くらべて選んで

冬の必需品、加湿器選びは方式と容量をチェック

  • 文・ライター 栗山琢宏
  • 2016年12月15日

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壺(つぼ)のような独特なデザイン、バルミューダの「Rain(Wi-Fiモデル)」はインテリアとしても美しい

  • パナソニックの「FE-KXM05」は、急速加湿と静音性を両立し、手入れもしやすい実用的なモデル

  • シャープの「HV-EX30」は、プラズマクラスターを搭載しているので、消臭などの効果も得られるという

  • ダイニチの「HD-RX516」は、気化式とヒーターのハイブリッドモデル。スクエアなデザインもモダンだ

  • 三菱重工の加湿器の「SHE60ND」はスチーム式のモデルながら、転倒時にもやけどをしない安全性を工夫

  • ダイソンならではのスタイル「Dyson Hygienic Mist 」は、衛生面を徹底的に追求している超音波式

  • カドーの「HM-C610S」も抗菌に力を入れた超音波式。パワフルな加湿力で適用面積も広くリビングでも使える

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 乾燥する冬には必須とも言える加湿器。のどや鼻などの粘膜の乾燥を防ぎ、静電気対策にもなる。空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるなどの問題もおきるため、適切な湿度は重要だ。加湿機能が付属する空気清浄機などもあるが、タンク容量が小さく、中途半端な印象はぬぐえない。十分な効果を得るなら単機能の加湿器がおすすめだ。

加湿器のさまざまなタイプ

 加湿器の方式にはいくつかの種類がある。それぞれにメリットやデメリットがあるので、方式の違いをチェックしてみよう。

 気化式は、水で濡らしたフィルターにファンで風をあてることで気化して加湿する。ヒーターを使わないため消費電力が少なく、音も静かで寝室での使用に向いている。吹き出し口が熱くなることもなく、小さな子どもがいる家庭でも安心だ。ただし加湿するスピードは遅く時間がかかる。また加熱しないので、衛生面を考慮するとフィルターなどのこまめな清掃が必要になる。

 スチーム式は、ヒーターで水を沸騰させて蒸気として噴出するので、加湿量が多くパワフル。また一度沸騰させることで、加湿に使う水の中の雑菌やカビの拡散を防げて衛生的だ。デメリットは電気料金が高く、動作音も比較的大きいこと。蒸気を噴出するので、吹き出し口が熱くなる、本体を倒してお湯をこぼすと、やけどをする危険もある。小さい子どもやペットのいる家庭では対策が必要だろう。

 超音波式は、水を超音波の振動により微細なミスト状の粒子にして空気中に放出する仕組み。構造が簡単で小型化しやすく、低価格で買えるデスク上に置くプライベートタイプの製品もある。ただ、沸騰させたり、フィルターを介したりしないので、雑菌が含まれた水を使うと、それがそのまま空中に広がってしまう危険もある。また水分中のカルシウムなどもそのまま粒子化され排出するので、テレビなどの機器などに白い粉がつくこともある。超音波式は、こまめな洗浄が欠かせない。

 これら一長一短のある各方式を、組み合わせることで補完するハイブリッド式と呼ばれる製品がある。ひとつは、「気化式+ヒーター」。加湿スピードの遅い立ち上がり時などに、ヒーターを使った温風をあてることで急速に加湿できる。沸騰させるわけではないので、水が熱くならないので安全面も高い。最近の主流はこの方式だろう。また、「超音波式+ヒーター」といったハイブリッド方式の製品もある。超音波式の加湿性能の弱さを補い、加湿スピードが高くなる。

容量とメンテナンスもチェック

 加湿器の使う部屋によって、選び方は変わってくる。リビングなどの広い部屋で使うなら、まず加湿量をチェックすべきだろう。適用床面積加湿量は「400mL/h」といった数字で表記され、数字が大きいほどより多くの加湿ができる。カタログの適用床面積なども参考にして選びたい。広い部屋に強いのは、気化式+ヒーターのハイブリッドだろう。スチーム式も加湿量は多いが、長時間利用だと電気代がかかるのが気になる。

 寝ている時間だけ使う寝室での使用なら、静音性を重視したい。気化式(または気化式+ヒーターのハイブリッド)か、超音波式が、小さい動作音で睡眠を妨げない。カタログの動作音の記載をチェックしてみよう。

 メンテナンスの手間が少ないのは、スチーム式だ。しばらく使っていると水がたまる部分や噴出口にカルキがくっつくので、適宜クエン酸で洗浄すればいい。気化式は水がたまる部分とフィルターの掃除が欠かせない。水がたまる部分はぬるっとした水あかがたまってしまうし、フィルターにも汚れが付着するので、クエン酸につけ置き洗いするなどの定期的な清掃が必要。超音波式は水をそのまま噴出するのでさらにこまめな掃除が必要だ。除菌などの機能を備えたモデルでも、給水タンクや本体内にたまった水をきれいにするなどの定期的な手入れは必要になる。

 また最近の加湿器は、デザイン性にも優れたモデルが登場しているので、方式と性能、デザインを総合的に見て検討してほしい。

各社のおすすめモデル

 バルミューダの「Rain(Wi-Fiモデル)」は、壺(つぼ)のようなスタイルの美しいデザインが特徴的な気化式の製品。やかんなどで直接上から水を注いで注水する方式も特徴的だ。スマホのアプリから操作もできる。

 パナソニックの「FE-KXM05」は、ファンに静音DCモーターを採用して、気化式でも高速に加湿できるモデル。フィルターに「フュージョン」素材という洗いやすいタイプを採用しているので、手入れがしやすいのも特徴。

 シャープの「HV-EX30」はプラズマクラスター搭載の気化式モデル。イルミネーションの色が変わることで現在の湿度の目安がわかる。適用床面積はプレハブ洋室で8畳までとパーソナルなモデル。

 気化式とヒーターのハイブリッドは、ダイニチの「HD-RX516」がおすすめ。静音性が高く、最小運転音は13dbと就寝時の使用にも向いている。日本製で3年保証という点もセールスポイントだ。

 三菱重工の加湿器「roomist」シリーズの「SHE60ND」はスチーム式のモデル。運転開始から1分で蒸気が立ち上がり、万一転倒しても熱湯がこぼれない独自の加温方式を採用。安全性も配慮されている。

 ダイソンの「Dyson Hygienic Mist」は、超音波式ながら、UV-Cライトを搭載し、水にライトをあてることで除菌する方式を採用。濡れたフィルターもないので衛生面でも優位だ。ミストの噴出は、同社の羽根のない扇風機のシステムで送り出し、均一な加湿を実現する。

 デザインに特徴のあるカドーの「HM-C610S」も超音波式モデル。独自開発の抗菌成分「ゼオクレア」を採用した抗菌カートリッジによって、タンク内の水を抗菌する。

 暖房のシーズンは、部屋の湿度は驚くほど低くなる。乾燥しすぎた室内で生活すると、健康や美容に悪影響も。特に就寝時には適度な湿度が大切だ。自分の利用環境にあったモデルを選んでほしい。

PROFILE

ライター 栗山琢宏

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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