火でのワイルドな調理をするのがたまらなく楽しい

  • 本栖湖キャンプ場から道路を渡れば徒歩で本栖湖へ行ける。遠浅なので小さな子供も水遊び程度なら安心だ

  • この日は仲間とカヤック&SUPで気ままにクルージング。この開放的な環境に身を置くと、いつ来ても「いい場所だ」と思う

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 キャンプに慣れてくると、テント・タープの設営や調理などすべてをスムーズにこなせるようになる。経験値を積めば積むほど、アウトドアでの活動には余裕が出てくるものだ。今回は、初心者にはちょっと難しい内容かもしれないが、「キャンプ+アクティビティー」の2本立てを楽しめるフィールドの紹介をしたい。場所は山梨県・富士五湖のひとつ本栖湖だ。ここは1泊2日で軽登山、キャンプ、そして湖でのカヤックを満喫できる素晴らしきフィールドである。

野趣あふれる林間キャンプ場は直たき火がOK

 アウトドア雑誌の撮影のほか、プライベートでも年に何度も足を運ぶ場所のひとつが本栖湖。都心からのアクセスは3時間もかからず、中央自動車道・河口湖ICを降りてから40分くらいと非常に近い。筆者がよく利用するキャンプフィールドは本栖湖キャンプ場で、キャンプをする場合にはなんと予約が不要。だから急に「明日キャンプに行こうかな」というときにはとても気楽に利用できるのだ。キャパシティーがとんでもなく大きいキャンプ場で、キャンプスペースは空いている場所ならどこでもキャンプをしてもOKという、自由度の高いフリーサイトだ。

 人気のキャンプ場として知られるその理由は、「最高のロケーションと自由度の高さ」だろう。林間で適度な木陰があり夏場でも最高に過ごしやすい環境だし、直たき火もできるからキャンプをするには申し分なしだ。しかし、昭和初期から開設しているキャンプ場のため、各施設に年季が入っているのは否めない。炊事場、トイレの数も利用者の比率に対して圧倒的に少なかったり、なにかと不便も多い。ゆえに、初めてここでキャンプをするのはちょっとハードルが高いかもしれない。

 筆者がココを利用する場合はまず、湖に近い場所に陣取ることにしている。トイレ・炊事棟からはかなりの距離となるのだが、それも湖での遊びを楽しむための拠点であるから問題なし。キャンプ場にチェックインしたらお好みの場所を探し、ココだ! と決めたらテント・タープ、キッチンペースのレイアウトをイメージし、快適なキャンプサイトをサッと作りあげる。夜にはツーバーナーでの調理のほか、かまどで直たき火をおこし、そこでダッチオーブン料理も作る。大きなかまどスペースを確保すれば、調理できる火元は三つにも四つにもなる。今思えば、ここでたき火料理にハマッたのかもしれない。

キャンプ場の裏手から登れる、竜ヶ岳

 本栖湖キャンプ場に訪れてもキャンプのみ、もしくは手軽な湖水浴を楽しむ程度ではもったいない。筆者がココを訪れる主な目的はキャンプではなく、アクティビティーだ。1泊2日のキャンプをする場合、初日の午前中には手始めに山に登る。一般的なキャンプ場のチェックイン時間は13~14時くらいが相場なのだが、なんと本栖湖キャンプ場のチェックイン時間は朝8時からとすこぶる早い設定だ。すなわち、早い時間にチェックインを済ませてキャンプサイトを作ってしまえば、ココをベースにして楽しめる時間が非常に多く取れるのである。

 目指す山は竜ヶ岳(1485m)。登山初心者でも2時間程度で山頂まで行ける、比較的ライトな山である。往復で4時間、例えば10時に登って14~15時ごろには下山できると考えれば、下山後のキャンプの時間もたっぷり取れることがおわかりだろう。夏~秋の時期なら、登山初心者にはちょうどいい行程だ。7月上旬に訪れたときは天気に恵まれ、眼前に富士山を臨む感動の展望を味わえた。このとき同行した2名は夏の登山が初めてだったが「ここまで来てよかった」と、素直な気持ちを表してくれた。下山途中には雲の下に見える本栖湖が見え、一同「なんてキレイなんだ」と口をそろえて感動を共有し、のんびりと下りていったのだった。

 しかしお楽しみはこれだけでは終わらない。いい汗をかいたあとは、おいしい食事や夜のキャンプが待っている。とりあえず、下山してキャンプサイトに到着したらすぐにビールで乾杯である。まだ15時、のんびりと夕食の準備をしながら登山の感動を分かち合う。夜になると続々と仲間が集まり、最終的に10人の大所帯に。楽しすぎる宴の始まりだ。ああ、たまらない!

本栖湖でのウォーターアクティビティーも満喫する

 本栖湖はウィンドサーフィンや釣り、カヤックなどのアクティビティーが盛んだ。本栖湖キャンプ場から道路を隔てたところに本栖湖があり、湖に近いキャンプサイトを陣取れば歩いての行き来が容易になる。先日は空気注入式のカヤック、スタンドアップパドルボード(SUP)を持っていった。1日目は山に登ってキャンプをし、2日目はちょっと早起きをして本栖湖でカヤック、SUPクルージングだ。誰もいない湖をこぎ進み、沖に出てカヤックの上で寝そべってみる。空の青さと周囲を取り巻く美しい山々、そして湖の真ん中でポツンと浮かんでいる自分の状況がどんなかって? それは、限りない自由だ。これが、都会じゃ味わえない自然の中にいるってことだ。

 今回筆者は山に登り、キャンプをし、なおかつカヤックやSUPも楽しんだ。なぜこんなに盛りだくさんにできるかというと「キャンプにかかる時間」「山に登り、下りる時間」「湖で遊ぶ時間」すべての時間配分がわかるから。

 さすがにいきなりここまで実行するのは大変なので、慣れないうちは「キャンプ+ひとつのアクティビティー」くらいにしておいたほうがいい。ほかにもココではキャンプ場内や周辺でMTBライドができるし、湖一周をするのも楽しい。

 キャンプベースのすぐそばに、山があり、湖がある。ある程度キャンプのスキルが身に付くと、アウトドアでの楽しみ方を違う角度で考えるのが面白くなる。キャンプ経験者で「そろそろほかの遊びにそろそろチャレンジしたいな」と思っている人には、本栖湖は本当に最適な場所なのである。

<問い合わせ先>

山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18

0555-87-2306(キャンプ場)

本栖湖キャンプ場

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PROFILE

アウトドアライター 真田崇史

アウトドアギア、キャンプのノウハウ、アクティビティー、そして料理などアウトドア全般で使える実践ワザの紹介を得意とするオールラウンダー。雑誌やWebでの取材・執筆のほか、アウトドアスタイルのコーディネートや監修も手がける。

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