てんらん・はくらん

強そうじゃないヒーローが奮闘! 「宮西達也ワンダーランド展」

  • 文・森山葉月
  • 2016年7月28日

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7月23日に北九州市立文学館で始まった「宮西達也ワンダーランド展~ヘンテコリンな絵本の仲間たち」。展覧会のカタログ表紙は、宮西さんの世界観がぎゅっと詰まっている (c)宮西達也 (c)円谷プロ

  • 展覧会カタログから、「おとうさんはウルトラマン」 (c)宮西達也 (c)円谷プロ

  • 展覧会カタログから、「はらぺこヘビくん」 (c)宮西達也

  • 特別企画として宮西さんが描き下ろした夢のコラボレーション作品「いとしのカラータイマー」が別冊絵本に (c)宮西達也 (c)円谷プロ

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 絵本作家の宮西達也さんが描くヒーローはちっとも強そうじゃない。というより、心配になるくらい弱そうだ。微妙に揺れる黒い輪郭線のせいなのか、視点の定まらない表情のせいなのか、恐竜もウルトラマンもどこかずっこけていて笑いを誘う。

 そんなヒーローは絵だけではなくストーリーでも三枚目だ。「おまえ うまそうだな」の主人公は肉食で凶暴なティラノサウルスなのに、食べようとしたアンキロサウルスの赤ちゃんになつかれてしまい、やさしい父親役を演じるはめになる。

 「おとうさんはウルトラマン」のウルトラマンも人間くさい。正義の味方として地球を守りつつ、家庭では子煩悩なお父さんとして育児に奮闘する。

 どちらも本当の強さ、大切なものは何かを考えさせられる物語。子どもはもちろん読み聞かせる親にも好評で、ティラノサウルスを主人公にしたシリーズは13作の累計が200万部を超え、ウルトラマンのシリーズも長年の人気作だという。

 北九州市立文学館(北九州市小倉北区)で開催中の「宮西達也ワンダーランド展~ヘンテコリンな絵本の仲間たち」では、権利関係などの大人の事情をクリアして、「ティラノサウルス」と「ウルトラマン」の二つの世界が合体し、宮西さんが描き下ろした新作「いとしのカラータイマー」が発表されている。

 バルタン星人のたくらみでティラノサウルスとウルトラマンが対決する。そしてカラータイマーがピコンピコンと鳴り始め……という異色のストーリー。結末はいかに?

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 本展のカタログ「宮西達也ワンダーランド展~ヘンテコリンな絵本の仲間たち」は、朝日新聞SHOPで販売中です。

 出品している絵本の図版を多数収録しているほか、特別企画として宮西さんが描き下ろした「ティラノサウルス」と「おとうさんはウルトラマン」の夢のコラボレーション作品「いとしのカラータイマー」を別冊絵本として完全収録。ここでしか見つけられない、ワンダーランドが詰まったファン待望の一冊です。

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「宮西達也ワンダーランド展~ヘンテコリンな絵本の仲間たち」

北九州市立文学館(北九州市小倉北区):2016年7月23日(土)-9月19日(月・祝)

※月曜休館、ただし9月19日(月・祝)は開館、翌日休館

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