使ってわかった

独自の「蒸し炊き」採用で、シャッキリ炊ける炊飯器

  • 文・コヤマタカヒロ
  • 2017年2月14日

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トースターやポットと共通するデザインを採用した「BALMUDA The Gohan」。カラーバリエーションとして、ホワイトも用意している

  • 操作パネルは本体上部に用意。ボタンは6つあるが、主に使うのは「炊き方」と「炊飯」ぐらいだ

  • 水をセットする外釜と、お米をセットする内釜に分かれる。外釜上部の突起により、内釜が浮き、蒸気が回る仕組み

  • 発生した蒸気により内釜を包み込んで加熱するのが「蒸し炊き」の仕組み

  • 「白米」モードで炊き上がったご飯。適度なツヤ感と粒立ちの良さが見てわかる。ご飯を返しても、つぶれた米粒はほとんど見かけなかった

  • 茶わんによそったところ。粒立ちの良さは非常に際立っている

  • 粒立ちのいい炊き込みご飯や、おかゆなども楽しめる

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 2015年、スチーム技術と緻密な温度制御機能を搭載した独自のトースターで、進化が停滞していたトースター市場に風穴を開けたのが家電ベンチャー「バルミューダ」だ。

 そのバルミューダから、満を持して日本の食卓に欠かせない「炊飯器」が登場した。早速「BALMUDA The Gohan」で炊いたご飯を食べてみた。

独自開発の「蒸し炊き」とは?

 トースターの発売時に「Hallo! Kitchen」というキャッチコピーで、調理家電への参入を宣言していたバルミューダ。その後、コーヒーのハンドドリップに対応した電気ケトルなどを製品化している。そして、今年1月に発表されたのが、「BALMUDA The Gohan」だ。

 一番の特長は、独自の炊飯機能にある。通常の炊飯器は、本体下部に熱源として電熱線を配置して、内釜を底から加熱するマイコン方式または、本体内部にIHコイルを配置し、内釜そのものを発熱させるIH方式を採用している。

 しかし、バルミューダが採用したのは独自に開発した「蒸し炊き」だ。これは本体内部に二重釜を内蔵。外釜に水をセットして、この水を電熱線で加熱することにより、蒸気を発生させ、この蒸気でご飯を包み込むことで炊く仕組みだ。

 一見すると、60年前に東芝が初めて製品化した、世界初の電気炊飯器や、その構造を現在も採用している海外の電気鍋に似ているが、これらが、主に熱源とスイッチとして二重釜構造を採用しているのに対して、バルミューダは外釜にセットした蒸気の熱を使っているのが違いだ。

 炊飯容量は白米3.0合。炊き込みご飯や玄米は最大2.0合、そしておかゆは1合となっている。

シャッキリしたご飯が炊ける

 では早速、「BALMUDA The Gohan」でご飯を炊いていこう。付属品として、外釜にセットする水のための水計量カップと、お米を量るためのお米計量カップを用意。お米を研いだら、内釜に、お米と適量の水をセット。それを水を入れた外釜に装着する。

 炊飯時の設定は非常にシンプル。多くの炊飯器にあるような食感の調整機能などは搭載せず、炊飯モードを選ぶだけだ。白米の場合、約60分でご飯が炊ける。

 トースターと同じアラームが鳴ると、ご飯が炊けた合図。フタをあけるとつややかなご飯が姿をみせる。

 「蒸し炊き」では炊飯時にお米を混ぜ返さないため、炊き上がりの表面に大きな変化はない。鍋底からの強い熱もないため、カニ穴なども空いていないが、これは炊飯方式によるものだ。

 早速いただいてみよう。一口にしてみるとその粒立ちの良さを感じる。食感はシャッキリで、味わいはスッキリ、さっぱり。一般的な圧力炊飯方式の炊飯器で炊いたモッチリご飯に慣れていると、ちょっと物足りなさを感じるかもしれない。ただし、かんでいるとだんだんと甘みが感じられるはずだ。

 誤解を恐れずにいうと「BALMUDA The Gohan」には、白米だけを食べて「おいしい!」と声を上げるようなタイプの派手な味はない。おかずと一緒に口に入れたとき、おかずの味を引き立ててくれる、名バイプレーヤーのようなご飯といえそうだ。

 バルミューダでは卵ご飯のおいしさを訴求しており、製品発表会でも試食が用意されていた。実際、「BALMUDA The Gohan」で炊いたシャッキリご飯は、溶き卵のどろっとした食感のなかでも一粒一粒がしっかりと主張し、非常にバランスよく食べられた。卵掛けご飯以外にも、カレーや汁物との相性が良かった。

 もちろん米の銘柄にもよるが、シャッキリ感とツヤ感、そしてもっちり感のバランスを楽しめる炊飯器といった印象だ。

早炊きや玄米、おかゆなども対応

 炊飯モードとして用意されているのは、白米のほか、約40分で炊ける白米早炊きモード、そして玄米、炊き込み、おかゆの5モードだ。

 現段階では、おかず調理機能は備えていないが、同社のトースターが後から、Webサイト上でローストビーフなどの料理レシピを紹介していることを考えると、今後、各種炊飯モードを利用した、おかず調理レシピが登場する可能性はありそうだ。

 「BALMUDA The Gohan」は保温機能を搭載しないなど、従来の炊飯器とは一線を画するモデルだ。しかし、それは「甘く、柔らかいご飯がおいしい」という、これまでの常識を根本から問い直す挑戦的な発想から生まれている。

 毎日食べるものだからこそ、おかずに合う、シャッキリしたご飯を追求する。そんな言葉に共感できる人にぜひ使って欲しい一品だ。また、360度どこから見ても違和感のない、デザイン性の高さも魅力のひとつ。新しいトレンドを生み出す可能性を秘めた、炊飯器といえるだろう。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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