くらべて選んで

花粉やほこりから身を守る!間違いない空気清浄機選び

  • 文・栗山琢宏
  • 2017年3月16日

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ブルーエアの「Blue Pure 221 パーティクル」は、同社のカジュアルラインのモデル。機能をシンプルにして低価格を実現した

  • バルミューダの「Air Engine」は、360度フィルターのスリムボディーで接地面積が少ないので、置き場所を選ばない

  • ダイソンの「Dyson Pure Hot Cool Link」は、空気清浄機の機能に、扇風機とヒーターを備え、寝室などでの使用に最適

  • カドー「AP-C310」は、コンパクトで美しいボディーに、強力な送風機能を持つブーストファンを搭載したモデル

  • ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機「MCK70T」は、電気集塵ユニットやプラズマユニットなどの機能を備える

  • パナソニックの「F-VXM90」は多彩なセンサーを搭載し、花粉撃退モードやナノイーなど、多機能さが目をひく

  • シャープの「KI-GX100」はプレフィルター自動掃除機能を備え、メンテナンスの手間を軽減できるモデル

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 ついに花粉のシーズンがやってきた。花粉症の方は、空気清浄機の必要性がもっとも感じられるときであり、買い換えを考える時期でもあるだろう。最近では花粉だけでなく、ほこりやPM2.5などの対策としてもニーズを増している。空気清浄機は機能としてはシンプルだが、サイズや付加機能の違いによって、各メーカーからさまざまなモデルが発売されており、選び方が難しいアイテムでもある。今回は、空気清浄機のトレンドを踏まえ、メンテナンスやランニングコストなども検討した、自分の使い方に合った製品の選び方を解説しよう。

空気清浄機選びの基本

 空気清浄機の原理は単純で、基本的には空気をファンで吸い込んで、集塵(しゅうじん)フィルターで花粉やほこりを除去し、清浄になった空気を放出し循環させる仕組みだ。したがって、空気清浄機の基本性能は、集塵フィルターの性能と、空気を循環させる性能によるところが大きい。

 現在、集塵フィルターの主流はHEPAフィルター。精密機器製造のクリーンルームなどでも使われ、高性能モデルのほとんどはこのフィルターを採用している。この集塵フィルターの前面にはプレフィルターがつき、大きなほこりなどを取り除いて、集塵フィルターで細かいほこりや花粉、PM2.5などの有害物質微粒子を除去する。

 汚れた空気をしっかり吸い込み、きれいな空気を部屋に循環させるには、風量が大きいほうが有利だ。だが空気清浄機のスペックにある「適用床面積○畳」という表記は、ちょうどいい部屋の大きさを示す数値ではない。「タバコを5本吸ったと同等の汚れた空気を、30分できれいにできる広さ」(日本電機工業会、JEM1467)であり、空気清浄のスピードを表すものだ。適用床面積12畳の機種を12畳で使うのは現実的には厳しいだろう。適用面積の目安は、部屋の広さの2倍から3倍程度と考えて選ぶのがおすすめだ。

 とくに花粉対策などで選ぶなら、より短時間で花粉を除去して空気をきれいにすることが重要なので、なるべく大きいモデルを買ったほうがいい。空気清浄機は「大は小を兼ねる」製品といえる。ただしその分、価格も高くなり、サイズも大きくなるので、そのあたりのバランスも検討項目のひとつだ。

製品のトレンドと長所短所

 空気清浄機のトレンドは、現在二つのタイプに分かれている。ひとつはメンテナンスをあまり必要とせず、半年や1年程度でフィルターを交換して使うタイプ。ブルーエアやダイソンなどの海外メーカーなどではこちらが主流だ。性能の落ちるフィルターをいつまでも使わないで、交換することで清浄能力を維持する考え方だ。その分ランニングコストはかかる。例えばブルーエアの空気清浄機は半年ごとに交換するタイプ。ブルーエア「Blue Pure221 パーティクル」の交換用フィルターは8000円(税抜)なので、年間では16000円だ。5年使えば9万円のランニングコストがかかることになる。

 もう一方は、フィルターを長期間(10年というモデルも)交換しないでもすむが、プレフィルターなどのこまめなメンテナンスが必要なタイプ。国産メーカーの製品に多い。フィルターを掃除機などで吸い取るなどのメンテナンスが、2週間に1回程度必要になる。掃除機でとれる汚れは表面的なものに限られるので、経年によって集塵能力は落ちてくる。メーカーによるフィルター交換時期も、初期性能が半分になるまでの理論値。空気の汚れがひどい場合などは、もっと早い段階での交換が必要になるだろう。

 またこちらのタイプは、加湿機能も備えているモデルも多い。加湿機能を使うなら、さらに頻繁な清掃が必要になる。

 どちらのタイプが有利ということはないが、長期間フィルターを交換しなくても、メンテナンスが行き届かなくても、フィルターは汚れてしまう。そのまま利用すると、汚れた空気を循環させることになってしまい本末転倒だ。正しい使い方をするために、コストを重視するのか、手間を軽減して性能を維持するのか、自分にあった使い方を見極めて機種を選びたい。

フィルター交換タイプ

 高性能な空気清浄機で有名なスウェーデンのブルーエア。高性能な大型モデルが多いが、「Blue Pure221 パーティクル」は、小型のボディーながら適応床面積47畳までのパワフルな製品。360度全方向から吸引し、天面からきれいな空気を供給する。30cmの大型ファンは静かで強力。汚れを検知するセンサーやWi-Fiによるモニタリング機能などを搭載せずに、シンプルな機能にして価格を抑えた。シンプルと高性能を両立したモデルだ。

 バルミューダの「Air Engine」も360度のフィルターを採用し、上部から送風するタイプ。スリムなボディーが特徴で接地面積はA4の用紙と同じくらい。それでも適用床面積36畳までとパワフルで、8畳を8分で洗浄する。最大限のパワーで強力に清浄を行うジェットクリーニングモードを搭載し、料理の後などにおいがこもったときなどに素早くクリーニングできる。フィルターの交換時期は1年に1回で、360度酵素フィルターは9333円だ。

 ダイソンの「Dyson Pure Hot Cool Link」もスリムなボディーで、独自の「Air Multiplierテクノロジー」によって強力に空気を送り出す。活性炭フィルターとHEPAフィルターが一体となった独自開発の「360度グラスHEPAフィルター」により超微小状粒子物質PM0.1を99.95%除去できるという空気清浄能力を持つ。フィルターは6000円で、12時間使用で1年交換。ただし空気清浄の適用床面積は8畳30分と広いリビング向きではない。扇風機とヒーターの機能を持つ1台3役のモデルなので、寝室や子ども部屋などに活用するのに向く。

 カドー「AP-C310」は、コンパクトなボディーにブーストファンを搭載し、リビングのスペースを幅広く対応する適用面積30畳タイプ。機能が異なる3層フィルターで段階的に空気を浄化。光触媒フィルターでフィルターをセルフクリーニングし、吸着力を自己再生する。フィルターの交換は1年で、価格は9250円だ。美しいデザインも魅力のモデル。

メンテナンス重視タイプ

 ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機「MCK70T」は、適用床面積31畳のモデル。ダイキンは静電気を使ってほこりや花粉などを帯電させて吸着させる電気集塵方式を併用している。そのためHEPAフィルターの目詰まりが少なくなり、フィルター交換は10年をうたっている。また有害物質を吸い込んで分解するというストリーマや加湿などの機能もセールスポイント。ただしこうした機構を備えるため、フィルターだけでなく、さまざまなユニット分も定期的な手入れが欠かせない。

 パナソニックの「F-VXM90」は、適用床面積40畳までの大型モデル。同社の製品は高感度なセンサーが多数備わっているのが特徴。汚れやにおいだけでなく、湿度や照度、ほこりを舞い上がらせる人の動きも検知するセンサーを搭載している。花粉やハウスダストがたまりやすい床上30cmの空間をパワフルに吸引するといった工夫も備える。さらに花粉撃退モードを備え、花粉対策を重視している。独自の「ナノイーX」で花粉や脱臭効果がパワフルになるという。フィルター交換は10年。機能の豊富さではこのモデルが一番だろう。

 シャープの「KI-GX100」はプレフィルター自動掃除機能を備えたモデル。定期的に自動掃除パワーユニットが起動し、本体背面のプレフィルターにたまったほこりを取り除く。ダストボックスにたまったゴミを半年に1回程度捨てればよいのでメンテナンスが楽だ。同社のプラズマクラスターによって消臭への対策も優れる。空気清浄の適用畳数は46畳までで、フィルター交換は10年。

 富士通ゼネラルの「ACS-71D」は、脱臭機能を重視しているモデル。トリプル脱臭による強力な脱臭力で、タバコが約3分、ペット臭が約6分で脱臭できる。電気集塵ユニットを搭載し、フィルターの目詰まりがなく、基本的にフィルター交換が不要。ペット臭などが気になる人に向いている。

 空気清浄機は、基本的には部屋においてずっと動作させておく製品だ。コストやメンテナンスの手間だけでなく、設置場所のスペースの問題や、インテリアにマッチするデザインかといった点も十分に検討したい。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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